ヤンキースの地元放送局YES(電子版)は5日、ポストシーズンに向けた先発投手の陣容を特集。「田中将大、パクストン、ヘルマンがボンバーズ(ヤンキースの愛称)の先発投手陣を導く」の見出しで、30歳の右腕を筆頭に報じた。
「ポストシーズン先発には大舞台の経験が必要だが、田中は豊富だ。直近2年間はヤンキースで最高の先発投手として25イニングで防御率1・08。2年とも、そこからワールドシリーズ王者に登り詰めたチーム(2017年はアストロズ、18年はレッドソックス)を撃破した」。さらに「8月は新たな(深くした)握りのスプリットと、頼れるスライダーで活躍。直近のレンジャーズ戦は新スプリットの効果で、スライダーが最高の状態でなくとも好投した(6イニング2失点)」と紹介した。
左腕パクストンは8月以降7戦7勝と“無敵状態”。3番手のヘルマンも今季17勝(3敗)、勝率8割5分はともにリーグトップだ。
問題はポストシーズン先発で最後の駒となる4番手だが、候補のハップとサバシアに加え、3月から右肩回旋腱板の炎症で離脱しているエース右腕セベリーノが、今月下旬にも復帰予定と伝えられる。もしメドが立てば鬼に金棒で、同局は「いずれにせよ、ポストシーズンで戦える投手はそろっている。全盛期の田中とパクストンを擁し、10月の重圧にも視界良好だ」とした。