こんにちは。Bibakoです。
今日は、ロンドンの最終日。明日は、いよいよシンガポールに帰れる。娘は名残り惜しげにしていたが、私は、もう、1週間以上前から、家に帰りたくなっていた。お金も底をつき、ここに留まれば留まるだけ、借金(カードの支払い)が増えるだけだった!
まあ、私の人生の中で『お金』は、自分が元気で働けると得る事ができる…と言う感じなので、借金と言っても、私は働いているので、返せる範囲のお金であり、何も怖くはない。でも、気分的に、借金やクレジットカードは、私の好きではないだけである。
私は、やはりおばあちゃんから教わったように、『分相応の生活』をしている方が落ち着くのである。そうしていると、とても、心が幸せで豊かになると感じられる。
本来私は、何も贅沢な人間でないし、人と比べる事はほとんどしない。自分は自分、人は人と思ってシンプルに生きている人間である。お金の興味も少なく、物欲や執着心が薄い人間である。だから、おばあちゃんに教わった通り『分相応の生活』が好きなのである。
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さて、この旅行の最終日は、あいにく、私達のロンドン最終日は、朝、小雨が降っていた。でも、空はそんなに暗くなく、午前中には上がるとの事。この3週間の旅行、初めての雨であった。
ロンドンは、地球上の北の方にあるため、今は夏というシーズンだが、朝晩の寒暖差が、私がロンドンを訪れている間は大きかった。
そのため、私は風邪をひいてしまい、熱はでてないのでつらくないが、咳が止まらず、鼻水と鼻づまりの繰り返しで、正直体調はよくなかった。
そうは言えども、今日一日は、ロンドンを満喫してシンガポールに帰ろうと決めていたので、娘と、朝、予定通り『バッキンガム宮殿』の衛兵の行進練習(日課)を見る事とにしていた。
10:45amから、毎朝、宮殿の護衛に当たる近衛兵達が、日本人もお馴染みの黒い縦長の帽子と赤の上着、黒のズボン姿の衛兵達が、馬に乗ったり、一例に並んで歩いたり、衛兵のバンド達のマーチに合わせて行進練習をする。
これは、娘に言わせるとショーではないので、お天気や気候で、練習中止になる事もあるので、見れない時は仕方ないね、と、話を聞いていた。
バッキンガム宮殿は、その前に、スケールの大きなベルサイユ宮殿を見てからやってきたので、お城に関する感動はなく、イギリス衛兵達に対する興味の方が大きかった。
時間通りに、宮殿の中から外へ向けて、騎馬隊の兵士達が二度と馬とともに行進をした。そのあと、衛兵達が歩いてバッキンガム宮殿の中へ行進して入った。
でも、今朝は雨で気温が低いため、衛兵達はグレーのマントを身につけていたので、赤い制服の衛兵達の行進はみれなかった。
朝からの小雨は、すでに上がっていたが、衛兵達が宮殿の中に入ってしまうと、警備の警察官からのアナウンスが流れた。
本日は、天候が良くないので、衛兵の行進練習は中止とする。また、明日10:45から練習を行うことの事。
私はがっかりしたが、仕方ないので諦めて、娘とお昼ご飯を食べにいった。
ロンドンを始めとするイングランドでは、食べ物は、シーフードが有名らしい。確かに、港街ではないが、少し東よりには海岸線があり、有名なロンドン港やテムズ川が隣接する地区である。
そこで、お昼は『フィッシュアンドチップ』を食べた。これは、シンガポールでも食べることはできるが、本場はイギリスである。今回のフィッシュアンドチップは、娘が選んだ店だったが、なかなか美味しかった。
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お昼を済ませた私達は、次は、無料で見ることができる『大英博物館』まで移動した。
私達は、各国の都市で、美術館や博物館、遺跡を巡った。これは、私と娘の趣味でもあり、大英博物館は、国立の博物館でとても大きな博物館なのに、無料であることは有り難かった。
ただし、その中のギャラリーでは、何か有名な作家の個展や展示があった場合、それに対しては、有料のチケットが必要である。
