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【プロ野球】

坂本が体現する主将の責任 ヘッスラ&キング35号で巨人連敗ストップ

2019年9月8日 紙面から

ヤクルト-巨人 3回表1死、坂本勇が右中間にソロを放つ(伊藤遼撮影)=神宮球場で

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◇巨人10-6ヤクルト

 巨人が連敗を6で止めた。3-3の4回にゲレーロのソロで勝ち越すと6回に田中俊のソロ、7回に丸の2点適時打と代打重信の3点二塁打で加点した。山口は6回途中4失点でリーグ最多に並ぶ13勝目。ヤクルトは投手陣が崩れた。

   ◇

 逆風を乗り越えた。巨人が8試合ぶりの2ケタ得点で、今季ワーストタイの連敗を6でストップ。原監督は「なかなか点数がこのごろ入っていなかったわけだから。素晴らしいでしょ」と選手たちをたたえた。

 前日の試合後に「悪い流れを変えるために意識すること? 教えてください」と報道陣に漏らしていた主将の坂本勇が躍動した。2試合ぶりに2番に戻り、1回無死二塁で右翼線最深部へ適時二塁打。「最低でも右に打てたらいいな」と進塁打狙いながらも持ち前の長打力を発揮し、先制点をたたき出した。

 続く丸への初球が暴投になると、二塁から一気に本塁を狙い、「一番速いかなと思って」ヘッドスライディングで生還。クールな男が率先して示した熱い姿勢に、指揮官は「いつも頼もしく映っていますよ。チームに良い意味で活を入れたという感じじゃないでしょうか」と目を細めた。

 坂本勇は3回1死でリーグトップのDeNA・ソトに並ぶ35号ソロを放つなど、4試合連続複数安打。主将に引っ張られた打線は4回にゲレーロ、6回に田中俊が一発を放ち、7回に打者9人で5得点して勝負を決めた。不振の丸の7試合ぶりの複数安打も好材料だ。

 迫ってきたDeNAとのゲーム差は3・5まで押し戻した。「勝負の世界なんで、良い時も悪い時もある。きょう(7日)の勝ちで、あした(8日)また良い流れで戦えると思う」と坂本勇。チーム全体が自信を取り戻す大きな1勝だ。 (小林孝一郎)

 

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