男性・父親研究のトップランナーたちがそろい、開かれたパネルディスカッション=笹川平和財団提供
男らしさの3要素が重荷に
イベントではまず、「男らしさの3要素」について伊藤客員教授が説明しました。競争に勝ちたい、誰かの上に立ちたいという「優越志向」。たくさんのモノを持ちたい、自分の管理下でコントロールしたいという「所有志向」。自分の意志を他人にも押しつけたい「権力志向」。これらは女性の内面にもありますが、「近代以降、多くの文化圏で男性たちに根付いた傾向」と指摘します。
この3要素によって、「男性は努力する」など、プラスに作用してきた面がある一方、ジェンダー平等においては「大きな妨げになっている」と伊藤客員教授。また、「優越性を示すために弱音をはけない。あるいは、感情を抑圧しなければならない」など、男らしさが重荷になっている側面があるとしました。
京都産業大の伊藤公雄客員教授=笹川平和財団提供
生きづらさを抱える二つの要因
「新しい男性の役割に関する研究会」の座長を務めた関西大・多賀太教授=笹川平和財団提供
職場の女性観と家事の関係、予想を裏切る結果に
職場の女性観に関する調査項目=笹川平和財団提供
古い男らしさが残ったまま、新しい要素が加わっている
お茶の水女子大の石井クンツ昌子教授=笹川平和財団提供
父親のモヤモヤ、お寄せください
共働き世帯が増え、家事や育児を分かち合うようになり、「父親」もまた、モヤモヤすることがあります。それらを語り、変えようとすることは、誰にとっても生きやすい社会づくりにつながると思い、この企画は始まりました。あなたのモヤモヤ、聞かせてください。
みんなの「#父親のモヤモヤ」を見る
- 前へ
- 次へ