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【首都スポ】

[大学サッカー]明治に隙なし 森下は全4冠奪取に意欲

2019年9月13日 紙面から

4冠総なめに自信を見せた明大MF森下。自身の活躍で、チームに栄冠をもたらしたい

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 第93回関東大学サッカーリーグの後半戦が14日に始まるが、それを前に10日に東京都内で記者会見が行われた。現時点での1部リーグ上位6チームから選手1人ずつが出席、リーグ戦に向けての意気込みなどを語った。現在首位の明大を代表して登壇したのはJ1鳥栖への来季加入が内定しているMF森下龍矢(4年・磐田U-18)。リーグ戦、さらにはその後の全日本大学選手権(インカレ)を制しての4冠獲得に意欲を見せた。

 明大は7日に閉幕した総理大臣杯全日本大学トーナメントで2連覇を果たしたが、パンチがある攻撃力を持ち味とする左ウイングバックの森下個人にとっては「何もできませんでした」と納得できない大会になってしまった。

 2アシストこそ記録したが、ノーゴールに終わった。2戦連発を含む3得点を記録した前回に比べると、大きなインパクトを残すことができなかった。初戦で右大腿(だいたい)部に強度の打撲を負った影響があったが、それを差し引いても「物足りなさを感じました」と悔しさをかみしめながらのタイトル獲得になった。

 それだけに、首位で再開するリーグ戦を並々ならぬ思いで迎える。「毎日が決勝戦のつもりでやっていく中で、個人としては攻撃の最後の部分でやり切る力強さを持ちたいと思います」と意気込んだ。サイドアタックの一翼を担う中心的存在として「ゴールに直結するような(高い)クオリティーのプレーをもっと出していかなければいけません」と、さらなる進化を誓った。

 昨季のリーグ戦では3得点だったが、今季はその数字に既に並んでいる。昨季の自分を上回るという開幕前に掲げた目標を達成するのは時間の問題だが、それで満足するつもりなど、さらさらない。「後半戦では5ゴール5アシスト」。リーグ戦こそ、自らのけん引でウイニングテープを切るとの強い決意を胸に秘める。

 そして、年度4冠制覇へと突っ走る。総理大臣杯予選を兼ねた関東大学トーナメントと総理大臣杯本大会で優勝し、現在2冠。2位に勝ち点9差をつけているリーグ戦での戴冠も半ば既定路線とされる今、12月のインカレともども制しての大学全冠奪取がなし遂げられるかどうかに、焦点は当てられている。

 「僕のサイドからは相手にシュートを1本も打たせないようにしたいと思います」と守備面での貢献も図るキーマンは「僕たちの中では全タイトルを取るのがマストみたいなことになっています。明治に隙はありません」と大いなる自信を隠さなかった。 (関孝伸)

<森下龍矢(もりした・りょうや)> 1997(平成9)年4月11日生まれ、静岡県掛川市出身の22歳。170センチ、65キロ。同市立桜木小1年のときに掛川西JFC(当時)でサッカーを始めた。中1~高3はJ1磐田の下部組織に所属し、高1、2年時の日本クラブユース選手権(U-18)で2年連続ベスト8。2015年にU-18日本代表入りした。明大では3年時からレギュラーとして活躍し、総理大臣杯2連覇を達成。ユニバーシアード日本代表のメンバーに選出され、今年7月のイタリア・ナポリ大会で金メダルを獲得した。来季からJ1鳥栖に加入することが内定している。

<インカレ出場枠> リーグ戦終了後に行われるインカレに、関東からは6チームが出場する。1部リーグの上位校にその権利が与えられるが、総理大臣杯優勝チームは無条件に参加できるため、明大の出場が既に決定している。残りの5枠を11校で争う。

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