■35のデブ女が婚活初めて気づいた事

私は東京で10年務めた後に転勤で地元にUターンしたプログラマー女35歳。オタクで小デブ。年収は400万円。現在は実家から勤務先に通ってるが一人暮らし経験はそこそこあるので料理以外の家事なら一通りやれる。(帰りが遅く、近場に松屋やサイゼリヤ等が密集してたので自炊はあまりしなかったのだ）

ツイッターやミクシィ経由で（多分女オタクというだけで需要があり）そこそこ交際経験はあるものの、彼らから繰り出されるマウンティングに疲れて結局全員と別れた。

同時に職場でキャリアを重ねても私が「先輩」や「上司」という立場になるにつれ後輩以下の男達からのマウンティングが激化して辟易としている。

彼らは総じて最初だけは謙虚で礼儀正しいが、よくよく観察すると「女に優しく気遣われ接待される事」ばかり期待して根本的に人の話を聞いてない。少し時間が経つと口先は敬語だが上から目線の言葉を放つようになる。仕事面で注意しても自分の非を認めない（男性の注意には従順）。それを注意すると謎の弱者意識を発動させて楽しそうに男同士仲良く女の陰口で盛り上がる。

早い話が繊細ぶって傲慢さに無自覚な男性の女性蔑視に疲れ果てて絶望していたのだ。

そんな私がつい先月から婚活を始めたのだが、きっかけは久々に再会したオタク友達の婚活大成功。

2年前から婚活を始めたとのことなので当時36歳の彼女のスペックはこんな感じ。

・デブ体型と顔面偏差値は私と同じ位。

・一人暮らし歴はほぼなくずっと家族と同居。家事スキルは全般的に私より下。結婚後、家に遊びに行き手料理を振る舞ってもらおうとしたが肉じゃがも作れない様子だった。

・オタクだが現在特定の1ジャンル(おそ松さん）にしか金をかけずソシャゲも全くしないため、勤続三年のショップ店員で年収は安い方だが金は貯まりやすいとのこと。

・ズボラで時間にルーズであまり他人に気遣いはできないが話しやすい雰囲気があり、多少やらかしても思わず周囲がほだされてしまうオーラを持つため学生時代からいじられキャラとして人の輪の中心にいる。（ここが私と真逆なので非常に羨ましい）

この彼女が年収400万円以上設定で60回のお見合いの果てに、私から見て未知の「こんなに良い男性がこの世にいるのか！」と目を剥いて倒れるような素敵な男性と結ばれたのだ。

40台前半の介護職のその男性は年収は400万円。親しみやすいけど他人に合わせて自分を抑えるタイプでもない友人はオタクらしい独特のテンションでアニメの話などをするのだが、彼は嫌な顔一つせず愚痴でもどんな話でも遮らずに聞いてくれるのだと言う（ドラクエとファーストガンダムは好きらしい）。

