京急衝突事故を招いた“魔の四重禍”を放置した横浜市の大罪
起こるべくして起こったのか――。5日、横浜市神奈川区の踏切で発生した13トン大型トラックと京浜急行線の衝突脱線事故。神奈川県警によると、トラック運転手の本橋道雄さん(67)が搬送先の病院で死亡し、電車の乗客ら33人が負傷した。県警はトラック側に過失があったとみて捜査しているが、事故の裏には行政の“怠慢”が透けて見える。
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「ドーン!」
現場となった「神奈川新町第1踏切」の近隣住民は正午前、大きな衝撃音を耳にし、自宅2階から急いで事故現場を見下ろしたという。
「事故の直後、トラックから黒煙が立ち上り、すぐに焦げ臭いニオイが鼻をつきました。トラックと脱線した電車の破片がまじったのか、黒煙の中に銀色がきらめいていました」(50代女性)