フィギュアスケート男子で2010バンクーバー冬季五輪で7位に入った織田信成さん(32)が、関大のアイススケート部監督兼コーチを9日付で退任したと同日、同大が発表した。監督の後任については未定としている。
織田さんは2017年4月に母校の監督兼コーチに就任し、プロスケーターやタレントとしての活動を続けながら学生を指導してきた。関大によると、今年4月に2021年3月までの契約を結び直したが、その後に多忙な個人の芸能活動と学生の指導との両立に悩んでいるという申し出が本人から大学当局にあり、数度の協議の結果退任することになった。学生の指導は当面、織田さんの母親である織田憲子さん(72)が行うという。
関大は今回の決定について、「着任以降、後進の育成に多大なるお力添えをいただきました。大変残念ではありますが、今後も本学フィギュアスケート関係でご指導、ご鞭撻を賜る機会があることと存じます。心から感謝を申し上げますとともに、益々のご活躍を祈念いたします」とコメントした。