河北新聞ニュース (令和元年8月15日)

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記事タイトル一覧

[1面記事]

枚方市長選 伏見市長VS大橋候補

 
一騎打ちの選挙戦、大橋候補勝算は如何に


 寝屋川市

池前市議
管理官に就任


  広瀬市長補佐に適任の声



 9月8日投票

交野市議選
候補者説明会に見る光景


 
維新、議席倍増し党勢拡大に乗り出す


 四條畷市

快挙
またも全国初の試み


 『グラファー電子申請』実証実験開始


  住民票の写し交付請求が便利に



[2面記事]

 ―交 野―

星田駅北事業
いまだ反対地権者合意得られず

 公平性を欠いた開発に市民も反発


交野市議選 驚きの急展開!!

 自民党・雨田市議辞退で松本前府議出馬へ



 ―枚 方―

淀川堤防
郵便屋の渡し


 
歴史を今に伝える碑 橋なき時代の記憶


第34回大阪の消防大賞 枚方市消防団が受章


[3面記事]

茄子作南土地区画整理事業ついに竣工 まちびらき


第二京阪道路沿道

『枚方南部企業団地』誕生


二国沿道まちづくりトップバッター


茄子作25ha大規模開発の将来像


枚方市市長 伏見  隆

交野市市長 黒田  実


北大阪商工会議所会頭 北本  明

枚方市・交野市茄子作南土地区画整理組合理事長 岡市敏治


MAKE TOMORROW あすをつくる街、なすづくり。(協賛企業)


[4面記事]

 ―四條畷―

長畑市議
ジンクス再び?


 『灯籠祭』見られずも成果は持ち帰る


  紀北町表敬訪問で涙雨



 ―寝屋川―

山崎市議 議会報告を発行

 総合センター問題など追及


 投 稿 (51)

平成総括〝失われた30年〟とは

〈その2〉
世界屈指の強い共生社会を破壊



 八幡~北河内

聖地に向かう名所旧跡、史跡の宝庫


 国宝・石清水八幡宮を起点に


  
歴史ファンを誘う 東高野街道


詳細記事

1面記事-1

枚方市長選
伏見市長VS大橋候補

 一騎打ちの選挙戦、大橋
候補勝算は如何に

 枚方市長選挙(8月25日告示、9月1日投開票)が本格的な選挙ムードへと突入していく中、現在のところ伏見隆市長(維新、1期)及び大橋智
洋候補(元枚方市議会議員)が出馬表明しているが、このまま他の候補者の出馬表明がなければ、両者一騎打ちとなる見通しだが、統一地方
選挙からの追い風を受け、維新の風は今なお強く吹き続けている事から、現職である伏見市長有利の状況が続いているようだ。
 維新は伏見市長への公認を決めており、大橋陣営は対維新に備え、他党政党である自・公・国民・立民などの組織票をまとめようとしている状
況のようで、既に市長選挙出馬を断念している出来成元自民党枚方支部長は、大橋候補の応援に回る事に決めており、近々、大橋候補に自民
党の推薦が出る模様だ。
 現在の維新人気に歯止めをかけるには、自民党ばかりでなく他政党の支持も必要不可欠であるが、公明・立民・国民・共産各党は大橋候補へ
の公認・推薦を出しておらず、現職有利な状況が続いているが、枚方市の組織票が大橋候補に集結すれば伏見市長の維新票を上回る事も想定
され、今後の動向次第では大橋候補勝利の可能性が残っているだけに、現在のところ勝敗の予想は困難な状況だ。
ラッキー市長誕生の陰に
 ラッキー市長として知られている伏見隆市長、それは遡ること伏見市長が初当選した4年前の市長選挙にあった。当時の市長選挙は、竹内脩前
市長、伏見現市長、難波秀哉氏、福川ひろ子氏の4候補者の選挙戦が繰り広げられた。現職有利と言われた選挙戦であったが、結果は伏見市長
が竹内前市長に僅差で勝利した。

 本来であれば竹内前市長が勝利で終えるはずであったと言われていたのは、当時、枚方市の自民党内で意見の対立から亀裂が生じ、それを原
因として、自民党の推薦が分裂、自民党11選挙区は竹内前市長を推薦、自民党枚方支部は、難波候補の推薦に回り、自民党の分裂推薦の発生
により足並みが揃わず、他党の公・民は推薦を出せず自主投票となった。この異例の分裂選挙により、竹内前市長の支持層が選挙に近づくにつれ
衰退し、そうした状況の中、市長選挙2日前の平成27年8月28日、美術館問題を抱えていた香里ヶ丘周辺の地に橋下徹氏が応援に駆け付け、有
権者を圧倒する強い印象を与え、当時の伏見候補を支持する声が高まった。こうした度重なる幸運に恵まれ2、355票という僅差で、竹内前市長を
破り伏見候補はラッキー当選を果たしたのだった。
 現在、維新の勢いは衰えていない状況だが、前回の選挙で伏見市長の獲得票数は55、156票で、組織票はそれを上回る票数が存在し、大橋
候補の今後の支持層拡大次第では勝算がないとは言えず、これからさらに熾烈さを極める選挙戦へ突入するが、両候補者がどのように挑むのか
が注目されるところだ。

