ジャニーズ事務所から来年同時CDデビューする6人組「SixTONES(ストーンズ)」と9人組「Snow Man」が6日、都内で主演舞台「少年たち to be !」(企画・構成・総合演出=ジャニー喜多川、7~28日、東京・日生劇場)のゲネプロを行った。
劇中、ジャニーズの舞台では初めて7月に死去したジャニー喜多川さん(享年87)の肉声を使用。演出プランを受け継いだジャニーズアイランドの滝沢秀明社長(38)の演出だった。
囲み会見にはSixTONES(ジェシー、京本大我、松村北斗、高地優吾、森本慎太郎、田中樹)と、Snow Man(岩本照、 深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介)が出席し、見どころや意気込みを語った。(前編)
-Snow Man、SixTONESとしての舞台「少年たち」は5年目。今回、新たな試みとしてはどうでしょうか?
ジェシー「5年もやり続けられるのは僕たちが初めてなんですね。しかも、映画もやりましたし、今年はちょっと変わった形で皆さんにお届けするんですけど、ジャニーさんの思いがより伝わるんじゃないかなと。僕たちのリアルさも伝えながら、よりちょっと大人の僕たちも見せられるんじゃないかなと思います」
松村「ジャニーさんの肉声を使わせていただいたのも、今回初めての試みだったのかなって」
ジェシー「打ち合わせしたときも、みんなボロ泣きで。このタイミングで、っていう。1分くらいみんな顔を見合わせないで『はぁ......』って」
田中「ずっとうつむきながら(笑)」
森本「久しぶりにジャニーさんの声を聞くと、安心感がありますね。ホッとすると言いますか」
田中「台本を作っていく上で、ストーリーを展開していく上で、自分たちのリアルなことを今回は反映させていて、脚本家さんに自分たちのことを手紙に書いて、それを渡して台本にしていただいたっていう。今までにない形の台本の作り方になっていて、よりリアルな等身大の自分たちの姿になってるんじゃないかなと思います」
―今日は田中さんの手紙(を読む場面も)ありましたね。
田中「あのシーンもみんなあったりとか。それ以外のストーリーのところも、自分たちが今思ってることとか、過去のこととかを反映させています」
―あの手紙は自分の言葉で書いたなんですか?
田中「そうですね」
ジェシー「あのシーンだけはそうだよね」
高地「みんな、学生時代を思い出して、ペンとえんぴつを持って」
田中「下書きして、清書して」
―では、日替わりでということですか?
高地「そうですね。来るお客さんは、誰に当たるのかっていう楽しみもありますよね」
ー誰が手紙を読むのかわからないということですね。
深澤「僕たちも知らないです」
佐久間「極力、ネタバレはされたくないですね。僕たちの言葉で伝えたいですね。(なるべくネタバレをを見ないで)ここに来て聞いてほしいです」
―そういう意味で、今回は新しい舞台を作るような感覚もあるんですか?
岩本「『少年たち』は半世紀以上歴史がある作品で、脱獄するというのと、塀の中から外に出るってことと、僕たちがデビューして新しい世界に行くっていうのもリンクしていますし、もともとあったジャニーさんの言葉だったり、今までの先輩方が築き上げてきた歴史プラスアルファ今の時代を生きているSixTONESとSnow Manだからこそできるセリフだったり、俺らだからこそ言えるセリフだったり、そういう環境やこの時代に生きている俺らしかできないに作品になっていると思います。例えば、これが10年後、20年後全く同じ形でできるかって言われたら、どうなってるかわからないと思うんですけど、こんな形で5年目を迎えるとは、初演のときは全く思っていなかったので、そういうサプライズっていうのも、もしかしたら(ジャニー)社長はみんな見えていたのかなっていう気が僕はしています」
―公開ゲネプロはパーフェクトでしたか?
岩本「それは個々にあると思います」
佐久間「比較的ちゃんとできました。大きいトラブルもなく」
深澤「比較的(笑)」
―ジャニーさんがご覧になっていたら、どんな風におっしゃるかか想像つきますか?
岩本「ジャニーさんだったら、『まだまだだよ』とか」
ジェシー「変更点はありますね(笑)でも5年続いたっていうことは、ジャニーさんは『Snow Man、SixTONESでやらせたい』っていつも終わった時に言ってくれていたので、映画も僕たちが奇跡的なタイミングでメインをやらさせてもらったというのもありますので、ありがたいですね」
―そうやって続いてきた中で、今回ラウールさん、向井さん、目黒さんは初参加になりますが、いかがでしたか?