また、2-3箇所の『カフェテリア』があり、そこは有料である。だから、たぶん、そんなところで、コストを回収しているのかも?しれない。
大英博物館は、かなり広いので、私達は、見たいところだけ回って、そこをあとにした。娘は、とても美術館や博物館が好きなので、大英博物館では、アフリカやメキシコ、エジプトのアートを中心に回っていた。
私が娘に、何故?アフリカのアートを見たいのか?と尋ねると、アフリカは、自分がその目で見たくても、国自体が安全でないので、実際には行けない。だから、博物館などで学習したいそうだ。
娘は、世界平和にも興味があるようだ。
アフリカでは、政府や反政府勢力に国民が騙されて、みんな銃を持っていた頃があった。今でも、そんな国はアフリカには存在する。
そんなアフリカのある4人のアーティストが作った作品が、娘の目に留まり興味深く娘は見入っていた。また、その作品の説明を食い入るように見ていた。
娘曰く、この作品は、平和を訴える政府のグループや平和を訴える一般のグループの人達によって、アフリカの人々が銃を手放す運動をしている。その一貫として、アフリカの貧しい人々に銃と引き換えに、生活用品や食料、仕事など生活に必要なものと交換してもらう運動を続けだ結果、たくさんのアフリカの一般の人々が銃を手放す事をしてくれた。
ロンドンの博物館に、この作品を展示しているのは、『アフリカ』は平和な国を目指して、日々努力しているのだと、ヨーロッパ諸国の方々にも発信するためだそうだ。
だからこの作品は、アフリカの平和の証として、アフリカの人々が捨てた銃を切ったり繋げてたりしてできた、アフリカの人々が捨てた銃で作った『鉄グスアート』なのであるらしい。
娘は、目を輝かせて私に説明しながら、このアートを長い時間をかけてみていた。
私は、そんな娘に少し頼もしさを感じた。また、それと同時に、娘が世界の平和に関心を持ってくれている事が嬉しくなった。
シンガポールにいると、娘とこんな話をする事はないので、私は娘の話を『なるほどなぁ〜』と感心して聞いていた。
娘がロンドンが好きなのは、ヨーロッパの文化や中東、地中海、アフリカなど文化に興味があるらしく、それに関わる事ができやすい安全な国が、UKであり、その中のイングランドは一番ヨーロッパに近い、ヨーロッパの玄関口と考えているような気もする。
アフリカだけでなく、中東やヨーロッパ諸国しゃでも、今だに危ない地域や近づけない地域も多いので、ロンドンにいると、安全に、それらの国の文化を直接感じる事が出来るらしい…。
娘は、ただ単に、シンガポールから海外出たいと考えているわけでもなく、シンガポール人以外の外国人の男性に興味があるわけでもなく、シンガポールが嫌と言うわけでもなく、自分の興味が追求できる場所として、ロンドンに憧れているのかもしれないと、ふと、私は思った。
そんな娘の成長を感じる事ができたこの旅行は、私にとっては、有意義な旅行であった。
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さあ、旅の最後は、お土産品の買い物である。娘は、コヴェントガーデンという場所の買い物が出来る場所に連れて行ってくれた。
お土産品と言っても、何も大した物も買えず、肝心の資金すら少ない…。とは言え、友人も職場関係の方々も、ご自身が旅行に行かれたときには、なんらかのお土産品を頂くことが多い。
だから、何も買わないわけにも行かない。
ロンドンといえば、紅茶文化である。宿泊先のホテルでも、出先でも、コーヒーよりもお茶を好む方々が多いと感じた。
反対に、ヨーロッパに行くと、お茶よりもコーヒー文化であるように思えた。
お茶の文化は日本にもある。私はお茶が好きな方なので、この旅行では、ローマやナポリ、バルセロナ、パリではコーヒーを飲み、ロンドンではコーヒーは飲まなかった。
シンガポールは、イギリスの領土であった事やチャイニーズ系の国民が多くいるため、お茶の文化もある。
だから、シンガポールでは買えないお茶の店に行き、お茶の葉をお土産に買ったり、家用に買った。
さらに、私は『ムーミンショップ』に行きたかった。日本やロンドンには『ムーンミンショップ』があるが、シンガポールにはない!