1面記事-2

 寝屋川市

池前市議
管理官に就任

  広瀬市長補佐に適任の声

池  氏

 今年4月に実施された衆院大阪12選挙区で、自民から出馬した新人の北川晋平候補(31歳、北川法夫前寝屋川市長の次男)を何としても勝た
せるべく、事務局要職に自らの次期出馬を見送って就任、惜しくも敗れたとは言え「請われるだけの働きを見せた」と関係者等から労われたと言
う池真一・前市議(39歳)。本来なら4期目議員として中堅~ベテランと成熟に向かう政治手腕と実績が、重要な政策実現に活かされたであろう事
から衆院選後、「池氏はこれからどうするのか」と各方面で話題になっていたようだ。
 むろん、寝屋川市の発展に必要な人材と嘱望された池氏だけに、このまま充電生活に入るのは市にとって損失との声も聞かれ、広瀬慶輔市長
の脇を固める戦略スタッフとして、改めて入職するのではないかとも言われたが、6月1日から任期3年で市の管理官(理事級)に就任し、危機管
理室および広報広聴課、また種々の特命業務に関わる業務に多忙な日々を送っている。
「いつも席におらん、とよく怒られるんですよ」
 苦笑しながら元気に現在を語る池管理官。とにかく席を温める間もなく内政から外交に至るまで忙しく動き回っており、加えて危機管理関連の業
務に即応する必要から、クールビズの職員に交じって上着とネクタイを着用。きりりと引き締まった姿を内外に見せているが、4月の選挙から現在
に至る中で「体重が15㌔落ちた」と言う。
 実際、候補者はもとより関係周囲も尋常でない緊張を強いられ、疲れを取る間もなく市の重要ポストに就任し、言わば生活が一変した事で体重
が落ちるのも止むないところだが、体調面では問題ないと語っているだけに、この15㌔は「これからの大切な仕事に取り組むためのベスト体重と
して天から預かった」のかもしれない。市議の席を擲ち、これまでと状況を大きく異にする市の職務に就き、請われる働きに勤しみ…これはやはり
池氏にしか出来ない、ぜひやって貰いたい、とする〝天の配剤〟とも見えるようだ。
 災害や子供などを取り巻く犯罪など、時代を象徴するかのように多様化する危機に対し、広瀬市長は所信表明でも早急な対応を訴えており、池
監理官の役割も自ずとフレキシブルさ等を求められて行くだろう。また温和な人柄が相対する人や事象の緩和剤ともなり、時には敢えてこの温和
さを隠さなければならない場合も出るだろうが、市議時代から定評のあった芯の強さが発揮される事だろう。
 ところで、在籍していた新風ねやがわ議員が他会派議員ともに新しく船出、会派名を『ねやがわ未来議員団』とした件については…「申し訳ない
んですが忙しくて、まだよく見ていないんです。この間、部屋は訪ねたんですが、いやー広いわ、と驚きましたね」
 さすが11人を擁する大所帯だけにキャパシティはもとより、それぞれ議員としての人となりを尊重する空間が必要となる。同会派をはじめ議会の
力を求めて行く際、ここでも池氏の実績が役立つ事は少なくないのではないか。
 ただ広瀬所長、かつての同僚(森本雄一郎、金子英生市議)と立ち上げ、都市インフラ・市民生活の危機解消を旗印に掲げた新タイプの新進気
鋭政治グループ『Neyagawa Aチーム』については、活動を見守りつつも「今は政治家の肩書から外れておりますので」と必要な距離を置いて行く
ようだ。もっとも「まだまだこれからですから」と言う管理官専念、最優先の現状の中で議会を見る余裕には今しばらく時間を要するものと思われる。
 環境が変った事で寄せられる新たな期待に応えて精力的に奔走する池氏。リフレッシュ出来る趣味などはとの問いにも「仕事が趣味です」と明
るく語る。相変わらずの生真面目さに感心すると同時に「ご自愛もお忘れなく」と老婆心ながら申し添えておきたい。


1面記事-3


 
9月8日投票

交野市議選
候補者説明会に見る光景

 維新、議席倍増し党勢拡大に乗り出すか


去る8月2日、交野市議会議員選挙立候補予定者説明会が交野市で開催され、候補者、代理人が出席した。同日、維新公認
候補者は発表されていなかったが、所属政党維新と記入した候補者が4名存在し、岡田伴昌市議(維新、1期)、黒瀬雄大市
議(維新、1期)及び、新人伊崎太陽、臼口誠二両氏がそれぞれ出席した事で、維新は現在の2議席を倍の議席を狙い党勢拡
大へと向かう様相を呈している。
岡田候補 黒瀬候補

 今回の参議院選挙交野選挙区において、維新の梅村みずほ(6、894票)及び東徹(5、904票)両議員の合計得票数
が12、798票である事から、維新は5議席確保も可能な状況と言え、党勢拡大に4候補の擁立は堅いとする声が飛び交っ
ていた。維新関係者は「黒瀬市議を除く、3候補者には、ほぼ公認決定が降りる見込みだが、黒瀬市議は、維新の政治活動に
協力しなかった理由から、維新から公認ではなく、推薦で留まるのではないか」と話している。
 しかし、統一地方選挙からの維新の勢いは続いており、たとえ推薦とは言え、黒瀬市議が維新からの出馬となれば、当選す
る公算は高いとされており、維新の4議席確保は現実味を帯びてきている状況だ。

参院選を受け公明堅い選挙戦へ
三浦候補 友井候補

 同説明会に公明党から3名が出席、同党はすでに公認候補者を決定しており、現職の三浦美代子市議(公明、4期)及び友
井健二市議(公明、3期)が出馬の準備を進めている。しかし、現職の新雅人市議(公明、4期)は今期を持って引退、同市
議に変わり新人の中谷政人氏(市内介護施設経営者)が公認を受け出馬を予定している。
 公明党は前回と同様に、安定路線で3議席を狙う構えのようで、参議院選挙で杉ひさたけ議員が獲得した6、118票から
考察すれば、平成27年の市議選の3候補者の合計得票数6、470票とほぼ合致し、3議席確保は射程圏内となっており、
公明党は堅い選挙戦を繰り広げる模様だ。

国民推薦も…久保田市議前回最下位維新人気に流されるか
野口候補 久保田候補

 国民民主党から2名が出馬、公認候補者として野口陽輔市議(国民、3期)の出馬が決定しており、野口市議の同会派であ
る久保田哲市議は国民民主党から推薦での出馬が決定しているが、前回選挙での久保田市議の得票数は1、342票、最下位
での当選であったため、4議席を狙う維新の風に流され、落選を余儀なくされるのではないかと懸念視する声も流れており、
久保田市議の周辺には厳しい選挙戦に閉塞感が漂っている模様だ。

自民 兜の緒を締め選挙戦へ
片岡候補

 公明・国民は素早い公認決定であったが、自民党は、去る7月25日の支部総務会で、次期市議会議員選挙において、ようや
く片岡ひろこ市議には公認、雨田賢市議には推薦とし決定、自民党大阪府連へ提出し、現在、その結果が待たれている状況だ
が、参議院選挙の太田房江議員の得票数から考えれば、2議席確保は可能とする声は強いものの、今期は副議長を務めた片岡
弘子市議だが、これと言った実績をつくれていないのが現状のようで、票数での観測に捉われることなく、兜の緒をひき締め
挑む必要がありそうだ。

