一転「復旧めど立たず」 東電対応に遅れ…なぜ?[2019/09/11 17:39]

https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000164174.html

 千葉県内の大規模な停電について東京電力が一転、11日中の復旧のめどが立っていないと明らかにしました。情報を遮断された住民の間で不安が広がっています。東京電力は大規模停電の復旧作業を急いでいますが、なぜ計画より遅れているんでしょうか。

 (経済部・中村友美記者報告)
 想定外の事態が続いたことで、復旧には大きく遅れが出ています。遅れの原因について東電は、深夜に降った雷雨によって作業が遅れたことや、工事担当者が現場に着いてみると予想より被害が大きく、作業量が増えたことなどから、設備の修復に時間がかかっていると説明しています。実際、今回の台風では、東電の管内で鉄塔が2基、電柱が84基壊れています。東電は停電が発生した当初、被害に遭っていない設備を使って「迂回(うかい)ルート」をつくり、そこに電気を通して復旧するとしていました。しかし、実際に行ってみると送電線や電柱が予想以上に壊れていて、迂回ルートが確保できない地域が多く、復旧の遅れの原因となっていました。11日中の全面復旧は難しいとのことですが、東電関係者のなかにも「見通しが甘かったのではないか」との声もあり、今後、対応の検証が求められそうです。