@chablis777
シャブリ

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昭和49年3月なつが 18年勤めた 東洋動画スタジオを去る日がやって来ました。
♪~
なつが 仲間と共に作ったアニメーションの数々がこの部屋から生まれました。
キラキラアニー!
(ゴング)
うあああ…!
(堀内)なっちゃん これからも頑張れよ。
(なつ)皆さんも どうか頑張って下さい。
お世話になりました。(一同)お世話になりました。
荒井さん。
荒井さん 本当にお世話になりました。
(荒井)わしも これで定年や。
なっちゃんと 最後まで仕事できてほんま楽しかった。
きつかったの間違いじゃないですか?
あほ!
それが 楽しいゆうことやないかい。
(笑い声)
はい。 ありがとうございました。
よし じゃ 荒井さん得意のアメちゃんや。
(笑い声)えっ そんな ちょっと 待って 待って…!
♪~
♪「重い扉を押し開けたら暗い道が続いてて」
♪「めげずに歩いたその先に知らなかった世界」
♪「氷を散らす風すら味方にもできるんだなあ」
♪「切り取られることのない丸い大空の色を」
♪「優しいあの子にも教えたい」
♪「ルルル…」
♪「口にする度に泣けるほど憧れて砕かれて」
♪「消えかけた火を胸に抱きたどり着いたコタン」
(ノック)
長い間 お世話になりました。
(佐藤)あなたの退社は我が社にとっては 大変な痛手です。
申し訳ございません。
ただ 私のあなたに対する敬意は変わることはありません。
佐藤部長…。
♪~
(ゴング)
お見事!
(拍手)
(井戸原)なっちゃん。
これだけは 忘れないでもらいたい。
奥原なつは 我々と同じ東洋動画出身のアニメーターであるということを。
決して忘れません。
本当に お世話になりました。ありがとうございました。
(仲)なっちゃん。仲さん…。
ありがとうございました。
君を この世界へ誘ってよかったんだよね?
仲さんと出会えなかったら私は 私になれませんでした。
(山川)奥原なつさん。
多大なるご貢献に 心より感謝いたします。
こちらこそ…。
ご恩は 一生忘れません。
♪~
(仲)ようこそ アニメーションの世界に。
(下山)バン! バン!
♪~
おお…。
(麻子)まだなの? ここからの遅れは仕上に迷惑かけるばかりだからね。分かってる? 奥原さん。
分かってます。 今 描いてます…。手 休めないで答えなさいよ。
みんなで乗り切ろう。
♪~
(坂場)ありえないことも本当のように描くことです。違う言い方をするならばありえないことのように見せて本当を描くこと…。
♪~
どんなに ありえないことも本当らしく見せる動きがある。
大きなうそから 真実を描き出す…それをできるのはアニメーションしかない!
♪~
あ… ねえ 優 走ろっか。
(優)うん!
よ~い…。(なつ 優)どん!
(坂場)は~い。(なつ 優)おお~!
いい香り…。
長い間 ご苦労さまでした。
ありがとう。うん。
ご苦労さまでした。ありがとう。
それじゃ…。
乾杯!(なつ 優)かんぱ~い!
お疲れさまです。
はあ… 幸せな日だった。
君は ちゃんと作品を成功させて終わったからな。
いや そういうことじゃないと思う。うん…。
あなたと作った作品だってあの会社に残ってるでしょ。
うん。私にとってどれだけ あの会社に入れたことが幸せだったかってことをみんなが感じてくれたんだと思う。
みんな 自分のことのように君を送り出してくれたってわけか。
うん… そうかもしれない。
ママ 幸せなの?
うん。 ママ とっても幸せだよ。
優ちゃんも幸せ。 パパは?うん?
パパは… 優ちゃんと ママが幸せならそれで幸せだよ。
自分の幸せは 自分で決めなさい!
アッハハハ…。どこで覚えてくるんだ そういうこと…。よし… 熱っ!
マコプロに入社した なつは再会した仲間と すぐに新しいアニメに取りかかりました。
なっちゃんまで そろうと何だか 一気に懐かしくなるわね。
(坂場)それでは 企画を説明します。え~ タイトルは「大草原の少女ソラ」でいきたいと思います。ソラは 主人公の名前です。原案どおり 開拓者一家の娘の目を通して物語を描きます。
ソラは 日本の人なの?
名前に関しては純和風でない方がいいだろう。
(神地)太郎や花子じゃ 昔話みたいだしな。
ソラ。 ソラちゃんか。
和風でもあり 洋風でもあって親しみやすい。 いいじゃない。
いつごろの話?時代は 大体 大正から昭和にかけて舞台は 日本の北海道でも作品自体は どこの国で見られてもリアリティーを感じてもらえるような開拓者の家族の日常を描きたいと思っています。
(麻子)テレビ局にも スポンサーにもそう説明してある。やるなら スポンサーは 一社提供でその会社名の冠がついたミルコスまんが広場しかないと思ってた。
日曜日の夜 ゴールデンタイムです。
(桃代)すご~い!
(下山)え… よく その枠が取れましたね。
ミルコスの社長が北海道の開拓者の生まれなの。え…。
それが 決め手となってテレビ局を説得することもできた。
そして これは関東プロダクションを通さないマコプロが独自に製作するテレビ漫画の第1作目となります。
企画も制作も マコプロダクションですか。
そういうこと。 だから内容を 自分で自由に決められる分絶対に 失敗はできないの。放送は半年後10月から9か月を予定しています。
視聴率が悪ければ打ち切られることもあるけど…。
いいわね? 必ず いい作品にしましょう!(一同)はい!
それじゃ 作品の方針をイッキュウさんから。
はい。
演出は 全て 私がやります。
僕だけじゃない。ここにいるメインスタッフは最後まで変わらずに一つの作品を創り上げたいんです。とことん自分の世界を突き詰めてもらいたい。
奥原なつには全てのキャラクターデザイン作画監督を委ねたい。一人で 全てのカットに責任を持ってもらいます。
分かりました。
よろしくお願いします。(一同)お願いします。
そして モモッチには色指定と仕上げの検査を お願いします。
(桃代)分かりました! 頑張ります。
モモッチ よろしくね。うん。 やってやるわ!
それから 美術監督として山田陽平さんを迎えたいと思います。
えっ?え… 山田陽平さん 来てくれるの!?
彼は 私の同期でもあるの。
その縁もあってうちに来てくれることになりました。
また 東洋動画から…。
自分の意志よ。 私が強引に引き抜いたわけじゃないからね。
陽平さんなら間違いないよ!何たって 地元なんだから。
実は 私も 美術は陽平さんしかいないと思ってました。
♪~
(陽平)勝手に 記憶の中の風景を描いたものだから参考になるかどうか分からないけど…。
♪~
(陽平)どう?
あまり テレビ漫画の背景だということを意識せずに描いたんだけど。
それでいいんです。
とても すてきです。
ここまで 十勝の空気を 絵に出せるのはやっぱり 陽平さんだからです。
本当ね。
テレビ漫画とは思えない。
それじゃ 北海道にロケハンに行きましょう。
えっ…。この風景をアニメーターも 実際に見るべきです。
(神地)うん ロケハンは 絶対に必要だよ。
いろんなもんを 実際に見といた方がいいかもね 人間とか動物とかも。
ちょっ… ちょっと待ってよ!そんな予算 どこにあるのよ?
あ… 十勝なら 交通費だけでなんとかなるかもしれません。
というわけで なつたちは開拓者家族の暮らしを取材するため十勝にやって来ました。
みんな早く!アッハハ… ごめん ごめん。
♪~
なつよ ここから また新しい君が始まりそうだな。


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