ヤクルトの小川淳司監督(62)は8日、成績不振の責任を取って今季限りで退任する意向を明らかにし、球団側も了承する姿勢を示した。セ・リーグ最下位に沈むチームに「束ねていた自分の力不足もある」と話した。今季が2年契約の最終年だった。また、宮本慎也ヘッドコーチ(48)も球団に退団の意向を伝え、了承された。
衣笠剛球団社長は「監督の思いは強い」と話し、根岸孝成オーナーに確認の上で退任を受け入れる考えを示した。次期監督については「今季の全日程が終わってから口にする」と話すにとどめたが、高津臣吾2軍監督らが候補に挙がるとみられる。小川監督は昨季、4年ぶりに監督に復帰すると前年最下位だったチームをリーグ2位に押し上げた。だが、今季は序盤から主力に故障者が続出。高校出2年目の村上宗隆内野手を我慢強く起用して才能を開花させたが、5月から6月にかけてリーグワーストに並ぶ16連敗を喫するなど低迷。9月7日の巨人戦に敗れて4位以下が確定し、クライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消滅した。