野村杏実
「ダイエットをサポートする」などとうたった健康食品「ケトジェンヌ」を飲んで下痢などの健康被害が起きたという事例が短期間で急増しているとして、消費者庁は6日、消費者安全法に基づき注意喚起を出した。また、販売元の「e.Cycle」(東京都渋谷区)に対して行政指導をした。健康食品に関して、消費者安全法に基づいて事業者名などを公表するのは初めてという。
同庁によると、ケトジェンヌは今年3月から主にインターネット上で販売されているカプセル状の健康食品。「ケトジェンヌで不足になりがちな栄養素を補いながらダイエットを継続することで、無理せず健康的にスリムなボディーになれる」などと宣伝されている。
同庁の事故情報データバンクには、4~8月に89件の被害情報が登録されており、うち7月以降が78件だった。下痢やおなかの調子が悪くなったなどの消化器障害が72%、じんましんが出たなどの皮膚障害が17%で、女性の被害が約7割だった。
1袋あたり7500円前後で、定期購入だと割引がある。同庁の調査に対し、同社の担当者は「6、7月で3万件ずつ新規顧客を得た」と話したという。
同庁の担当者は、「体調不良が生じた場合は速やかに使用を控え、医療機関や保健所に相談してほしい」と話している。契約に関する相談は、消費者ホットライン「188(いやや)」へ。
同社は6日、ホームページに「弊社商品は適正・安全性を保持していると認識しています」とのコメントを出した。(野村杏実)
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