名古屋市は10日、第2次大戦中の空襲で焼失し、木造復元した名古屋城本丸御殿で、柱2カ所に傷が付けられていたと明らかにした。鋭利なもので削られており、完全な修復は難しいという。市は悪質ないたずらとみて、愛知県警中署へ被害届を提出する方針。
市によると、柱に「りょうじ」(縦8センチ、横2センチ)、「カイ(もしくはサイ)」(縦2・5センチ、横2センチ)と平仮名や片仮名で傷が付けられていた。
本丸御殿は江戸時代初期の1615年に建てられ、大戦中の1945年に空襲で焼失。2009年から復元工事が始まり、13年から順次公開されていた。