支持層希薄さ顕著に 共産3議席確保の厳しさ
皿海候補(共) 藤田候補(共)

 共産党は3名の出馬を予定しており、現職の皿海ふみ市議(3期)、藤田茉莉市議(1期)の現職両市議の出馬は間違いな
いとされており、中上さち子市議(6期)が今期で引退し、新人の北尾学氏が出馬予定となっている。この同3名で選挙戦を
迎える予定だが、今回の参議院選挙でのたつみコータロー候補の獲得票数が3、792票で前回平成28年の参議院選挙から1
000票近く落としている事から、同党への支持層の希薄さが顕著にあらわれており、前回同様の3議席確保は厳しい状況の
ようだ。
(2面に関連記事)

1面記事-4

 
四條畷市

快挙
またも全国初の試み

 『グラファー電子申請』実証実験開始


  住民票の写し交付請求が便利に


 東修平市長就任以来「日本一前向きな市役所」を掲げ、画期的な取り組みに挑んで話題になっている四條畷市では、いずれ
も全国初となる市管理道路の異変通報公式LINE、英語の防災動画に続き、オンラインによる住民票の写し交付請求受付
『グラファー電子申請』を開始した。市民サービス向上と行政手続きの効率化を目指した官民一体事業によるもの。
 これまで同市では住民票の写しを入手するに当たり、市担当窓口に出向いて交付を受けるか郵送での請求手続きを要してい
たが、郵送請求の場合は交付請求書や本人確認書類、手数料分の定額小為替、切手を貼った返信用封筒といった様々な書面等
を用意する必要があった。今回の実証実験ではの公式ホームページにリンクを設置、専用サイトからオンラインで住民票を請
求し、クレジットカードで手数料を支払う事で、様々な書面等を用意せずに郵送で住民票の写しが受け取れる。
 これにより住民の利便性向上だけでなく、市にとっても郵送書類の開封作業や定額小為替換金の必要がなくなるため、職員
の業務効率化や働き方改革に繋がる事も期待されている。 今回は本人請求の住民票のみに対応しているが、市では今後社会
実験を進めていくとしている。


2面記事-1

 
―交 野―

星田駅北事業
いまだ反対地権者合意得られず

 
公平性を欠いた開発に市民も反発

 交野市星田北地区(大林組施工)及び星田駅北地区(戸田建設施工)で現在、総面積45㌶、総事業費155億円(内公費負
担53億円)の大規模開発が進められている。しかしながら、両事業共に反対地権者が存在している事から閉塞感に包まれた様
相を見せている状況だ。
 特に星田駅北地区の開発には、数多くの反対地権者が存在、全地権者のおよそ10㌫を占めている状況で、反対地権者より、
仮換地同意書及び工事施工承諾書を得ておらず、さらに同反対地権者が境界の立ち会いに応じない事から、外周境界確定が出
来ず、確定した事業計画書がつくられないのが現状である。組合設立自体が異常と考えられる中、手順を無視した開発が進め
られようとしている。

F・G地区減歩ゼロに批判の声

 当駅北地区の地権者より同意が得られない事には理由がある。事業計画では、総事業面積の70%を占めるエリアが準工業
地域へと用途地域が変更され、倉庫を造る計画となっている。トラックが行き交う事で、排ガスの街へと変貌する事や星田・
高田線の廃道が地権者に加え、市民の反発を受けている。また当駅北地区の開発には致命的な問題点がある。
 それは地権者間での不公平な受益者負担を強いられる状況を作りだしている事であり、まず当駅北地区の計画区域外にはF
・G地区と言われる地区が存在、両地区は、平成27年当初までは計画区域内に位置づけられていたが、同両地区は、反対地権
者が多いと言う理由から計画区域から除外されたにも拘わらず、駅北の市街化移行と同時に移行、同地区は計画区域内ではな
いと言う理由から減歩率ゼロ、地価のみが上昇するという、減歩を徴収される地権者の立場からすれば公平さを欠いた地区が
形成される事となった。
 多額の税金を投入する事業としては、こうした不公平な地区が形成される事は、極めて不適切であるにも拘らず、組合及び
行政は説明責任を果たしていないのが現状である。計画区域内の地権者からすれば、開発計画当初は、F・G地区が区域外と
なれば、当然用途変更は行われず、市街化調整区域のままであると考えるのは当然であり、関係者は「計画区域から外れてい
るのに市街化へ移行するのなら減歩を丸儲けしているのと同じではないか」と、怒りの声をあらわにする地権者も存在してお
り、市街化へ移行した事で、F・G地区は〝濡れ手に栗〟と言うにほかならない前例をつくりだした。
 
チェック機能を欠いた組合に数㌫の減歩・減免地域出現か

 このような、公平さを欠いた開発への組合に対する突き刺さるような反対地権者の不信感は募る一方で、今ではその想いを
拭い去る事が不可能な状態へと発展している模様だ。
 当駅北地区で俄かに信じ難い状況を作りだした原因は、組合のチェック機能が損なわれている事にほかならないとされてお
り、その原因は組合全体の役員数16名の内、副理事長を含む5名弱の役員がF・G地区に土地を所有している状況下では、組
合のチェック機能が働くはずもない。
 そうした不公平な状況に、星田・高田線、東高野街道、汽車道沿道の約30軒弱の居住者も、平均減歩率40㌫に強い難色を示
していたようだ。しかし、駅北組合役員会は同3街道沿道30軒弱についても「減歩なし移転補償費つき」の条件を認めざるを
得なくなった模様で、同地権者に対し、F・G地区の上に沿道30軒弱は減歩負担なし或いは数㌫の例もあるとする情報が錯綜
しており、もしそれが事実であれば調整区域が宅地になり、道路・下水道等のインフラ整備がされれば、土地の評価額は数倍
にも膨れ上がる。それは、農地を持っている残りの地権者及び市民が支払う税金から賄われる事になる。工事費及び移転補償
費が決まっている以上、それ以外に事業計画書の収支を合わせる方法はなく、いずれにせよ、残る地権者と公費でもってイン
フラ整備と移転補償費が賄われ、駅北地区の関係者は「駅北のまちづくりでは、不公平かつ理不尽な事がまかり通っていて、
そして役員と当事者以外、誰もこの不公平な減歩が行われている実態を知らされていない」と語っている。
 チェックすべき駅北の役員会のメンバー自身が減歩無しの受益者であるためチェック機能が働かず、不公正かつ不適切な事
業遂行が駅北役員と業務代行者(戸田建設)により行われている事になる。
 もとより区域内居住者に責任はなく、むしろ星田駅に近い静ひつな田園地帯に昔から住んでいたのに組合の総会で決定した
からといって「平均減歩率40㌫で父祖の地から移転せよ」と言われれば反対の意向を示すのは当然の事である。