私は、絵本のキャラクターが好きで『ピーターラビット』や『パディントンベアー』、日本の絵本では『バムケロ』なども好きである。
他には、スヌーピーやディズニーキャラクターもユニバグッズも好きである。娘も、全く同じで、可愛い物好きである。
私達親子は、お金がないといいつつ、カードを使い、可愛いグッズや普段履き用ではあるが、ブランドのスポーツサンダル的な靴、娘は化粧品と同じくブランドの靴を購入した。これは、たまたま、物によりけりなのだが、70%オフのセールがあった。
シンガポールでも日本でも、こんな安くは手に入らないので、思い切って買った。
娘の分は、娘が自分のカードで買っていた。おやとしては、買ってあげたい気持ちはあったが、先立つものがないので、娘も納得して、高い買い物は自分で買っていた。
あー、次回来る事があれば、ヨーロッパ旅行は控えて、1つの場所に留まって1週間くらいの旅行だと、その分お小遣いは増えるので、そうした方が良いと『高い』『痛い』学習をしたBibakoであった
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さあ〜、旅行の最後を飾る食事は、ロブスター
娘がどうしても食べておいた方がいいと強く言ってたので、娘の意見を聞いて、ロンドンでロブスターを食べた。
私は、昔、ハワイで大きなロブスターを食べた事があり、伊勢海老的な甘さを期待して食べると、やっぱり『ザリガニ』であった。だから、ロブスターのイメージは良くなかった。
私にとって、ロブスターは、エビとシャコの違いのような感じで、今まで、伊勢海老のイメージでは、ロブスターは食べられなかった。
でも、ロンドンのロブスターは、娘が言うように甘みもあり、身もぷりぷりして新鮮で美味しいと感じた。伊勢海老とまではいかないが、カニと伊勢海老の間と言う感じだろうか?ロンドンのロブスターは、想像以上に美味しかった。
この旅行の最後に、美味しい物を食べてシンガポールに戻れるのは、いろいろ嫌な事や娘と毎日喧嘩しながら歩いた事が嘘のように消えて、私達親子の良いの思い出になった。食べ物の力って、凄いなぁ〜!
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私にとっては、シンガポールほど天国な国は無い!
特に、食べる事に関しては、シンガポール最高である。このヨーロッパ旅行を通して、私は自分に食神さまが6体もついている人だと実感した。
だから、日本の他で暮らすなら、私の場合はシンガポールだったのだ!と、改めて、私の食神さまに感謝した。
シンガポールは、食べ物には困らない。常夏なので、一年中食べ物がある国である。食料を蓄える必要がない土地なのだ!
冬があるところは、食べ物を蓄える文化が発達しているので、漬け物(塩漬け、油漬けなど)文化が発達する。あとは、お酒やワイン(醤油)、納豆などの発酵食品系。こんな文化が、寒い国では発達する。
シンガポールは、国民の大半が中国系であるので、シンガポールの中では、蓄えや発酵食の文化はできなくとも、自分の先祖や家族から伝わる蓄え食文化や発酵食文化がある。
また、一年中、輸入ではあるが食材には豊富である。世界中のいろいろな国の食べ物は、食べたいと思えば、必ず、シンガポールでは食べられるのである。また、味も、その国の味そのままのものを口にする事ができる、多民族、多国籍国家なのである。
例えば、日本食も、ヨーロッパでは口にする方が恐ろしい。『高かろう!まずかろう!』である。それは、シンガポールでも、ひと昔前は『なんちゃって日本食』が多かった事でもわかる。
でも、最近は、シンガポールでは『なんちゃって…』と言う店も少なくなった。日本と同じ味が、シンガポールでも楽しめる。ただし、日本で食べるよりは割高であるが…でもそれは、日本食だけでなく、他の国の食べ物でも同じだ。
これは、シンガポールの食べ物ではないので仕方ない事である。
シンガポールでは、食事にコストをかけたくなければ、ローカル食で、地元のホーカーに行くと、今でも、$2.5-3(200円から250円)で食べることができる。
オーチャード界隈(街中の中心地)では、少し高くなって、同じ物でも、$4-5(320円から400円)ほどと、それにドリンクをつけても、$10あれば一食食べられる。シンガポールでは、物価が上がってもこの程度である。
もちろん、パリ並みに高い高級レストランや、日本食に関しては、味ではなく、その食べ物の価値として考えると、ラーメン一杯がシンガポールでは1000円以上であることには、日本人としては不満を感じる。
いくら日本と同じ味でも、日本でもっと安く美味しく食べられるラーメンの店は、日本人ならそれぞれ知っていると思う。
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私はシンガポールの物価が高いと、ブログで愚痴を書いていたが、確かにシンガポールで生活していると、物価が高いと感じる。でも、ローマやパリ、ロンドンと比較すると、まだ、シンガポールの方が良いのかもしれないないと思えるようになった。
だから、シンガポールは、決して、物価は安くないが、分相応の生活を心掛けると何もお金に困る事はないと思える。
また、各国の食文化も、そのまま受け継ぐ事ができるのが、シンガポールであるのかもしれないと思う。
私は、そんな国に暮らせて幸せなのかも?しれないと、今回の旅行を通して思った。