横綱白鵬が右手小指の骨折で秋場所2日目から休場した。9日に都内の病院で検査を受け判明。白鵬の休場は5月の夏場所以来、13回目だ。初日に北勝富士に金星を配給。師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)によると、その日の夜は「腫れ方が異常だった。痛い、痛いと言っていた」という。
骨折したのは1日の伊勢ケ浜一門連合稽古。宝富士との申し合いで負傷したが、すぐに腫れが引いたため、2日以降も部屋で調整。骨折していたとは思わず、病院での検査は受けていなかったという。
関取衆との申し合いは先月31日の横綱審議委員会の稽古総見と、1日の連合稽古だけ。それでも場所前に休場を選択しなかったのは「やってみないと分からないという感じだったんでしょう」と師匠は代弁した。
日本人として最初の場所。横綱土俵入りも宮城野部屋の3人で初めて臨んだ。節目の場所だっただけに師匠も「夢がかなったから、最後までやってほしかったけど。ちゃんと治してもらうしかない。年を取ると、どこか悪くなってくる」と残念がった。
場所後の冬巡業に参加するかは未定だが、11月の九州場所は「最後は取りたいと思っているでしょう」と出場する見込みだ。