情報公開で公正なまちづくりを

 しかし、土地区画整理事業は受益者たる地権者負担が原則であり、居住者の反対で事業が進まないからといって、平均減歩
率40%のところ反対地権者の負担をゼロないし数㌫にするという事になれば地権者間の公平性が損なわれる。
 ましてやこの事業には、国・府の予算を含めると、50億円余りの税金が投入されるのである。
 両組合は都市計画道路星田駅前線の一貫性と国の補助金申請期限があり、平成29年3月に一括共同で全45㌶の都市計画変更
を申請した。
 星田北開発の大林組が開発に着手した時期より、4年間遅れて着手している戸田建設は10㌫前後約20名の反対地権者がいる。
 ところが、それにも拘わらず、強引な組合設立へと進めた結果、地権者間の不信・反発さらには市民運動となって泥沼化の
様相を呈している。
 市は、事業費155億円もの、市政始まって以来の大事業を組合及び、ゼネコンまかせにするのではなく、公益性・公平性
を確保すべく、関係する地権者及び市民に対しより事細かな情報公開をすべきではなかろうか。

2面記事-2

交野市議選
驚きの急展開!!

 自民党・雨田市議辞退で松本前府議出馬へ

松 本 氏 雨田市議

 去る8月2日、交野市議会議員選挙立候補予定者説明会が交野市で開催され、立候補者、代理人が出席していた。
 同説明会において、驚きの事態が生じていたのは、自民党で出馬が予定されていた雨田賢市議(自民、1期)及び片岡弘子
市議(自民、3期)が欠席していた事で、党或いは支部内でのトラブルが生じているではないかと関係者の間で憶測が飛び交
っていた。
雨田市議、市議選辞退へ
 公明・国民は早々と、次期交野市議会議員選挙に向け、公認・推薦を所属政党の議員らに決定していた一方で、自民党の公
認・推薦決定は、他政党よりも遅れを見せ、ようやく去る7月25日の支部総務会で決定した。片岡市議には公認、雨田市議に
も同様に公認が決定する予定であったが、雨田市議本人の意向により推薦が決定し、その後は自民党大阪府連への提出準備が
進められ、選挙に向けての準備は着々と進められる見通しであった。
 ところが説明会当日、片岡・雨田両市議共に欠席、翌日、雨田市議より自民党交野支部長である松本直高前府議へ突然、出
馬辞退の連絡が入ったという。その連絡を受け松本氏が雨田市議を説得するもそれに応じる事がなく、選挙を1ヵ月後に控え
たさし迫った状況から、新たな候補者選定をする猶予もなく、8月5日の支部総務会の追加議案により、松本氏出馬が決まっ
たという事だ。
松本氏の出馬に公明・国民の反応は
 しかしながら、松本氏出馬の戦況は、残り期間一ヵ月という期間から考えれば厳しいとしか言いようがない状況で、加えて
同氏は、今年の府議選出馬において公明および国民民主党からの支援を受けており、落選したとしても松本氏は次期交野市議
会議員選挙には出馬しない旨を約していたと去る関係者は話しており、出馬となれば他党の票も松本氏に流れる可能性もあり、
信義違反に繋がりかねない状況にあった。
 突然の松本氏の出馬について、公明党関係者は「今回の選挙戦は厳しい選挙が予想され、各候補者も一日一生の想いで臨ん
でいると思いますが、松本氏が出馬し当選すれば、交野市の自民党会派がより強固なものにつくり上げられると期待している
ところで、松本氏の出馬に異論はありません」と話しており、府議会議員時代の松本氏の政治能力を、一定評価している様子
も伺える。国民民主党は久保田さとし市議が前回の選挙で最下位であったため、有力候補者の出現は懸念するところだが、現
在は様子を伺っている模様だ。
松本氏公認ちょっと待った
 8月5日に公認候補者が、松本氏及び片岡市議に決まり、大阪府連に提出されたものの、大阪府連選対委員へ、さる国会議
員から待ったの声が入った事で、松本氏公認に関し、交野市部及び枚方支部に電話が殺到し両支部で大騒動となった。その結
果、松本氏への公認は無期限保留となり、公認候補者の対象から外されたという。
 松本氏の出馬は無所属となる可能性が高いが、知名度が高いだけに当選圏内に入るとみる公算は高い。しかし、同氏の残存
活動期間が一ヵ月と短いだけに厳しい選挙を強いられることが想定され、松本氏を支持する支援者の票を残りの期間でどれだ
け固められるかが大きな争点となり、松本氏の威信をかけた選挙戦が、吉と出るか凶と出るか、今後の展開が注目されるとこ
ろだ。

