作家の安部譲二さんが2日に亡くなっていたことが分かった。所属事務所がホームページ(HP)で公表した。死因は急性肺炎で82歳だった。
HPによると、安部さんは自宅療養中だったそうで、「サポートして下さる在宅医療の方々を常に笑わせ、明るく前向きな安部譲二ワールドを展開しておりました」としている。本人の意向で、葬儀・告別式は親族のみで行ったという。
安部さんは自らの服役体験をつづった自伝的小説「塀の中の懲りない面々」が1986年に大ヒット。その後も、作家として小説、エッセーを次々に発表。さらにコメンテーター、タレント、漫画の原作者としてマルチな才能を発揮してきた。
「生前は多くの方々に安部譲二とその作品を愛していただき、心より感謝申し上げます」「読者の皆さま、関係者の皆さま、いつも励ましのメールやお手紙をありがとうございました」とHPには謝意がつづられている。