【競馬・ボート・競輪】[競馬]紫苑S パッシングスルーV 秋華賞切符ゲット2019年9月8日 紙面から 秋華賞トライアル「第4回紫苑S」(GIII・7日・中山・芝2000メートル)は道中3番手につけた、単勝2番人気のパッシングスルーが直線抜け出し、内から伸びたフェアリーポルカと接戦の末、鼻差制して重賞初勝利を挙げた。戸崎圭太騎手(39)は同レース2勝目、黒岩陽一調教師(38)は初勝利。フェアリーポルカが2着、1番人気のカレンブーケドールが3着に入り、以上3頭が「秋華賞」(GI・10月13日・京都・芝2000メートル)への優先出走権を獲得した。 内か外か。しびれるようなゴール前の激しい争いは、際どい鼻差で外パッシングスルーに軍配が上がった。「レース直後は勝ったかなと思いましたが、あとで映像を見たらヒヤヒヤでしたね」と戸崎圭。僅差の勝利だったとはいえ、秋競馬の開幕を飾る重賞Vに笑みがこぼれた。 理想通りのレース運びだった。好発からスムーズに3番手のポジションにつけ、直線に入ると満を持してスパート。最後は勝負根性で重賞初タイトルをモノにした。「自分の仕掛けどころさえ間違えなければ、と思っていました。すごく乗りやすいし、牝馬の割にパワーもある。これからが楽しみ」と鞍上は絶賛する。 「思い描いた調整ができたし、きょうは落ち着いていました。自信を持って送り出しました」と黒岩師は満足げに振り返る。今後は福島県のノーザンファーム天栄へ放牧。戸崎圭にはオークス4着馬ウィクトーリア(ローズSに出走予定)がいるため、秋華賞出走に関して師は明言しなかったが、エリザベス女王杯(11月10日・京都)も視野に入っており、いずれにしても大舞台での活躍に期待できそうだ。17年ディアドラ、18年ノームコアと、近年覇者はGIホースに。出世レースを制したルーラーシップ産駒の前途は洋々だ。 (中山競馬取材班)
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