2面記事ー3

 
―枚 方―

淀川堤防
郵便屋の渡し

 歴史を今に伝える碑
橋なき時代の記憶

 板子一枚下は地獄…船乗り稼業の危険さを言う言葉だ。水練に長けた船乗りでも海や川はあなどれない。まして泳ぎの苦手
な船客にとっては落ちれば地獄、浮かび上って仏となったところでまさに「浮かばれない」羽目になる。無念さが募ればもう
れいやっさん(船幽霊)に変じ、船人に「柄杓がほしい」とねだって水を汲み入れ、また汲み入れ、ついには沈めてしまうと
いう。だから船人は底のない柄杓を積んでいたそうだ。
 こうした危険、怖さと隣り合わせを承知で、昔は橋のない川では渡しや人足に頼るしかなく、人も荷物もそして郵便物も渡
されていった。淀川を望む枚方の桜町には、明治18年に発生した未曽有の洪水を悼む碑が建てられている(本紙8月1日号掲
載)、これを見るにつけ災害の恐ろしさを痛感し、備えの必要性を改めて認識する人は少なくないだろう。ところが京街道へ
降りる道を挟んでこの碑と並んでいる『郵便屋の渡し』は、どこか心やすまるたたずまいを見せ、ほっとさせるものとなって
いる。
 郵便屋さん
 走りんか
 もうかれこれ
 12時やで
  (碑に刻まれた歌)

 のんびりしてたら渡しが出てまうぞ――郵便屋さんをからかって喜ぶ童たち(渡しが出るのは正午)の姿が目に浮かぶよう
だ。頃は明治…上方落語の「いかけや」などに登場する悪ガキらに囃し立てられ、この「大塚の渡し」を利用して東海道線の
高槻駅まで郵便は運ばれた。古くから、対岸にある摂津の国へ行くため枚方(大塚)の渡しを利用した歴史を物語っているの
がこの碑で、これより上流約570㍍にあった渡し場は、昭和5年の枚方大橋開通で廃止された。

2面記事ー4

第34回大阪の消防大賞 枚方市消防団が受章

 自然災害に対する危機管理や自主防災への取り組みが大きく叫ばれる中、令和最初となる『第第34回大阪の消防大賞』を、枚方市消防団(山
本正夫団長)が受賞した。同大賞は消火、人命救助などの消防活動で目覚ましい功績を挙げた消防署員、消防団員を称えるものとして設置され
ている。今回の枚方市消防団の受賞は昨年6月に発生した大阪北部地震での迅速な対応、また各避難所での精力的な活動等が認められたも
の。
 枚方市消防団は本部を中心に5方面隊で構成、10分団と女性分団がおかれているが、現在の消防団員数は定員500人に満たない467人で
ある事から、広く市民に消防団活動の普及・啓発を進め、活動に対する理解と協力を得て共に消防団として取り組む上で、男女市民(18歳以上、
50歳未満)の入団を募っている。問合せ先は枚方市危機管理室(072・841・1221)。


3面記事ー1


茄子作南土地区画整理事業ついに竣工 まちびらき


第二京阪道路沿道

 『枚方南部企業団地』 誕生

 去る7月19日、枚方市・交野市茄子作南土地区画整理組合の竣工式典がひらかた仙亭で開催され、第二京阪道路交野南インターに隣接する
『枚方南部企業団地』の誕生で、まちびらき宣言をした。
 第二京阪沿道まちづくりとしては、枚方、交野として最初の成功事例であり、伏見隆枚方市長、黒田実交野市長、北本明北大阪商工会議所会
頭が竣工式でその壮挙を祝った。
 同茄子作南地区は、枚方市南部の第二京阪沿道に位置している。
 平成20年に結成された茄子作高田地区まちづくり協議会が先行事業として取り組んできたものである。
 当協議会は同地の二国を挟んだ北側に展開する広大な丘陵地である茄子作地区21haの調整区域農地についても引き続きまちづくりの検討を
すすめるべく、平成30年に茄子作地区まちづくり検討会(岡市敏治会長)を設立した。
 茄子作南に続き、同地区のまちづくりが完成すれば全25ha、第二京阪沿道を代表する『枚方南部企業団地』が誕生することになる。

3面記事ー2

二国沿道まちづくりトップバッター

 枚方市南部に位置する茄子作は、今から580年前の室町時代に創建された春日神社を中心とする歴史と伝統を持った由緒ある地域であり、こ
の一帯は交野ケ原と言われ、平安貴族の遊猟地として和歌にも詠まれた景勝の地である。生駒山系から流れ出て、この地を淀川へと北流する天
の川は、七夕伝説発祥の地としても有名である。この地は父祖伝来の農地とし利用されてきたが、道路のない傾斜地による段々畑の地形では、
高齢者の持続的営農は困難な状況であったことから、新たな土地活用を求める地権者が数多く存在していた。
 平成22年3月の第二京阪道路開通により、当地区の交通の利便性が向上したため無秩序な乱開発を危惧する声も聞かれていた。茄子作・高
田地区まちづくり協議会が平成20年に発足、枚方・交野両市の協力の下、土地区画整理法による計画的なまちづくりが進められてきた。茄子作
地区全体の先行事業として「茄子作南町」の開発計画に着手したが、当南地区は枚方市及び交野市の市境に跨っている事から、府の認可が必
要となり、また枚方・交野両市の都市計画決定が必要などの多くの困難があった。そんな中、いち早く進出の名乗りを上げたのが、幸福米穀を一
代で築きあげた事で著名な北大阪商工会議所の北本明会頭(幸福米穀株式会社会長)であった。この北本会頭の協力が得られたことで、開発
計画は安定的な軌道へと乗ることになった。
 平成28年の都市計画決定により、当南地区が準工業地域へと位置付けられたことから、第二京阪道路の利便性を生かした流通、事務所、工業
施設などの立地をフル活用したまちづくりができることで、幸福米穀を中核的企業とした、旭化工、東急不動産の3社が進出する事となり、業務代
行者に清水建設、幸福米穀、ホクシン建設を定め、清水建設施工の下、交野ICに隣接する茄子作南地区4haの開発へ平成28年10月よ茄子作地
区は京都、大阪、奈良中心部まで20km余、産業、商業・住宅立地の大きなポテンシャルを有する京阪神地区の最後のフロンティアり着工した。幸
福米穀及び旭化工はすでに今年始めより操業を開始している。東急不動産の物流倉庫も6月末に竣工した。
 当茄子作南地区東側の準工業地域に、ノボル電機、さらに京阪鋼材が企業進出を予定しており、この2社を含め枚方南部企業団地が形成され
ることになる。

