2017年06月26日(月) コメント:2
GTO概論① GTOの基礎の続きです。
今回はGTO戦略を学ぶことには他の座学方法と比較してどういった利点があるのかを見ていきます。
・いつの時代も変わらない戦略である。
テキサスホールデムの戦略というものは移り変わりがあり、3年前にメジャーであった戦略が今では淘汰されていること言うことも珍しくありません。典型的なのはFlopCbetサイズです。
自分の知る限りはFlopCbetサイズは7年前程から、【ドライボードではハーフ、ウェットボードではポットサイズ程度】➡【ウェットボードでも70%程度のサイズ】➡【ドライボードとウェットボードの一部で1/3以下のサイズを使う】
というように変化していっています。一般に時代が進むにつれてより期待値が高い戦略になっているわけで、昔トッププレイヤ―から学んだ戦略は実はゴミで、また勉強し直さないといけない、ということが起こってしまうわけです。
しかしGTOは違います。Piosolverでハンド毎のCbetサイズを含むGTO戦略を計算してくれますが、この戦略は2年後も、10年後も、100年後も変わりません。一度勉強したものがずっと使えるわけです。また、時代に限らずサイト、ステークスによってもGTO戦略は変化しません。細かいアジャストが必要になることはありますが、覚えたことは一生使えるのでかなり効率のよい勉強法だと言えます。
・マルチストリートを精度よく計算可能
ホールデムというゲームではリバーはともかく、プリフロップ、フロップ、ターンはただベットに対してエクイティがあるからといってコールすればいいというわけではないことは皆さんご存じだと思います。
そして後のストリートの事を考えた、インプライドオッズ、リバースインプライドオッズを考慮したプレイというものはターン、リバーカードが複数存在することから非常に難しく、人力で期待値計算を行うことはほとんど不可能です。
なので、GTO的な処理が出来なかった時代は、例えばターンベットレンジ、サイズは上手いプレイヤーの言うことを信用して真似する。もしくは自分の持っているデータから考えるというようなことしか出来ませんでした。
しかし今ではGTOで後のストリートの事を考慮した戦略が精度よく計算できます。
プリフロップなどを理論的に行うにはGTO一択といっても過言ではないでしょう。
今までの方法よりこのGTOによるソリューションを参考にした方が良いのは言うまでもありません。
・相手がどれだけ上手くても通用し、負けることはない。
いくら弱い相手に勝てる戦略を知っていたとしても、その戦略がバランスが取れていない場合、レートを上げていくと相手が強くなってエクスプロイトされ、負けてしまうようになるでしょう。
そうなった場合に再び戦略を組み立て治すのは非常に効率が悪いです。
しかしGTO戦略は相手がどんなに上手かろうと、むしろ上手ければ上手いほど有用であり、GTO戦略を知ってさえいれば、強い相手とも五分五分以上のの条件で戦うことが可能です。強い相手に対して自分は搾取されているかもしれないという不安を消せるのも大きな利点です。
この項に関しては、弱い相手にはGTO戦略ではなく完全にエクスプロイト戦略を使う方が重要ではないかという意見が多くあると思います。
次回はそれについて述べようと思います。
次➡ GTO概論③ GTOプレイvsExploitプレイ
今回はGTO戦略を学ぶことには他の座学方法と比較してどういった利点があるのかを見ていきます。
・いつの時代も変わらない戦略である。
テキサスホールデムの戦略というものは移り変わりがあり、3年前にメジャーであった戦略が今では淘汰されていること言うことも珍しくありません。典型的なのはFlopCbetサイズです。
自分の知る限りはFlopCbetサイズは7年前程から、【ドライボードではハーフ、ウェットボードではポットサイズ程度】➡【ウェットボードでも70%程度のサイズ】➡【ドライボードとウェットボードの一部で1/3以下のサイズを使う】
というように変化していっています。一般に時代が進むにつれてより期待値が高い戦略になっているわけで、昔トッププレイヤ―から学んだ戦略は実はゴミで、また勉強し直さないといけない、ということが起こってしまうわけです。
しかしGTOは違います。Piosolverでハンド毎のCbetサイズを含むGTO戦略を計算してくれますが、この戦略は2年後も、10年後も、100年後も変わりません。一度勉強したものがずっと使えるわけです。また、時代に限らずサイト、ステークスによってもGTO戦略は変化しません。細かいアジャストが必要になることはありますが、覚えたことは一生使えるのでかなり効率のよい勉強法だと言えます。
・マルチストリートを精度よく計算可能
