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【大リーグ】

運命のメジャー初「兄弟のどちらかのメジャーデビュー戦で直接対決」。 30歳の兄ブライアン・モラン、デビュー勝利

2019年9月6日 13時33分

マーリンズのブライアン・モラン

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 運命の「メジャー史上初」を乗り越え、オールド・ルーキーが至福を手にした。

 マーリンズの左腕ブライアン・モランは、30歳にしてパイレーツ戦でメジャーデビュー。2―5の4回に2番手で登板すると、実弟で内外野をこなすコリン・モラン(26)と対戦し、フルカウントから72マイル(約116キロ)スライダーで見逃し三振! 米記録専門のエライアス社によれば「兄弟どちらかのメジャーデビュー戦で、投打の直接対決」は、1900年以降の近代メジャー初だった。

 兄ブライアンは結局1イニングを無失点に抑えると、直後に味方打線が一挙5得点で逆転。メジャーデビュー勝利も転がり込んだプロ11年目は「運命だったんだろうか。これぞ、スペシャルだね」と感慨に浸った。

 2009年ドラフト7巡目(全体203番目)指名でマリナーズ入団から、6度の解雇、左肘靱帯(じんたい)再建手術、独立リーグのプレーも経験した。観客席で生観戦した父ビルさんは「信じられない。こんなことが起きるなんて。小さいころ、2人はけんかばかりしていた」と振り返った。

 以前は祖母が車を運転し、兄弟を全米の大リーグ球場へ観戦に連れていってくれたという。その祖母も、いまは鬼籍の人。弟コリンは「おばあちゃんが空の上から見てくれていると思わずにはいられない。一家全員が、僕たちをここまで連れてきてくれたんだ」と、静かな口調で語った。

 

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