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2019年9月10日 紙面から
明るい表情で守備練習する梅津=ナゴヤドームで(谷沢昇司撮影)
中日は10日から、マツダスタジアムで4ゲーム差で追う3位・広島と3連戦を戦う。クライマックスシリーズ(CS)進出をかけた重要な戦いとなる中、右手首に死球を受けた影響で離脱していた平田良介外野手(31)が9日に合流し、広島へ向けて移動。今季7戦7敗というマツダでの相性の悪さを吹き飛ばし、勝利をもたらす活躍を誓った。同日はナゴヤドームで先発投手陣が調整。10日に先発する梅津晃大投手(22)は、2リーグ制後では初となる新人での初登板から全て先発での4戦4勝に挑む。
プロ初登板から先発で4戦4勝の大記録がかかろうが、逆転でのCS進出へ負けられない3連戦の初戦だろうが、この男には関係ない。梅津が強調したのは、今まで通りのがむしゃらな姿勢。淡々とした口ぶりが頼もしさを感じさせた。
「プレッシャーはないです。僕はシーズン後半から(ローテーションに)入っている身なので、CSへの思い入れはあまりないですし、新人らしく思い切りやるだけ。そこは変わらないです」
舞台は今季7戦7敗のマツダスタジアム。チームはこれまで真っ赤に染まるスタンドにも気おされてきた。しかし、初見参となる右腕に恐れはない。「人が多くて熱狂的ですけど、気にしすぎないように試合に集中したい」と意気込む。
3連覇中の王者との初対戦にも特別な意識はない。「どのチームもプロ野球選手。全員警戒してやっていきたい」。全球全力こそが3戦3勝の原動力。「1年目が先のことを考えても抑えられない。自分のMAXを出して最初から飛ばしていく」と思い描く。
プロ初先発だった8月12日の阪神戦(ナゴヤドーム)はガルシア、22日の巨人戦(同)はヤングマン、前回9月3日の同戦(新潟)はメルセデス。いずれも外国人投手と投げ合ってきた。「3人とも知ってはいたけど、日本代表ではないですから」と笑う。
今回は違う。「大瀬良さんはそんなに崩れないですし、日本のエースに近い存在」と強調。「そういう選手と1年目で投げ合えるのは光栄で楽しみ。気負うことなく野球少年になった気持ちで楽しみたい」。モチベーションは高い。
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