3面記事ー3

茄子作25ha大規模開発の将来像

 今回の茄子作南地区(4ha)の先行事業に続き、次に茄子作地区(21ha、地権者100名)の開発が検討されており、茄子作地区まちづくり検討
会を平成30年に結成した。同地区は、標高30mで津波の心配がない強固な台地上にあり、過去1500年間大きな災害がなく、安全で安心な産
業を目指す企業としては申し分のない立地である。茄子作地区は京都、大阪、奈良中心部まで20km余、産業、商業・住宅立地の大きなポテンシ
ャルを有する京阪神地区の最後のフロンティア
 また、北河内での商業を生業とする企業においても、枚方・交野・寝屋川3市の境界に位置していることから、3市の中心点からいずれも10分以
内で移動でき商業立地に優れている。また、通学・通勤などの交通面においてもJR学研都市線と京阪電鉄各駅に徒歩およそ18分で通学・通勤
が可能となっており、さらに緑の田園も残していることから、住環境にも恵まれている。茄子作地区は、京都・大阪・奈良三大古都までほぼ20から
25㎞の範囲に位置している事で、産業・商業・住宅立地の大きなポテンシャルを有する京阪神地区に残された最後のフロンティアの一つとされて
いる。「モノづくりとソフトの融合」をテーマにクリエイティブな空間構築可能な企業誘致を目指しており、そのためパンフレット「Make Tomorrow 明
日をつくる街、なすづくり」を作成し、全国の企業へ、茄子作地区の魅力をPRしていく。本年度を目途に事業化検討パートナーを選定し、民間企業
が有するまちづくりのノウハウを最大限に取り入れ、令和二年度には準備組合を結成するという事で、今後の枚方市の発展に大きく貢献するとし
期待されている。

3面記事ー4

枚方市市長 伏見  隆

伏見市長

 茄子作南土地区画整理事業がまちびらきを迎えられましたこと、心からお喜び申し上げます。
 幾多の困難を乗り越え、まちびらきを迎えられましたのも、岡市理事長をはじめ、組合の皆さま方、関係者の皆さま方のご熱意とたゆまぬご努力
のたまものであり、深く敬意と感謝の意を申し上げます。茄子作・高田地区においては、引きつづき、広域交通網である第二京阪道路を生かした、
魅力ある沿道まちづくりの実現に向けて、地権者の皆様の更なる取り組みが前進するよう支援に努めてまいりたいと考えています。茄子作南土
地区画整理事業の遂行にご尽力いただきました関係者の皆さま方の今後の益々のご健勝とご活躍を心からお祈り申し上げ、お祝いの言葉といた
します。

3面記事ー5

交野市市長 黒田  実

黒田市長

 枚方市・交野市茄子作南土地区画整理事業の竣工を心よりお喜び申し上げます。
 第二京阪道路の開通により、大阪・京都への移動が便利になりました。
 現在、国、NEXCO西日本が進めている「淀川左岸線延伸部」が完成しますと、大阪ベイエリアや新大阪へのアクセスも良くなります。
 今後、六甲アイランドから西への「大阪湾岸道路延伸部」が事業化されますと、将来的には、神戸空港を含め関西3空港と直結し、第二京阪道
路は、関西の物流や人の移動にさらに大きく関わる国土軸を担う幹線となります。
 今後も、国・大阪府・枚方市と連携しながら、第二京阪沿道のポテンシャルを最大限に活かし、地域に活力を呼び込むまちづくりに取り組んで参
ります。
 当地区をはじめ、星田北エリアの事業推進や各地域の連携に対しまして引き続き、皆様のご理解、ご協力を心よりお願い申し上げます。
 枚方市・交野市茄子作南土地区画整理事業の竣工を機に、今後ますますの茄子作地区のご発展を心よりお祈り申し上げます。

3面記事ー6

北大阪商工会議所会頭
北本  明

北本会頭

 ご紹介頂きました北大阪商工会議所会頭の北本です。本日は、枚方南部企業団地の「まちびらき」、誠におめでとうございます。また、御招き頂
き有難うございます。
 この度、枚方市の南部に位置するこの茄子作南地区に新しく企業団地が造成され、そして本日「まちびらき」となりました。
 平成21年よりこれまで茄子作南まちづくり研究会発足から枚方市・交野市茄子作南土地区画整理組合を中心的に支えて来られた岡市理事長
様はじめ組合の皆様、そして枚方市都市整備部の皆様方が粉骨砕身、共に「明日をつくる街、茄子作」を合言葉に“まちづくり”に取り組んで来ら
れたご努力の結果だと、心から感謝と御礼を申し上げます。
 当地域は枚方市、交野市に接し、両市が力を合わせて取り組んだ成功事例でもあります。当社もこの企業団地に入居させて頂いている一人で
すが、第二京阪道路に隣接しJR星田駅からも近く、企業団地として整理されているなど立地環境が素晴らしく、この地に移転出来て大変良かっ
たと喜んでいる次第です。
 またこの企業団地の北側、茄子作地区には、第二京阪道路に接して広大な丘陵があり、枚方市と地元まちづくり協議会によって新たな産業と
緑の拠点づくりが進められようとしています。当企業団地を含め枚方市のフロンティアである南部地域が枚方市にとって第八番目の企業団地とし
て市域全体の活性化に繋がると大いに期待され、私共にとりましても大きな喜びとするところであります。

3面記事ー7

枚方市・交野市茄子作南土地区画整理組合理事長
岡市敏治

岡市理事長

 枚方市茄子作南土地区画整理事業は、第二京阪沿道まちづくり枚方・交野市地区での最初の事例として大阪府、枚方市、交野市の支援のもと、
平成23年より本事業を開始、8年の歳月を費やして清水建設施行のもと本日をもって「まちびらき」となります。
 既に旭化工と幸福米穀が操業を開始、東急不動産物流倉庫は、今年6月竣工、東隣りのノボル電機、京阪鋼材を併せると、4haを超える枚方
南部を代表する新企業団地となります。北大阪商工会議所会頭企業の幸福米穀さんにはいち早く本社工場進出の決定を頂きました。のみなら
ず、清水建設、ホクシン建設と共に業務代行者として本土地区画整理事業の中核会社となって頂いた事、幸福米穀には誠に感謝にたえません。
 私は、茄子作・高田地区まちづくり協議会会長を兼任しており、二国北側の広大な調整広域農地である茄子作地区21haについても、この事業
に続き本年度より土地区画整理法によるまちづくりに取り組みます。
 今回の事業の5倍の広さの広大な丘陵地で、二国沿道の立地を生かした産業・商業ゾーンを予定しています。引き続き産業界の皆様のご支援
をお願いします。

