(cache)どうするのか原発？？、、、、 - ドクターヘリパイロット（元）奮闘記

寿命４０年でスタートした多くの原発が寿命の半分以上過ぎているところを、東北震災時の悲惨な事故になり、多くの問題が露呈してしまいました。

　自分が長い期間ヘリコプターに乗って原発送電網の建設維持管理の仕事をして、家族を養うことが出来たので大いに恩があるのですが、今は原発の稼動には反対意見に変わってしまいました。

　ごく最近ではたった数十人の原告が原発運転差し止めの裁判を起こして原発停止の仮処分を勝ち取って再稼動したばかり原発を止めてしまいました。

　国家の原発に対する最高判定組織のゴーサインにもかかわらず、たった数十人の裁判で止めてしまいましたので、日本と言う国の劣化が著しいようです。

　ただそれをおかしいとは思うのですが、それに先立つ３月２０日、今再稼動の問題になっている高浜４号機の一次系から少量の放射能に汚染された水がもれ出たことが報道されています。

　震災前に同じことが起こればそれだけで１面トップ、下手をしたらそれだけで止める事態なのに、あまりに大きな震災時の事故で放射能に耐性が出来てしまったのでしょうか。ほとんど問題にすらなっていません。

　私は逆にこのように衆人環視の中、再稼動を滞りなくなるべき立場にありながら、また再稼動は安全だとお墨付きを与えた原子力委員会はこの事態をなんとも思っていなかったようです。

　このような不感症が大事故を招いた一番の原因だと思わずにはいれません。

　大阪府知事が言っていましたが、電力不足や料金高等を人質に取った卑怯な態度が見え隠れしています。

　関西電力に限らず多くの電力会社は基本的には震災前から巨大発電能力を持つ原発と、巨大な送電網が電力供給の大部分を占める、原発優先体制となっていて、この体制は原発の運転可能寿命からいずれ改良するか、原発の寿命延長、あるかは原発の建て替で対応する必要がありました。

　しかし震災で原発の寿命延長や同じ場所への建て替えはかなり困難で、かつ自然エネルギーでは対応不可能でしょう。

　普通巨大企業の経営者なら少なくとも１０年２０年程度は先を見た経営計画というものがあるはずで、過去には巨大送電線網や原発の計画は４０年５０年も先を見て着実に実行して来たものです。

　今電力会社が国家を巻き込んでやっていることは非効率不確実な自然エネルギーと原発の延命しか頭にないようですが、石炭、石油など確実安価安全なものを中心に据えて１０年２０年先を見て再計画し着実に実行するべきでしょう。

　原油価格を吊り上げる手段として言いふらされてきた、環境汚染、地球温暖化の欺瞞からいい加減目を覚まして、未来を見据えた方向へ今こそ転換するべきでしょう。

　早いうちに原発原子力は研究のみに切り替え、実現実用化は１００年後でも十分です。

　安全性に鵜の目鷹の目でやっているはずなのに放射能を漏れさせて平気なようでは１００年早いというしかありません。

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