向井「はっはっは。僕は初参加じゃないんですよ。実は2015年にSnow Man、SixTONESの間に、関西ジャニーズJr.としていたんですよ。ちょっと情報不足でしたね」
―失礼しました。Snow Manとしては初めてでしたよね。
向井「ああ、それは僕のミスですね、すみません。Snow Manになってからは初めてなので緊張もしましたけど、すごくすてきな作品なのでうれしいなと思いますし、初日から1か月間ありますのでちょっとずつレベルアップしていけたらいいなと思います」
―もうSnow Manに溶け込んでますか?
向井「まだですね」
佐久間「長いな、かかるのが(笑)」
向井「まあ、雪のようにとろけていったらいいですよね」
深澤「全然(例えが)うまくないから今の(笑)」
宮舘「とろけるのはチーズです」
向井「これ見出しでお願いします」
深澤「絶対違います」
ラウール「4年間、Snow ManとSixTONESでやってきた歴史もあり、『少年たち』としても半世紀の歴史もありで、自分がここに立てることがうれしいし、傷はつけられないものなので、稽古から全力でぶつかりまして、皆さんに見てほしいなっていう作品になったので、すごく本番が楽しみです」
目黒「僕は本当に初めて出させてもらうんですけど、今までずっと見に来ていて、ずっと出たいなっていう憧れの場所だったので、今回こうして出られて本当にうれしいなと思います。1幕がお芝居で2幕がショータイムなので、ショータイムは特に、Snow Man、SixTONESとして今までジャニーさんに人間としても育ててもらって、アイドルとしても育ててもらったので、育ててもらった部分をしっかり出せればいいかなって」
―皆さん、芸域を広げられたというか、50年後の姿を演じていますが、一番合っているなと思うのは誰ですか?
ジェシー「深澤くんですかね」
深澤「俺、あんな感じにはならないと思う」
ラウール「僕の50年後って、たぶんこれ(隣の深澤を見ながら)くらいだと思います」
(一同、爆笑)
深澤「なんでだよ、天才だよ(ラウールにグーサイン)。でも俺は、慎太郎とかはあんな風になっていてほしいな、っていう願望はあります」
森本「明るく、3つのブロックに分かれた頭ということで。真ん中なしのサイドありの。あのイメージは新喜劇のしげじい(辻本茂雄)をイメージして作ったので。僕あのキャラクターが大好きで。50年後なってたらいいなっていう」
―内田裕也さんも見かけた気がするのですが、面識はあるんですか?
松村「いや、まったく(ありません)」
ジェシー「あれは、北斗さんだもんね」
松村「50年後の松村北斗です」
ーなるほど、シャケラベイビー!
松村「はい。“シェケラベイビー”。シャケだと定食みたいになっちゃうので」
―お会いしていないのに、随分とモノにしていましたね。
松村「あれは、松村北斗です。はい。内田裕也さんに見える節もあったということですね」
―若干...
松村「あ~、じゃあちょっとそれは、もしかしたら松村北斗の不足している点かもしれないですね」
ーロッケンロールなおじいさんになりたいということですか?
松村「偶然、似てしまっただけです」
―ショータイムも増えましたが、大変だったり苦労したりした点はありますか?
高地「僕は、スイッチメドレーといって、Snow Manの曲をSixTONESがやるので、『VI Guys Snow Man』を覚えるのが大変でした。岩本くんが振り付けしたということで、マンツーマンレッスンをしてくれたりとか、新しい部分が見られてよかったなって。Snow Manが『この星のHIKARI』をやっているのもすごく新鮮で」
田中「お互い教え合って」
佐久間「なるべく再現率を高くしようとして、お互いもともとやってた振り付けでやってるので、そこの再現率の高さっていうところに関しては大変でしたね、再現するのが」
―Snow Manから見た、SixTONESの「VI Guys Snow Man」はいかがでしたか?
深澤「曲はSnow Manだから、SixTONESがやると不思議な感じですけど、やっぱり人数も6人だし、合ってますよね。SixTONESっぽくて僕は好きです」
―Snow Manの皆さんがSixTONESの曲をやるときに意識していることはありますか?
深澤「まず『少年たち』をやるにあたって、SixTONESにどんな曲があるかなって探してみてね」
渡辺「SixTONESとSnow Man、この2グループだからやる意味があるっていうところで、僕ら以外のグループの曲を、他のグループがやるのはなんか違うのかなって。この『少年たち』があっての2グループの出会いもあると思うので、グッとくるシーンになればいいなっていう」
(会見後半に続く)