雪組は今、望海・真彩のトップコンビを頂点に
安定したスター体制が築かれ、
高い人気を誇っているのは皆さんご存知の通り。
そんな雪組を支えているのは、
紛れもなく雪組四天王のおかげであると私は考えているのですが…
果たして、誰だか皆さんお分かりになりますか?
ここで言う雪組四天王、それは
彩凪翔、朝美絢、永久輝せあ、綾凰華ではありません。
(こっちの正路線四天王もそれはそれで素晴らしいのですが)
私が思う雪組の別格四天王、それは、
透真かずき、真那春人、煌羽レオ、久城あすの4名。
この4名は現在の雪組男役42名のうち、
組長・奏乃はるとを抜いた路線スター以外の男役で
上級生から数えて上から4人であり、
各々の個性を輝かせながら別格スターとして雪組を支えています。
本日はそんな雪組別格四天王について
さっくりとまとめていきたいと思います。
雪組・別格四天王についての個人的感想
透真かずき(愛称:りーしゃ):91期生
まずは組長&望海を抜いた雪組男役の中で
最上級生である透真かずき。
彼女は91期生ですから、
同期には元雪組トップ娘役の愛加あゆが在籍していました。
当時はトップ娘役の同期として彼女を支え、見送りながら
現在は雪組最後の91期生として今も組を支えています。
ここ最近の配役で言えば、
『20世紀号に乗って』ではグローバー・ロックウッドという
ギャクポジハゲおやじで会場の笑いを誘い、
『壬生義士伝』では彩風演じる大野を優しく支える直近・佐助役として
雪組の和物の中で柔らかな雰囲気を与えてくれていました。
上級生らしい幅の広い様々な役を演じることが多く、
出番やセリフが多いわけではありませんが、
場をきちんと締めてくれる存在として舞台で輝いています。
スター揃いの雪組の中で、質実剛健な姿はまさしく「別格スター」。
「和物の雪組」らしい、いぶし銀的魅力を持つ上級生男役です。
彼女の持つ熟練の雪男の輝きに、
ぜひ今後も注目してみて下さい!!
真那春人(愛称:みっくん、まなはる):92期生
雪組のお兄ちゃんこと、真那春人。
92期生同期である彩凪翔とともに、組を支える上級生スターですね。
新公主演未経験でありながら、昔から比較的扱いが良く、
雪組別格チームの中では知名度が高い彼女。
『琥珀色の雨にぬれて』ミッシェル『義経妖狐夢幻桜』ベンケイなど
主役の近くで「ヤレヤレ…」と困りながらも
助けてあげるような優しいアニキ的な役どころや、
『ファントム』ルドゥ警部『壬生義士伝』近藤勇など、
話の筋には関わらないもののワンポイントリリーフ的に登場するような役が多く、
可愛らしく爽やかなビジュアルと声質も相まって、
別格スターの中では覚えやすい存在と言えるでしょう。
また、スカステやイベント等では司会進行を任されることが多く、
常識人としてサバサバ上手に場を進行してくれます。
これからも雪組の面倒見の良いお兄さんとして、
爽やかな風をもたらし続けて欲しいと思います。
煌羽レオ(愛称:カリ):94期生
後述の94期生同期・久城あすとともに
雪組を支える典型的別格スター・煌羽レオ。
彼女はその安定した歌唱力や芝居力もさることながら、
特徴的なビジュアルと声が印象に残るスターです。
『凱旋門』マルクス・マイヤー役、通称「死の鳥」なんて
オールバック&スーツ姿で、一筋縄ではいかない食えない存在を見事演じ切り、
まさにドンピシャな役どころだったと思います。
『ファントム』では綾の対となる劇団員・リシャール役を、
『壬生義士伝』では新選組を途中で裏切る伊東甲子太郎役など、
最近の本公演ではその実力を買われて比較的目立つ役を振られることが多いです。
レビューで言えば、『Gato Bonito!!』のタンゴのシーンでは
黒燕尾姿で熱唱する姿が本っ当にカッコ良くて、
何度見ても「THE・宝塚だな」って思ってしまいます。
また外箱公演では、成績上位者だからかポジションが繰り上がることも多く、
全ツ『SUPER VOYAGER!』のパレードでは中央で歌ったりもしています。
別格四天王の中ではクール&スタイリッシュなビジュアルで、
安定した実力を持つ2枚目的ポジションの彼女。