ホールデムというゲームではリバーはともかく、プリフロップ、フロップ、ターンはただベットに対してエクイティがあるからといってコールすればいいというわけではないことは皆さんご存じだと思います。
そして後のストリートの事を考えた、インプライドオッズ、リバースインプライドオッズを考慮したプレイというものはターン、リバーカードが複数存在することから非常に難しく、人力で期待値計算を行うことはほとんど不可能です。
なので、GTO的な処理が出来なかった時代は、例えばターンベットレンジ、サイズは上手いプレイヤーの言うことを信用して真似する。もしくは自分の持っているデータから考えるというようなことしか出来ませんでした。
しかし今ではGTOで後のストリートの事を考慮した戦略が精度よく計算できます。
プリフロップなどを理論的に行うにはGTO一択といっても過言ではないでしょう。
今までの方法よりこのGTOによるソリューションを参考にした方が良いのは言うまでもありません。
・相手がどれだけ上手くても通用し、負けることはない。
いくら弱い相手に勝てる戦略を知っていたとしても、その戦略がバランスが取れていない場合、レートを上げていくと相手が強くなってエクスプロイトされ、負けてしまうようになるでしょう。
そうなった場合に再び戦略を組み立て治すのは非常に効率が悪いです。
しかしGTO戦略は相手がどんなに上手かろうと、むしろ上手ければ上手いほど有用であり、GTO戦略を知ってさえいれば、強い相手とも五分五分以上のの条件で戦うことが可能です。強い相手に対して自分は搾取されているかもしれないという不安を消せるのも大きな利点です。
この項に関しては、弱い相手にはGTO戦略ではなく完全にエクスプロイト戦略を使う方が重要ではないかという意見が多くあると思います。
次回はそれについて述べようと思います。
次➡ GTO概論③ GTOプレイvsExploitプレイ
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- カテゴリ:GTO概論
コメント(2件)
負けることはないのはわかるんですが、では何処で勝つのですか?
ひゃっほぅの賭場九段さんのスレを見るとHUはカルテルがあるらしく、
日本からするとリーマンの小遣いレベルにそんなもの作ってまで必死なロシア連中を相手にするのも寒いし
かといってツイッターを見るとキャッシュやMTTは分散が~で投げてらっしゃいましたよね(これが悪いという意味ではないです。私も同意見なので)
そこらのライブより高いアホみたいなレーキ払ってスピンをやるとなった判断が謎というか、どういう理屈でしょうか?
GTOは期待値の究極だと思うんですが
エクスプロイトをそれこそ10NLや25NL程度まで頑張って種銭貯めてライブにいくのが一番期待値がプラスという自己矛盾が存在しませんか?
留年休学勢がマカオとかで稼いでるみたいですし。
絶対負けないけど戦う場所はあんまりないって言われたら、ええ・・・ ってなりますよね。
このあたりの現実との乖離と理論を上手く絡めていただきたくと、しっくりきます。
気がついたらあの人はとんでもないところへいってるな・・と思わせて欲しいです。応援してます。
> 負けることはないのはわかるんですが、では何処で勝つのですか?
> ひゃっほぅの賭場九段さんのスレを見るとHUはカルテルがあるらしく、
> 日本からするとリーマンの小遣いレベルにそんなもの作ってまで必死なロシア連中を相手にするのも寒いし
> かといってツイッターを見るとキャッシュやMTTは分散が~で投げてらっしゃいましたよね(これが悪いという意味ではないです。私も同意見なので)
> そこらのライブより高いアホみたいなレーキ払ってスピンをやるとなった判断が謎というか、どういう理屈でしょうか?
>
> GTOは期待値の究極だと思うんですが
> エクスプロイトをそれこそ10NLや25NL程度まで頑張って種銭貯めてライブにいくのが一番期待値がプラスという自己矛盾が存在しませんか?
> 留年休学勢がマカオとかで稼いでるみたいですし。
> 絶対負けないけど戦う場所はあんまりないって言われたら、ええ・・・ ってなりますよね。
>
> このあたりの現実との乖離と理論を上手く絡めていただきたくと、しっくりきます。
> 気がついたらあの人はとんでもないところへいってるな・・と思わせて欲しいです。応援してます。
エクスプロイトとGTOについては今日書く記事を読んでもらえれば、なぜ自分がGTOを推しているのかわかると思います。
オンラインでちまちまやるより海外のライブの方が稼げるのではということに関しては自分もその可能性が高いと思っていますが、自分にとって海外に行くのは時間的、バンクロール的に厳しいですし、休学してまで行く気もメリットも無いのでオンラインでやってます。
spinをやってる理由はレーキとか関係なく単純に、分散が低めで最も良い時給が出そうだったからですね。