3面記事ー8

MAKE TOMORROW あすをつくる街、なすづくり。

(協賛企業)
幸福米穀株式会社
代表取締役北本武 取締役会長北本明
旭化工株式会社
代表取締役吉本叡
株式会社ノボル電機
代表取締役猪奥元基
京阪鋼材株式会社
代表取締役髙橋克文
丸信住宅株式会社
代表取締役西村金治郎
枚方信用金庫
理事長吉野敬昌
株式会社サンエース
代表取締役谷岡倫常
堀之内建材株式会社
代表取締役堀之内昭人
医療法人
(社団)有恵会香里ヶ丘有恵会病院 理事長松本豊一郎
枚方紫峰霊苑
代表取締役下村豊治
高橋開発株式会社
代表取締役高橋征二郎
株式会社垣内開發
代表取締役垣内真奈美
株式会社富士住研
代表取締役内山進
株式会社JOB 建設
代表取締役米田勉
小野工業株式会社
代表取締役小野俊文
星揮株式会社
代表取締役原大耕
有限会社田中企画
代表取締役田中茂年
株式会社建都コーポレーション
代表取締役植村友宏
株式会社スイス菓子バーゼル 代表取締役霜辻日出夫
株式会社コスモ情報センター 代表取締役岡市哲郎


4面記事ー1

 
―四條畷―

長畑市議
ジンクス再び?

 『灯籠祭』見られずも成果は持ち帰る


  紀北町表敬訪問で涙雨

長畑市議

 四條畷市では7月27、28の両日、国内友好姉妹都市紀北町(三重県北牟婁郡)を表敬訪問した。訪れたのは東修平市長、植
田篤司教育長と吉田裕彦、長畑浩則市議会正副議長および市職員。今回は27日開催の『2019きほく灯籠祭』に招待された
ものだったが、残念ながら台風通過で1日順延となり、スケジュールの都合で参加できず。この事から長畑市議の代名詞とも
なっている〝雨男〟が、肝心なところでまたひょっこり顔を出したのでは…と、同市議に確認したところ「私は雨男」とあっ
さり。とにかく、長畑市議が熱烈に応援する広島東洋カープの試合を観に行くと大抵雨になるため、友人等から敬遠されると
いう。
 幸い灯籠祭は翌日に開催され、地元の人々や観光客を楽しませたようで、畷一行は見られず無念の結果に終わったが、これ
で終わらないのが生きた表敬訪問の真骨頂。「紀北町の人々は素朴ですけど、平地が少なくて津波の恐れなど、怖い(自然)
ところですね」と語る長畑市議の言葉通り今回の訪問では同町長はじめ市幹部、市議会正副議長らと交流を深めつつ『紀北健
康センター』を視察、屋上にある津波時の避難場所にも上がって災害対応の参考にしている。「なにしろ町のあちこちに海抜
○㍍と言う表示がありますからね」と、警戒意識の必要性を畷に持ち帰っている。
東市政で等級上げを
 ちなみに長畑市議は市政報告で全国住みよさランキング(東洋経済新報社)も紹介し、第1位の白山(石川)と隣り合わせ
で夫人の実家がある同県の野々市が第3位になった事について「本当に住み良いところなんですよ」と関心しているが、第6
68位の四條畷については「いろんなところで畷が話題になるケースが増えています。東市長の政策実現で、いずれランクア
ップして来ると思います」と期待を寄せている。それについて誰よりも協力を惜しまない一人が長畑市議と言えるだろう。
 なお、同ランキングでは枚方が第639位、これに四條畷が続き交野は第694位、中核市に移行した寝屋川は第722位
となっているが、広瀬慶輔市長の手腕発揮等でこちらもランクアップする可能性を秘めている。

4面記事-2

 ―寝屋川―

山崎市議 議会報告を発行

 総合センター問題など追及

山崎市議

 親しみやすい庶民派「山さん」と支持者等から親しまれる一方で、市の抱える課題等に対しては厳しい追及の手を緩めず、市民生活向上に寄与
して実績を重ねている寝屋川市の山崎菊雄市議(70歳、ねやがわ未来議員団、5期)が、このほど議会報告7―8号を発行した。
 ここでは昨年の大阪北部地震で被災、アスベスト対策が必要になった市立総合文化センター(池田西町)について「再利用」か「建て替え」か、
市が取るべき対策について実施された調査から、それぞれの工期と費用を比較して早期決断を促している。同市議が報告しているところでは、そ
れぞれの工期と費用はアスベスト除去~施設再利用の場合が約4年6ヵ月で約33億7千万円、解体して施設を新築する場合が約5年1ヵ月で約
72億円。
 また、この調査報告を受け議会でも7月16日に全員協議会を開催、理事者側からの説明を受け改めて『公共施設の在り方調査特別委員会』を
開き、報告書の内容を確認した上で今後の取り組みに進む旨を報告している。委員は各会派選出の10人で板東敬治委員長(ねやがわ未来)、
池添義春副委員長(公明)、委員は山崎市議ほか井川晃一(ねやがわ未来)、森本雄一郎(同)、岡由美(公明)、高見雄介(同)、奥大輔(大阪
維新)、元橋理浩(同)、中林和江(共産)の各市議が務める。
 山崎市議の今回の報告では他にも、3人減となった議員定数による各議員の役割についてふれ、全員が予算と決算の審議に参加する事になっ
た事から「市民の皆さんもお気軽に本会議や委員会の審議を傍聴して頂き、皆さんの代表の議員がどのような活動をしているのか、直にご覧に
なって頂きたいと思います」と呼び掛けている。
山崎市議ホームページ=www.k-yamasan.com/

4面記事-3

 投 稿 (51)