スター揃いの雪組の中で、別格2枚目スターとして輝く彼女を
今後もぜひ見てみて下さい。
久城あす(愛称:あす):94期生
前述の94期生同期・煌羽レオとともに
雪組を支える典型的別格スター・久城あす。
キレ長キツネ顔の煌羽とパッチリお目めタヌキ顔の久城という、
94期別格コンビの並び、個人的に大好きなんです。笑
彼女もまた、高い歌唱力と安定した芝居で
雪組を支える別格スターの1人。
『Gato Bonito!!』では中詰め後の一場面をソロで歌いきったり、
『Music Revolution!』でも娘役を引き連れて銀橋に出てきたりと、
現体制ではその歌唱力が高く評価されていることが分かります。
芝居では、特に別箱公演で話のキモとなる存在を演じることが多く、
『義経妖狐夢幻桜』では白塗りの悪役・エイサイを、
『20世紀号に乗って』では大オチとして笑いを誘ったドクター・ジョンソンを
それぞれ演じ、作品に奥行きを持たせてくれました。
『壬生義士伝』では谷三十郎に濡れ衣を着せられる
小川信太郎役を演じていましたが、
切腹シーンはまさに鬼気迫る迫力で、大変見ごたえがありました。
普段は柔和な印象なのに、
舞台では何色にでも変えられるその存在は、
別格スターとしての素晴らしい素質と言って過言ではないでしょう。
今後の更なる活躍に期待したいですね。
雪組・別格四天王に要注目!!
さて、この透真・真那・煌羽・久城の4名には共通点があって、
それは早霧主演の雪組公演『るろうに剣心』において
御庭番衆の4人組(癋見・式尉・火男・般若)を演じていたということです。
白塗り黒装束姿でジャニーズばりに歌って踊る姿は今見ても面白いですが、笑
和物の雪組としてシリアスな存在でありながらも
宝塚という夢々しい世界観をアクロバティックに構築する姿は、
まさに別格スターとしての誇りと品格を感じさせます。
そして上記の通り、直近の『壬生義士伝』では
透真は、大野次郎右衛門を優しく支える佐助を、
真那は、新選組を人情味と少しの威厳でまとめる近藤勇を、
煌羽は、新選組の参謀として活躍し、後に裏切るクセ者の伊東甲子太郎を
久城は、身内に裏切られ切腹する小川信太郎をそれぞれ演じていました。
各々が自身の持ち味を生かし、雪組という箱の中で輝きながら
組全体を支える屋台骨として活躍するということ。
まさに彼女たち4人は別格スターの鏡だと言えると思います。
雪組が今、常に素晴らしい公演を魅せてくれるのは、
彼女たちのような別格スターがいるからだなと
『壬生義士伝』を見て改めて思いました。
舞台は、主演や2枚目だけでは成立しません。
彼女たちのような別格スターにも
ぜひ皆さんに注目して欲しいなと思います!!
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コメント
いつも楽しく拝読しております。
かくいう私も、
望海真彩の七色ボイスにうっとりし、
あやあやあーさの美貌にはしゃいだ後、
別格四天王を知る頃には、
雪の魔法が解けなくなったのが、ここまでの一連の流れです 笑。
個人的には、
まなはるの暑苦しい演技(やたらと多い大声シーン)と
レオ様のナチュラルなチンピラ感(それでいて上品)が大好き。
彼女達のセルフプロデュース力には脱帽しますし、腐らず、おごらず、別格スターとして研鑽を積んでいる事を、本当に尊敬します。
そしてこの4人、上級生特有の圧迫感がない。引くべきところや魅せ方を研究されているのでしょうね。
各組 別格特集(?)も期待しています。
コメントありがとうございます‼
私も全く同じ流れで雪組メンバーを好きになっていったのでよく分かります。笑
真那さんのヤンチャ感と煌羽さんのロイヤルチンピラ感、それぞれ魅力的で本当に素敵ですよね。
確かにおっしゃる通り、上級生らしい圧迫感がなく舞台上ではナチュラルな存在ですよね。それも研究だと思うと、本当に凄い…。
別格シリーズは組構成を研究しないと書けなそうなので、頑張って調べようと思います。笑
上から数えるなら93期の咲ちゃんも抜いてあげてください
た、たしかに…。彩凪翔さんもですね。笑
ちょっと表記を考えてみます。