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2019年9月8日 紙面から
中日-DeNA お立ち台で笑顔を見せる柳=ナゴヤドームで(小沢徹撮影)
長いトンネルを脱したからこそ、この喜びは格別だ。中日の柳裕也投手(25)が7日のDeNA戦(ナゴヤドーム)に先発し、7イニングを3失点。味方の大量得点にも恵まれ7月7日のヤクルト戦(同)以来、2カ月ぶりの白星を手にし、中日の日本人投手では4年ぶりの2桁、10勝に到達だ。
苦しい期間を乗り越えた先に出たのは、涙ではなく笑顔だった。自身初の2桁勝利となる10勝目を2カ月ぶりの白星で飾った柳。ちゃめっ気たっぷりなお立ち台では笑顔がはじけた。
「初回にホームランを打たれた時には『柳またやらかしているぞ』と思われたかもしれませんけど…。何とか粘れました! 泣くかなと思ったんですけど、泣きません」
初回、ロペス、筒香に2者連続弾を浴びて2点を失った。それでも大崩れはしない。2回から6回までは無失点。7回に1点を返されたが、7イニング3失点で試合の流れを渡さなかった。
長い、長いトンネルだった。前半戦だけで5試合連続勝利を含めて9勝。投手の一つの大きな区切りとなる2桁勝利まであと一つに迫りながら7度の足踏み。7月7日から丸2カ月、白星から遠ざかっていた。
いつ抜け出すか分からないトンネルの中、心の支えになったのは球界のエースの言葉だった。前半戦終了直後、初めて出場したオールスターで巨人の菅野に初めて対面。「初めまして、中日の柳です!」と元気よくあいさつすると「知ってるよ」と冗談交じりにほほ笑み掛けられた。早速、普段の調整法を尋ねるとこんな答えが返ってきた。
「勝てなくなる時は必ず来る。その時によかった頃にやってきたことを忘れちゃいけないよ」。初対面の相手、しかもいきなりの質問にもかかわらずもらった具体的な助言。「はい!」と返事をしたものの、その真意を痛感したのは白星がつかなくなってからだった。
プロ3年目。初めて開幕からローテーションを守り続けてきた。後半戦に入り、思うように体が動かないと感じる試合もあった。「何か変えなきゃいけないのかな…」。未知の領域に踏み入れると、不安が襲う。そんな時、2年連続沢村賞の実績を誇る右腕の言葉をかみしめた。
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