中日は11日、広島戦(マツダスタジアム)で接戦を制して3-2の勝利。今季8戦全敗だったマツダスタジアムで待望の白星を手にした。
でっかい仕事をやってのけたのは京田だ。2-2の拮抗(きっこう)した展開が続いた延長10回。先頭で打席に入ると、簡単に2ストライクと追い込まれた後の3球目だ。2球続いたカーブにバット一閃(いっせん)。右翼席に運ぶ値千金の3号ソロで鯉党で真っ赤に染まったマツダスタジアムが静まりかえった。
「狙ってはないですけど、塁に出ようと思っていました。久しぶりにいい感触でした。なんとか食らいついて、クライマックスシリーズにいけるように頑張りたい」。試合後のヒーローインタビューで、殊勲の京田は声をはずませた。負ければ自力でのCS進出が限りなく厳しい状況の中、まさしく首の皮一枚つながる白星。12日の同カードも勝てば、大逆転でのCS進出への道が開けてくる。