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【ドラニュース】

アウトにも『質』がある…守備率セ遊撃手1位の9割8分7厘 進化した中日・京田の“捕ってから”

2019年9月12日 紙面から

10回裏2死、菊池涼の打球を京田が捕りゲームセット

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◇龍の背に乗って

 ヒーローの上空に舞い上がった打球が、そのままウイニングボールになった。広島の38人目の打者・菊池涼の飛球が、京田が処理した最初で最後の打球だった。遊撃手の守備機会がこれほど少ないのは珍しい。

 打ったことは横の記事を読んでもらう。僕は守りのことを書く。堅守の竜においても、京田の安定感は際立っている。守備率9割8分7厘はセ・リーグの遊撃手でトップ。7失策も坂本勇の12、大和の10ら主な遊撃手より少ない。

 明らかに変わったところがある。それはアウトの質だ。ゴロが飛ぶ。捕って、投げる。打者走者の触塁より早ければ、余裕があろうがなかろうがアウトではある。だけど、今季は早い。それは、彼の目指している「アウト」でもあった。

 「打者がアンツーカーに入る前にアウトにする。それを目安にしているんです。ということは、捕ってから早く、ですね。去年まではまず捕ることでしたけど、今は捕ってからの時間短縮ができるようになりました」

 ナゴヤドームなどの人工芝球場では、ベース周辺が赤土になる。打者がそこに入る前に送球を届ける。125試合で346補殺。数字上、さばいたゴロは増えてはいないのだが、奈良原内野守備走塁コーチも進化はハッキリと認めている。

 「まずは捕る。捕らないと何も始まらない。その作業を昨年までやっていたんですが、今年はもっと早く投げようと。2人で立てた目標がアンツーカーより前で打者を殺すだったんですが、できるようになりました」

 最近、スタンドが沸くような遊ゴロが増えてきた理由はここにある。見ている人が「ヒット?アウト?」と思う打球を刺しているからだ。堅守と俊足。武器は光っていた。今の京田を見ていると、初のゴールデングラブ賞へ、機は熟したと言いたくなる。

(渋谷真)

 

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