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2019-09-07

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・気仙沼での「志の輔らくご in 気仙沼」にやってきている。
 たくさんの乗組員たちと行くわけではない。
 ぼくを含めて総勢2名だ。
 今回の落語会は、「ほぼ日」がやるのではなく、
 地元の人たちがつくった気仙沼さんま寄席実行委員会と、
 TBC東北放送さんの主催、気仙沼市の共催だ。
 もともとは、復興のお手伝いとしてはじまった企画だ。
 「慰問じゃなくて、全国からお客さんを招き入れるような
 イベントをやろうよ」というコンセプトで、
 2012年の2月にスタートさせた
 「気仙沼さんま寄席」が原点になっている。
  その後も、立川志の輔師匠のご好意で四度続いてきて、
 四度目は福島県の相馬市に、気仙沼の人たちが出張する
 という特別な催しにもつながった。
 「ほぼ日」が総出でやってきたイベントだけれど、
 復興のお手伝いの活動としては、
 この辺でお開きにしようというところまで話し合ったが。
 気仙沼と落語、つまりは志の輔師匠との
  縁がなくなるのはさみしいね、と。
 気仙沼の人たちは思ったわけだ。
 うれしいことに、志の輔師匠も、そんな気分でいてくれた。
 「もう、じぶんたちの力で、やれるんじゃないか」と
 湧き起こった情熱は消すことができなくなっていた…
 などと講談みたいに語っちゃうけど、事実そういうことだ。
 志の輔さんさえよろしければ、と、もちろんぼくも賛成。
 これが実現したら、とうとう正真正銘の
 「気仙沼で自前の復興イベント」になるじゃない? 
 「イトイさんも来る?」もちろんだよ、
 来るよ来るよ、客席にくるよ。
 と、はじまった「志の輔らくご in 気仙沼」が2016年。
 あれから、また3年、元気に続いてるんだよ。
 なんだか、うれしいことだよなぁ。

 これを書いて、寝て、起きたら朝からラーメンだ。
 ラーメン「まるき」の皆さんも、一家総出で
 「志の輔らくご」のお客さんになるので、
 お店は早くはじめて午前中に閉店するんだって。
 会場で、知った顔にたくさん会えそうだ。

 いずれ被災地と呼ばれなくなってからが勝負だね、と、
 そう言ってた時代が、ちゃんと動き出してるよね。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
それにしても、立川志の輔、いい男です。落語、すごい。


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