女優戸田恵梨香(31)が11日、大阪市中央区のNHK大阪放送局で、次期連続テレビ小説「スカーレット」(9月30日スタート)第1週放送分の完成試写会に出席した。

同作は信楽焼の陶芸家、神山清子さんをモデルに描き、滋賀・甲賀市信楽町が舞台。ヒロインの川原喜美子を演じる戸田は「第1週はチビ喜美が一生懸命家族を支える姿に勇気をもらった」と、喜美子の子供時代を演じる川島夕空(ゆあ、11)の演技を称賛。「夕空ちゃんに負けないように頑張りたい」と意気込んだ。

滋賀での撮影に「空気がおいしいし、いつでも深呼吸していたいと思うくらい居心地がいい。神戸出身で山があって自然と触れ合える子供時代を思い出した」と振り返った。

来年春まで続く長丁場で、戸田は大阪を拠点に収録に臨む。現在は、母が大阪に来て戸田の生活のフォローをしていることも明かし「東京15年目だけど、家族のことだったり、仕事の話を聞いてもらったり、母との時間がいとおしい」と感謝した。

陶芸のシーンは動きや手のわざに困惑したという。「稽古は本当に体力を使う。男仕事なんだと身をもって感じた」と苦戦したことを明かしつつ、「喜美子が闘いながら生きている姿で、特に女性のみなさんに力を分けられる存在になる未来が見えました」と話した。

15歳のセーラー服を着た喜美子を演じることに「カットがかかるたびに息切れする。『15歳ってこんなに体力使うんだな』と」。川原家にスカートを買うお金がなく、セーラー服の下はもんぺをはいていることに「妹は上下セーラー服。私も着たかった」と言うと、内田ゆき制作統括が「すみません」と謝罪し会場に笑いが起こった。

戸田が演じる喜美子は陶芸にかける情熱は誰にも負けない女性。「自身の誰にも負けない情熱は」の質問に、16歳から女優一本でやってきた戸田は「お芝居しかないですね。妥協できないし、ずっと飽きずに夢中になってきたものがお芝居しかないので、これからも続けていきたいと思ってます」と話していた。