浜名湖ボートのGII「モーターボート大賞」は8日、最終日の12Rで優勝戦が行われた。カドの4コースからまくった佐藤翼とインから抵抗した深谷知博が1Mで競り合った展開を磯部誠(29)=愛知=が2コースから差し切り。29歳の誕生日を優勝で飾った。同選手は特別戦初、今年7回目の優勝。通算19回目。来年、3月に平和島ボートで行われるSGボートレースクラシックの出場権を獲得した。2着は深谷知博、3着に永田秀二が入った。
「GIIの重みがありましたね」とVロードを走り抜き胸中を明かした磯部。台風接近の天候不順で納得の調整ではなかったという。中へこみの展開は「想定していたが、まさかバックで深谷さんをつかまえられるとは思わなかった」と、ターンの立ち上がりの足だけは深谷を上回っていた。「回す方が得意なので、ワンチャンあるかなと思ってました」と佐藤にまくられても慌てず、冷静に差しに回って、念願のGタイトルをものにした。今年はこれで7度目の優勝と絶好調。次走は三国のヤングダービー。「自分を買ってくれる人のために頑張る。まずは目の前の1走」と、気合を入れ直した。