4連敗中の2位DeNAは10日から、4ゲーム差の首位巨人と横浜で3連戦。直接対決を前に、初戦先発の今永昇太投手(26)が「みんなに勢いをつけられるような投球をしたい」と意気込んだ。
6~8日は敵地で中日にカード3連敗。台風15号の影響でチームは8日のデーゲーム後も名古屋延泊となったが、巨人戦に向けて残留していた今永は9日、横須賀市の新2軍施設で調整した。ただ自宅からの車移動も大渋滞で一苦労。それでも5時間以上かけて到着した後は、室内ブルペンでストレートを中心にスライダー、チェンジアップと40球を投げ、準備を整えた。
13勝は巨人・山口に並ぶ最多勝、防御率2・38は単独トップ。そんな個人記録以上に大事なのが、21年ぶりのリーグ制覇だ。DeNAが負ければ巨人にマジック9が再点灯し、引き分けでも10がともる厳しい状況。「プレッシャーは正直あるけど、一波乱起こすような勢いを持ち続けたい」。頼れるエースは勝ちにこだわり、この日の「長旅」同様に困難を乗り越え、頂点を目指す。 (石井智昭)