「トール(雷神)」こと豪腕ノア・シンダーガード(27)は、8日に先発したフィリーズ戦で望まないラモス捕手とのバッテリーを命じられ、激怒。キャラウェイ監督ら首脳陣と衝突した。9日の球団地元紙NYポスト(電子版)が報じた。
今季ラモスとのバッテリー時は、15試合で防御率5・09。これに対し、ニド捕手とは通算22試合で防御率2・17、リベラ捕手とは同29試合で2・52と顕著な違いがある。ただし、ラモスは今季打率3割1厘、14本塁打、71打点と3捕手の中で打力は圧倒的に高い。
キャラウェイ監督は「みんなをハッピーにできるわけでもなし、そんな問題でもない。問題は勝利だ」と突き放し、さらに「ラインアップを決めるのは私だとノアも分かっている。あいつの仕事はチームのために登板し、必死に投げることだ」と、にべもなかった。
バンワーネゲンGMと同監督には「『バッテリーの相性』は過大評価されている」という共通認識があり、特定の捕手と特定の投手を組ませる“パーソナル捕手”の採用に否定的だという。
メッツは薬物規定違反で昨年5月から80試合の出場停止処分を受けたマリナーズのカノを同12月にトレード獲得し、物議を醸した。
また、同監督は今年6月23日のカブス戦で逆転負けした直後、投手交代のタイミングをつついた地元紙ニューズデーのヒーリー番記者を「このmother f××er(最低のクズ)をつまみ出せ! bulls××t(クソ野郎)をここに入れるな!」と、放送禁止用語の連発で罵倒し、翌日に謝罪を強いられた。