ボクシングの62・1キロ契約10回戦が7日、東京・後楽園ホールで行われ元世界3階級王者ホルヘ・リナレス(34)=ベネズエラ、帝拳=がアル・トヨゴン(21)=フィリピン=に10回判定3―0で勝利。初回KO負けした1月の試合からの再起を果たした。この日は日本ウエルター級タイトル戦も行われ、王者の永野祐樹(帝拳)が2回2分41秒TKO勝ちで初防衛に成功した。
リナレスは打たれ強い相手に手を焼きながらもボディーやコンビネーションで圧倒。大差判定で格の違いを見せた。「相手が変則的で、きれいなボクシング、きれいな勝ち方はできなかった。内容は70%ぐらい。でも10回やってスタミナは試せた」とリナレス。昨年は全階級最強と言われる現3団体統一ライト級王者ロマチェンコ(ウクライナ)戦でダウンを奪い、敗れながらも評価を上げた。今後は同級での王座奪還とロマチェンコとの再戦を目指す。(藤本敏和)