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【ドラニュース】

大野雄、マエケンの助言を生かし8勝目 4年ぶり無四球完封逃すも、6連勝に貢献

2019年9月8日 21時31分

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 中日・大野雄大投手(30)が8日、ナゴヤドームでのDeNA戦で8イニング3分の1を2失点、11奪三振の快投を見せ、6連勝に導いた。9回1死二塁。左腕の脳裏に4年ぶりの無四球完封がよぎった。すると、ソトに中越え2ランを献上。大野雄は何とも言えない表情を浮かべた。悔しさはある。ただ、勝てばいい。お立ち台で8月6日の巨人戦(ナゴヤドーム)以来の8勝目をかみしめた。

「5連勝で来て、自分で負けられないというプレッシャーもあった。とにかく連勝を続けられて良かった。何とかつなげられてうれしいです。無四球は意識しました。それが最後にホームランを打たれた原因。そこは反省ですね」

ブルペンで直球を多めにし、立ち上がりから飛ばした。「前回、前々回と初回に2点取られていたので」。最速151キロの直球で高めを意識させ、落ちる球を生かす。8回まで三塁を踏ませず、筒香からの三つを含む11三振を奪った。

 開幕間もない4月。自宅で米・大リーグのダイジェスト映像を見ていて気付いたことがあった。映っていたのは同い年で親交のあるドジャース・前田健太の奪三振集。「意図的に投げているんだろうな」。高めの直球に目を奪われた。行動は早かった。本人に直接連絡を取る。「意図して投げている?」との質問に「そうだよ」の返答。「やっぱり、そうか」。もともと頭にあった組み立てに確信を得た。コンビを組む加藤とも有効に使っていくことを確認した。「投げたい球を投げたいところに投げられた」。この日、そう胸を張った左腕に対し、与田監督も「勝てなくても変な焦りを持つことなく、今年は自分の足元をしっかり見つめられている」と高い評価を与え、「本当に安心して見ていられた」と言葉を紡いだ。

 

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