平成総括〝失われた30年〟とは

〈その2〉
世界屈指の強い共生社会を破壊

(承前)
 平成とは、サラリーマン家庭から所得を取り上げ、大企業オーナーやその家族、外国人株主等に所得を移しかえた時代、云
い方を変えれば企業から税金を取らずに、国民から税金を取り上げるシステムに切り換えた時代だったのである。そしてマス
コミはこの間、徹底して沈黙したのだ。1月29日の茂木経済再生担当相の記者会見では「景気拡大が戦後最高になったとし、
人口減少局面の中でも雇用者数がバブル期並みに増加し、景況感の地域格差が少なくなっている事は、今回の景気回復の優れ
た特徴ではないかと評価した」だとは、よくもふざけたスリカエが云えたものである。格差が広がっている現実を「地域間の
格差の縮小の問題にスリカエ」ているのである。
 さらに数字を見てみよう。相続税は、現在6億円以上の資産で最高55%まで下がっており、基礎控除が7千200万円あり、
妻、子供に分散すれば掛からないケースが多い。年間相続推定資産は50兆円程と云われるが税収は約2兆円、たったの4%し
か払っていないのである。株の配当金を見ると、孫正義氏は役員報酬1億3千700万円に対し、株の配当金は103億円強
(2017年度)となっている。(孫氏は純粋な投資家の面もあるが、せめてソフトバンク関連だけでも見直して欲しいもの
である)
 他のオーナー企業も本人や家族、財団法人等の名義で莫大な配当金を受け取っている。その上、2003年以降は企業に余
剰金(内部留保)があれば、赤字でも配当金が出せるようになっている。まさにそこまでやるかと云う実態になっている。平
成の時代とは、戦後を通じ、日本人が造り上げた、貧富の差が小さく皆んなが豊かになり、教育(子育て)に金をかけ家計が
消費を拡大し、企業がその分生産性の向上を図るという、世界でも稀に見る輸出に頼らずとも生きていける共生社会を、30年
かけて見事に破壊してしまった時代と云えるだろう。
 筆者は、ここまで少子化が進行したのも、ここに一因があると思っている。何故なら、1世帯当たり年収100万円減とは
30年で3000万円、子供1人を社会人として育て上げるのに必要な費用とほぼ一致するからである。その上に今度は入管法
を改正して、外国人を大量に受け入れると云う。そうまでして、まだサラリーマン(一般国民)の年収を下げたいのか?政府
はこの国を破滅に追い込みたいのか?と思ってしまう事態となっている。まさに一将(企業オーナー)功成りて万骨(国民)
枯るとはこの事である。ここまで進んでしまった事態に対抗する手立ては果たしてあるのか稿を改めて検討したい。(この稿
終わり)
                                             (真祉
〈ちかよし〉・記)

4面記事-4

 八幡~北河内

聖地に向かう名所旧跡、史跡の宝庫


 国宝・石清水八幡宮を起点に


  歴史ファンを誘う
東高野街道

 パワー、ミステリー、心霊などスポット花盛りで各地が賑わっている。が、人間の侵入を許す特定の地点は人知を超えた領域と隣り合わせと言え、
一つ間違うと少々厄介な事にもなる。
 北河内におけるパワー系では磐船神社(交野)、ミステリー系では厳島神社(枚方)、心霊系では津田城跡(同)などが主に知られるところだが
、石清水八幡宮を拠点に河内長野まで延びる『東高野街道』にもこうしたスポットが点在している。
 都の裏鬼門を守護すべく男山の地に豊前国宇佐八幡を勧請、源氏の氏神また武運長久の神として全国の武士の尊崇を集め鎌倉、足利幕府、
織田、豊臣、徳川など数多の寄進を見るにつけ「宇佐八幡を超える信仰を得た」とされるのも理解できる石清水八幡宮を起点として、まず東高野
街道は八幡を過ぎ〝日和見武将〟の不名誉な俗説が見直されつつある筒井順慶ゆかりの洞ヶ峠(枚方)、古墳群が市の文化財にもなっている
打上(寝屋川)等を経由、四條畷神社を望んで野崎観音に至る。
 言わば西高野街道に合流し聖地・高野山へと続く東のレイライン(遺跡群が描く直線)であり、計画に基づいて建設された古代道路とされている
が、平安時代から布教や修行のため各地を歩く遊行者で高野山を本拠とする高野聖の活動により、多くの人が行き交う道になった。
 もっとも、レイラインとは仮設の中で歴史的遺跡などが並ぶ直線として表現されると言ってよいが、他のレイラインや五芒星(ペンタグラムの角に
それぞれ遺跡等がある)にしても、少々こじつけた感の否めないものも見られるのは止むなしとすべきだろう。
 例えば豊臣家が秀吉亡き後、存続や繁栄を霊的守護に託そうとしたのではないかと思われる、新日吉神宮(京都市東山区)から延びる真っ直ぐ
なライン(七条通り)にも、太閤ゆかりの智積院や三十三間堂と共に東西本願寺などが見られ、これをレイラインとする説もあるようだが、この通り
にある方広寺の梵鐘が豊臣を滅亡させた事は説明するまでもない。
 ちなみに、梵鐘に刻まれた「国家安康」の銘文が徳川を冒涜するものとして家康が激怒、大坂夏冬の陣に至った流れを仕組んだのは南光坊天
海で、その正体は秀吉に滅ぼされた明智光秀とされる歴史上希代のフィクサーと言う。これは義経ジンギスカン説やアナスタシア(ロマノフ王朝の
皇女)日本落ち延び説等と並ぶ他愛もない話だが、光秀にとって末代まで許せない豊臣家の滅亡に絡むだけにどこか生々しい。
 こうした想像に至る事も容易にさせるのは、東高野街道の起点が光秀と秀吉の合戦地となった山崎を背にした地にあるからとも言えるようだ。八
幡市内に点在する道標に沿って進むと枚方市内では洞ヶ峠から茄子作、出屋敷さらに大峰、藤田を通り、交野の郡津や梅が枝、寝屋川の打上や
高倉を経て四條畷へ向かう道の折々に一里塚、案内板等がある。未だ悲劇の武将・小楠公を偲ぶ史跡を守る畷から大東の野崎、中垣内あたりま
でが北河内エリア。これより東大阪に入り、遥か高野山まで続く古人の歩いた道は、今日も多くの歴史ファンを誘っている。


http://www.hirakata-haid.co.jp