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【芸能・社会】

33万戸、停電続く 「被害想定甘かった」東電釈明 千葉、全面回復は13日以降

2019年9月12日 12時45分

1階部分に土砂が流入した住宅。土砂崩れの30分ほど前に避難した住民は「仏壇がつぶれて位牌(いはい)も取り出せない。でも命があるだけよかったと思いたいね」=12日午前10時21分、千葉県富津市で

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 台風15号による千葉県の大規模停電で、東京電力は12日、県内で停電が続く自治体のうち、千葉市や四街道市など4市が全域で同日中に復旧するとの見通しを明らかにした。県内では午前11時現在で約33万4000戸が停電しており、東電は1万1000人態勢で作業に当たるが、県内の全面復旧は13日以降になるとしている。

 12日には市原市の一部なども復旧する見込みで、停電戸数は30万戸前後になる見通し。

 千葉県内では停電のほか、12日午前現在で約2万3000戸が断水したままで、連日の猛暑が重なり、避難生活をする住民には大きな負担となっている。断水している自治体では、給水車で給水するなどの対応をした。

 12日午前に東京都内で記者会見した東電は、大型作業車を搬入するための倒木の伐採や、電柱や電線など設備の損傷が想定を超えているのが、復旧に時間がかかっている原因と説明。11日中の全面復旧とした当初の見通しから大幅に遅れたことには「被害想定が甘かった」と釈明した。

 千葉県の森田健作知事は12日の記者会見で「東京電力にはより一層の努力をお願いしたい」と述べた。

 県内では12日も30度近い暑さが予想され、エアコンを使えない被災者が熱中症にかかるリスクが高まっている。東電は電源車を病院や公共施設などに優先的に配置して給電している。

 このほか千葉県では房総半島の海沿いを走るJR内房線や外房線の一部区間は終日運休。停電地域の学校では臨時休校も出ている

 

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