さらに多くの男性が重視するであろう家事（特に料理）と痩せにもこだわらず、家事も完全に分担。

気性は落ち着いてて穏やかで、短気もなければ、うつや自己肯定感の無さなど「男の弱さ」を逆手に取って相手の選択肢を奪う脅迫じみたマウントもしてこないという。

彼女は当初控えめすぎる彼の気性に戸惑ったそうだが、それが悪意や怠惰からくるものではない彼生来のおおらかな気性と知ってからべた惚れ状態である。

（※補足として、彼は頭髪状況に若干の寂しさがあるからか、お互い容姿で判断しない関係を望んでいた節があるとのこと）

そしてそれは私自身のこんな人は現れないだろうとずっと諦めていた理想のパートナー像ともほぼ一致した。

こんな人が地元で見つかるなら、友人のように行動を起こして努力してみても良いのではないかという希望に繋がったのだ！

彼女は相手探しの条件に血液型まで絞り込んでいたようだが、私はもっとおおらかで間口の広い条件にできる。

さっそく友人に結婚相談所を紹介してもらい、

• 友人と同じく『年収400万～』

• 身長体重問わず。年齢は＋10まで。(記載する訳ないけど頭髪量にもこだわらないよ）

• 長年一人暮らししてたので家事一通りできるよ。料理は簡単なもの作れるけど現在スキルアップ中。

• デブなりに気合を入れて小綺麗にして有名写真館に行き、専用のメイクとスタジオで撮影してもらったプロフィール写真を使用。

• 子供超好き。甥姪が赤ちゃんの頃からあやしたり勉強も見てるから子育て意欲的やで。

• 仕事めっちゃ頑張ってる。共働き上等。

• 趣味はインドアもアウトドアも一通り好きだし、相手の趣味は超尊重するで。

• フィーリングがあって会話のキャッチボールが楽しい方と合えたら最高に嬉しい。

だいたいこんなプロフィールを書いて意気揚々と相談員に提出した。

登録してみて気づいた事

自己PR。例えばの話で

『自分、バイタリティには自信あるから、船長のルフィーさんにとってのナミさんやロビンちゃん的ポジションになるべく元気いっぱい頑張ります！ヨロシク！』

というノリで提出したのだが、結婚相談員の男性から返ってきた添削済PR文章は

『男らしい赤髪の船長さんの帰りを待ちながら食事を作る癒やしのマキノさんみたいな女性に憧れます♪』

というノリで記載情報以上に意図的に性格が大幅にテコ入れされた文面に変わっていた。基本情報自体は同じなのに受ける人格の印象が完全に別物で、ある意味すごい改変能力を見せつけられた気分だった。

私としては、女を従えてリードする役は必ず男の自分だと意気込む男性よりも、大人しくも穏やかで時に女に合わせて聞き役に徹する局面になっても過度なストレスを感じない男性を何より求めていたので意図的に行動的な面を出したのだが

アハハ、女子力アピールは婚活で大事ですもんね。プロの判断ですからね。でもちょっとだけマッチングすれ違いそうだから、例えばこんなご提案をしたいのですがどうでしょうか？

『自分、とにかく世話好きで子供好きでちょっとパワフルなDr.くれはタイプに近いかもです。仕事をがんばりながら子供の教育もすごく大事にします！ヨロシク！』

と書き直したら、相談員の彼から返ってきた添削自己PRは『私はしらほし姫タイプです♪』とあり、

相談員からのPRは「男性（自分）が話していると終始笑顔で相槌を打ってくださるので、楽しい気分になれます」と記載されていた。

…うーん…男ウケを考えてくれるのはわかるんだけど、このワードだとまた私に一方的な聞き役を期待する男性しか刺さらないんと違うか？

ある程度コミュ力あるタイプや前述の友人夫のようなタイプだったら逆に避けてしまうのではないか？

この婚活の目的は安定収入のおじさまに気に入られるために合わせる事ではなく、

一方向ではなく双方向での尊重が可能な関係のマッチングに一縷の望みをかけての事で、

もしかしたらそれが最大の高望みなのかも知れないけれど、できればまだそこは妥協したくない。ていうかもしかして相談員に嫌われてね？

という状況があるから、会員男性の自己PR文章は多少テンプレ臭くても相談員との折り合いでそうなった可能性も加味して判断してるけど、

ただし「写真無し」と「写真データが明らかに古い」「写真の服装がTシャツ、ヨレヨレで汚れたスーツのスマホ自撮り」。てめーらはダメだ！！

なぜなら相談員から口頭でもサイトマニュアルでも入会時案内でも入念に何度も何度も『写真は清潔感のあるスーツ着用で、気合を入れて撮影しましょう！』と口を酸っぱくしてきちんとした撮影を推奨されていたはずなのに人の話を全く聞かなかったという事になるからだ。

体型や毛量は仕方ないけど第一印象であるプロフ写真で服装やセットに気合を入れて姿を晒す所から相手に対する敬意やマナーが始まってると思うので、その時点でいい加減で不誠実な人は会っても推して知るべし。

…というのはまだ常識範囲だと思うのだけど、検索すると意外にたくさんヒットするんだコレが。

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Permalink | 記事への反応(10) | 16:49