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【スポーツ】

[エアレース]室屋、予選5位 逆転タイトル絶望的

2019年9月8日 紙面から

予選でも硬い笑顔の室屋。右は“PP”のベラルデ、左はジム・マッテオ・レースディレクター((c)Red Bull Content Pool)

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◇レッドブル・エアレース世界選手権 第4戦(最終戦)千葉大会

予選 7日 千葉市・幕張海浜公園特設コース

ペン=明村馨

 室屋義秀(46)は無念の予選5位に終わった。ボーナスポイントも獲得できなかった。一方で、ランキング首位のマルティン・ソンカ(41)=チェコ=は2位に入ってボーナス2ポイントを加算。その差は12ポイントに開き、室屋の逆転タイトルは絶望的になった。8日の決勝は、台風15号の接近で予定より約4時間早く行われる。波乱含みのなか、室屋は有終の美を飾れるか─。

 またもや風にほんろうされた。室屋は2回のアタックともにタイムが伸びず、「なにがなんでも狙う」と意気込んでいた予選1位のボーナス3ポイントを取ることができなかった。

 「最初のフライトは風向きが変わって、横に流され気味になった。(2回目の)ラン2はシステムをリセットしようとしたら不安定になり、ゲート1、2のスタートスピードが遅くなった。とにかく(順番が)後ろの4人はコンディションが難しかった」

 その表情には失望感ありありで、奇跡の逆転タイトルがまた遠のいたことを図らずも認めるかたちになった。

 エアレースのラストレース。予選前は「千葉に向けて最高の準備ができた」と自信を口にしたが、本番が始まると気まぐれな幕張の風に苦戦した。

 開幕2連勝しただけに、スピードはトップクラス。2年ぶりのチャンピオンの資格十分なのだが、前戦バラトン湖(ハンガリー)での12位惨敗が大きく影を落とした。この時も原因は直前で変化した風だった。

 それでも、自分目当てに海岸に集まるファンのことを思えばここで白旗を揚げるわけにはいかない。

 台風の影響で決勝スタートは8日午前10時と大幅に早まった。ラウンド・オブ14では予選5位(室屋)は予選10位の選手(ベン・マーフィー)と、一番始めに対戦することになっている。通常なら勝てる相手だ。

 「午前中なら風は予想できる。焦りはない」と室屋は気を取り直す。

 

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