コンテンツにスキップする

JPモルガンが従業員に通知、「台湾は中国の一部であることを明確に」

  • 香港とマカオは「特別行政区」として言及を
  • 中国からの圧力にさらされる海外ブランドが増加

米銀JPモルガン・チェース は香港とマカオ、台湾を個別の国として決して扱わないよう一部従業員に通知した。同行は中国でプレゼンスを確立するプロセスにある。

  こうした地域は香港特別行政区、マカオ特別行政区、中国台湾として言及されるべきだと、監督担当アナリストの世界責任者スチュアート・マーストン氏が最近の電子メールで呼び掛けた。ブルームバーグ・ニュースは同電子メールを閲覧した。それによると、JPモルガンはさらに追記で使用方法を明確に示している。これらの名称は過去数カ月に公表された多数の調査リポートには使用されていなかったが、ここ数日のリポートにはこうした変更が反映されている。

  北京在勤の広報担当者、リサ・リアン氏は同電子メールの内容に関してコメントを控えた。

  香港の情勢不安と米中貿易戦争で中国が敏感になる中、同国で事業を展開する海外企業は圧力の高まりにさらされている。ヴェルサーチからカルバン・クラインに至るまで、ここ数カ月に謝罪を強いられた世界的ブランドが増加。こうしたブランドは香港などの3地域を国として特定していることで、中国のネットユーザーから批判が出ていた。

中国の反感に直面するブランド親会社(本社)批判された内容
ヴェルサーチカプリ・ホールディングス(英国)Tシャツに香港とマカオを国として表記
コーチタペストリー(米国)Tシャツに香港を市および国として、台湾を国としてそれぞれ表記
ジバンシィLVMH(フランス)Tシャツに香港を市および国として、台湾を国としてそれぞれ表記
アシックスアシックス(日本)ウェブサイトに香港と台湾を国として表記
スワロフスキー非公開企業(オーストリア)ウェブサイトに香港を国として表記
カルバン・クラインPVH(米国)ウェブサイトに台湾を国として表記
クレ・ド・ポーボーテ資生堂(日本)ウェブサイトに香港と台湾を国として分類

原題:JPMorgan Tells Staff: Make It Clear Taiwan Is Part of China(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE