こんにちは。Bibakoです。
あのぉ…私、本当に日本の医療って、進んでるのか?遅れているのか?わからない。
今年、また『はしか』『風疹』が日本国内を騒がしている。
私の記憶では、はしかや風疹、おたふく風邪などは、私が赤ちゃんだった頃よりも以前から、ちゃんと、国で定められた予防接種があり、当時は『MMR』(はしか、風疹、おたふく風邪)と呼ばれるワクチン接種が義務づけられており、『三種混合』(DPT)(ジフテリア、百日咳、破傷風)や近年では、四種混合(DPT-IVP) ポリオを含む、など合わせて、新生児を含む乳幼児には、いろいろワクチン接種が、政府から義務づけされていた。
シンガポールでは、MMR, DPT,IVP(ポリオ).B型肝炎ワクチン(Hb B)、BCGは、新生児の時に病院で接種する。そのあと、DPTだけは、半年以上おいて、合計三度の接種になっていたような気がする。
私にも2人子供がいるが、一応、母子手帳的な物が子供を出産した病院でもらえる。それの記録を見れば定かであるが、とりあえず、そこに書かれていたことに従い、シンガポールの厚生省が定めた規定通り、我が子の予防接種は全て終了している。
だから、シンガポールでは、はしかや風疹。おたふく風邪は聞かない。また、水疱瘡だけは、任意接種であるため、シンガポール人は大人が水疱瘡にかかる場合はよく耳にした。その他のワクチン接種がある疾患については、ほとんど聞いた事がない。
東南アジア諸国でも、シンガポールのように先進国はこんな感じではあるが、その他の発展途上の国では、予防接種もなかったり、義務付けされていない国もあるし、更には、接種料金は無料ではないらしい。
発展途上国でも、お金ちの子供はいいが、貧乏だと子供に予防接種するお金が捻出出来ず、何も予防接種をした事がない子供も大勢いるという。
そんな国では、当然、はしかや風疹は普通に起こる。また、国民の知識も乏しいので、妊婦さん達でも、はしかやら風疹を発病されている方々と、寝起きを共にしている事もある。
そんな妊婦方々が、自分も感染してしまい、子供を出産したときに、原因不明で、子供の耳が聞こえないとか、視力がかなり弱いとか…本人的な認識としてはそんな感じであり、ガチでお祓いなど神かがりで治そうとする人達も、現在でも存在すると聞いた。
発展途上国では、はしかや風疹が原因で、障害を持つお子さんを出産するリスクが高くなる場合が多いという。もしかしたら、シンガポールの障害者の方々が、子供よりも中高年の方が数多く目立つは、そんな背景が、昔のシンガポールにはあったのかもしれない。
私が子供の頃は、日本でも、国からの予防接種が徹底しており、私が大人になった頃も、はしかや風疹などは流行る事がなかった。
でも、いつだったか忘れてしまったが、たぶん、35-40年前だと思うが、日本のMMRで、何か接種に関する事故があり、厚生省がMMRではなく、はしか、風疹、おたふく風邪に関して、個別接種にして、しかも、任意接種にしてしまった時期があったように思う。
うちの実家は、4人兄弟であるが、とても不思議な感じの年齢構成で、上の2人(姉と私)は年子、私と妹は8年離れており、なんと1番下の弟とは18歳も離れている。
だから、大人になって『はしか』を発症したのは、1番下の弟だけであった。たぶん、弟が赤ちゃんの頃、MMRが個別接種になり、任意になったんだと私は思う。
現在、はしかや風疹などは、シンガポールでは撲滅されたのでは?と感じるくらいケースが少ない病気が、現在、時代遅れ的に日本では流行っている。しかも、日本は先進国だ!
これって、日本の政府、つまり、厚生省の当時の対応の問題でないのか?と思ってしまう。
MMRがいけないなら、個別接種でもいいが、親の任意などにせず義務付けすればよかったのではないか?と単純に思う。
うちの弟のケースも、たぶん、うちの母がなんらかの理由で、弟のはしかの予防接種の際、ちゃんとしてなかったのではないか?と思うのである。
弟以外、私も含めて大人になってから、はしかになった者は誰もいない。
私は、24歳のとき、何故か?ひどい風疹にかかった。どこからもらったのか?わからなかったが、その時、お医者さんに言われた事は『よかったね。まだ、結婚もしてないから、今これくらいひどい風疹にかかると、もう、かからないから、結婚したとき、妊娠しても心配ないね!』と。
私も、知識として風疹は、妊婦だと赤ちゃんに影響がある事は既に知っていた。だから、何気にかかった風疹だったが良かった。
シンガポールで、自分の子供を出産したとき、シンガポールの病院で、当然のようにMMRを子供に接種していた。
私は日本が任意で個別接種であると知識があったので、おぼつかない英語で、私の主治医の産婦人科の先生に尋ねた事がある。『MMRは、日本では廃止されており、個別接種になっているが、シンガポールのMMRは、本当に子供に安全なのか?』と。
すると、私の主治医の先生は、笑い飛ばした!『Bibako、あんた何言ってのよ!シンガポールのMMRと日本で接種されていたMMRは違うのよ!シンガポールの医療は世界1よ!安全に決まってるじゃないの!』と、自信満々で答えた。
また、更に、シンガポール人で誰かMMRを接種して何か支障をきたした人いる?いないでしょう?という意味の言葉も言われて、接種しなかったら、あんたの子供、学校にも行けなくなるよ!とまで言われた。
そうなんだ!シンガポールでは、幼稚園や保育園入学の時も、予防接種の証明書を提出しなければ受け入れてくれないのだ。
****************
余談であるが、シンガポールの婦人科について、少し語ってみたい。
私の主治医の先生は、産婦人科の女医さんである。また、外科の資格もあり、出産時の緊急手術もすぐに対応できる凄腕の先生なのだ!
日本では、女医さん自体が少ない。また、産婦人科の先生もほとんどが男性だ。でも、シンガポールでは、女医さんは珍しくない。
私の個人的な意見だが、産婦人科の先生は、女医さんの方が安心できる。
男性の先生は、女性の身体の構造の知識はあっても、女性ではないので、出産の痛さや妊婦の身体の不自由さは理解できないかもしれない。
また、子宮後屈や内膜症による月経困難症も、どれくらい辛いのか理解できないかもしれないと、お医者さんには申し訳ないが、考えてしまう事があった。私は、出産前までは、かなり、生理痛がきつい方で、学生のときなどは、月に一回は保健室で休まないといけないくらい酷かった。
夏でも寒気がしていて、団子虫のように丸くなって、毛布にくるまっていた。毎回、吐き気はするし、食欲もなくなる。顔は蒼白になり不健康そうに見える。腰が抜けそうになくらいだるく痛みもあるし、頭もズキンズキンと、実際に殴れた経験はないが、殴られた時の感覚だろうか?痛くなるし、本当に早く閉経になって、なくなればいいのに…と、結婚前から思っており、その時は女性であることを恨んでいた。
ただ、この不調は、子供を出産すると嘘のように消えてしまった。
毎月の生理痛もなくなり、そのおかげで、結構快適に暮らせるようになった。
でも、晩年は更年期を患うようなったときから、またまた、調子が悪くなった。やっぱり、女性の身体は繊細で厄介なのである。
私は、自分の身体が社会人になってから、不調が続くので婦人科を訪れたときに、子宮内膜症である事が発覚して、手術を勧められたが、まだ、結婚前で出産もした事なく、あまり、シリアスな物でないなら、生理痛に耐えるといいだけなので手術はしなかった。
でも、結局のところ、それが根本の原因で、更年期を患うようになると、調子が悪くなり、いろいろな支障をきたすようになった。
だから、私は去年、私は大きな手術を受けることになってしまった。やっぱり、若い頃、お医者さんが勧めることは、言うことを聞いた方が良かったと後悔したがすでに遅かった。
でも、ずっとお付き合いしていた、シンガポールの女医の主治医の先生に、ちゃんと治療を受けて、手術をしてもらい、現在はとても元気になった。しかも、このままだと、子宮体癌のリスクもあったので、先生が救ってくださった。感謝している。
日本では、男性の産婦人科の先生は当たり前であり、日本の女性が産婦人科に行きたくない理由の一つかもしれない。私でも、結婚していても、お医者さんといえど、他人の男性に自分の恥ずかしい部分は見られたくないと思うのである。
でも、病気になると、そうも言ってられないので、もちろん、意を決して男性のお医者さんに胸を見せる事もあるし、触られるのは仕方ない。でも、気持ち的には、嬉しいものではないと、女性ならみなさん思われているに違いない。
だから、私は、産婦人科は、シンガポールで女医さんにかかれて良かったと思った。
夫も、私の妊娠がわかると、産婦人科の女医さんを探してくれた。友人などに聞きまくり、家からそんなに遠くないところに、女性の先生がいる事がわかり、そこに通う事に決めたのである。
それが、たまたま、その道では有名で凄腕の女医さんであった。でも、男性の先生のように優しくはない。
出産や何かの治療で痛いと言っても、女性なら大丈夫!というだけである。要するに、特殊な痛みに耐えられるのは、女性なので当たり前という考えだ。
シンガポールの産婦人科は、どこでも、出産は無痛分娩を勧められる。我慢しない性格のシンガポール人女性は、その大半が、当たり前の様に無痛分娩を選択なさる。
私にも、その先生は無痛分娩を勧めたが、私は断った。理由は、日本では無痛分娩は一般的でない。妊婦に疾患がある場合、母子に命の危険がある場合など、特殊な場合である。
健康で普通の妊婦さんが、無痛分娩を勧められることは、日本ではあり得ない。反対に、妊婦から希望しても、それを行なってくれる産婦人科の先生も少ないかも?しれないし、無痛分娩は、普通の出産よりも費用もかかる。
私は、シンガポールでは普通である、無痛分娩を選ばなかったのは、自分への身体の負担が、100%安全とはいえない事である。
腰に長い針を刺して、麻酔的な薬を投入するため、その後遺症として、腰痛が持病になる場合もあると聞いていた。
シンガポールのお医者さんは、無痛分娩の後遺症があったとしても、それは認めない。
患者さんが、無痛分娩の後、数年してからでも腰痛になったとしても、出産直後腰痛になったとしても、それは、無痛分娩のせいではないと言い張るし、出産の際の同意書にもサインをさせられるので、医療については日本のように、お医者さんを訴えることは簡単ではないのである。
でも、何が事実なのかは?私にはわからない。ただ、日本よりも、お医者さんは、法律的な事で守られている感があるので(医療ミスなども)お医者さんになりたい人も多いのかも?しれない。
日本人は、医療に関してまでも、自己の権利を主張し、医者が本当にミスを犯してしまった場合、訴える事ができる。ただ、なんでも権利ばかり主張する事は良くないのかもしれない。
お医者さんもミスを犯すことは人間なのであり得る。でも、その時に、お医者さんや病院は、ミスを認めて謝罪する事も大切だし、いろいろな事を検証すると、人の命は必ず助けられるとは限らないと思う。
だから、何かあって、患者さん自身や患者さんのご家族が、病院やお医者さんを訴える場合でも、慎重になる必要はあると思う。
日本も、シンガポールのように何らかの形で、政府がお医者さんに対する保護も行わないと、今のやり方では、怖くてお医者さんになりたくないという、日本の医学生の若者も多くいると聞く。
そんな人が増えると、日本の医者不足が今後深刻になるのかも?しれないと日本の医療の現場に不安を覚える。
*******************
無痛分娩については、こちらにお住まいの日本人の方々も経験済みという方もたくさんいらっしゃる。私の周りの方々は、特にそれだからと後遺症的な事に悩んだという話は聞いた事がない。
でも、私の場合は、出産の痛みは、母からも女性なら耐えられる身体になっているので心配ないと言われていたし、日本の中では、みなさん、当たり前のように自然分娩をさなる方々が多いので、私は特に無痛分娩はしなくてもいいと思った。
更に、私はネガティブな性格なので、余計な事をして、腰痛のリスクも負いたくなかった。
しかも、シンガポールは無痛分娩だと回復も早いからだろうか?出産した日を入れて3日で退院させられる。それでも、普通分娩よりも出産費用はかなり高い。
私は、初めての出産のときは、母も日本から手伝いに来ることもなく、夫のおばあちゃんとは同居していたが、いろいろ負担をかけることについて気を遣って、1週間、病院にいさせてもらった。もちろん、シンガポールは医療費が高く、出産にも日本よりもお金がかかる。
しかも日本のように、政府からお金は戻らない。ほほ100%自己負担になる。シンガポール人やCPFを持つPRの方々なら、メディセーブ(医療保険的な政府のシステム)と使えるが、これも負担の割合が少ないため、高額出産になると持ち出しのお金も大きくなる。
出産の病院も、政府系の病院だと、少しは安いかも?だが、私は当時から私立系の病院での出産だったので、当時でも高いと感じた。
ただ、私は夫がシンガポール人なので、夫のメディセーブから医療保険的なお金が適応されたので、持ち出しのお金は、少ないとはいえないが、10万円くらいの持ち出しで済んだ記憶がある。
現在は、日本人の奥様方が、シンガポールでご出産なさるが、出産費用、どうなさっているのか?不思議に思う。
日本人の奥様方が通われる産婦人科は、もともと私立系。日本人だけのご家族で、シンガポールの政府系の病院で出産なさった方々もいらっしゃるのかも?なんだが、あまり聞いた事はない。ご主人がシンガポール人の方は、政府系の病院で出産なさった方々を聞くのは普通の事だ。
でも、私の知り合いは、私と同じく、ご主人がシンガポール人でも私立系の病院で皆さん出産なさっておられる。
現在は、出産費用も値上がりしており、出産なさる病院が私立系だと、お1人につき、10000ドル(約120-130万円)以上かかる。日本での出産の10倍近いの料金だ。
シンガポールで出産する日本人は、出産費用をどの様に捻出するのかわからないが、日本で出産する方が安上がりであることは確かではないか?と思う。
それでも、何故か?結構な数の日本人家族の方々がらこちらの私立系の病院で出産していらっしゃる。日本人は、みんなお金持ちなのかな?それにしても、シンガポールの出産費用は高いとは思う。
そこで、最近のシンガポール人達は、この自己負担額を減らすために、市販の保険会社の出産プランなど購入するらしいが私はよく知らない。
駐在員やこちらの日本人家族の方々は、シンガポールで出産なさる場合、これを、海外保険などで賄うのであろうか?1人産むたび100万かかるなら、やってられないだろうと思う。
シンガポールは、お医者さんの数は日本の様に不足していないと思う。
それは、シンガポールは開業医でスペシャリストと言われる専門医は、治療費が本当に馬鹿高い。それが、もし、医者の懐に入る割合が高いのならすごい事になる。
でも、たぶんだか、いろいろな諸経費も必要なので、医療費が丸々お医者さんの収入というわけではないと思うが…
*******************
シンガポール人は、お金に焦点が当たっているので、お医者さんになりたいという人でも、日本のお医者さんの様に『人を助けたい』と思って医者を志す人より、お金持ちになれそうだから、医者になりたいという人も多くいるのが、シンガポール人なのだ。人助けではなく、お金が欲しいのでお医者さんになるのである。
もちろん、実際のお医者さんは、そんな理由だけで仕事を続けているわけではないと思うが、私のいうことは間違っていないと思う。
実際の現役のお医者さんからも、それらしき話を聞いた事もあるし、私が知る範囲のお医者さんを目指す学生の口からは、お金の話しか聞いた事がない。
日本人にとっては、信じ難いかもだが、事実なのだ。
日本人のお医者さんは『赤ひげ』的な先生や、海外医療協力隊でボランティア的に医療をなさる日本人医師の方々、過疎地の医療、老人の在宅医療に取り組むお医者さん達、救急医療に取り組むお医者さんなど、日本には本当に尊敬できるお医者さんがたくさんいらっしゃるし、人としても素晴らしい方々だと思う。
でも、そんな既得なお医者さんもいないわけではないが、シンガポール人の中では、本当にそんなお医者さんは数少ないのである。
私は、最近、医療や年金などに関心がある。特に、医療は若い時は日本人でも気にならないところでないか?と思う。
でも、歳を取るとお医者さんのお世話になる事が増えるに従い日本以外の外国は『金のない奴は死ね!』という事を政府をあげて奨励されている気分になるものだ。
私のブログ記事に、シンガポールの社会福祉について書いているものもある。
シンガポールは、日本人家族が長く住む場合、現在のシンガポールは、物価が高いので、収入と支出のバランスがかなり悪くなる。日本人家族であると老後は日本でという人がほとんどである。
私のように配偶者がシンガポール人だと、その方々によりけりだ。
何故?日本人家族が長く暮らしていても、老後は日本に…と考えているのかは?シンガポールの社会福祉のレベルが良くない事と医療費が高いからだ。また、PRいずれにせよ、政府からのサポートは何一つ受けられない。
配偶者がシンガポール人であったり、シンガポール人家族であると、例えば、お母さんがPRであっても、配偶者や子供(シンガポール人)の政府からのサポートを共有してもらえる。
シンガポールでは、一般の外国人だと、何か病気になり、シンガポールで長く治療を受け続けると、必ず『破産』してまうのである。
***********************
ちょっと、医療や予防接種の話とは関係ないが、シンガポールのお墓の話をしてみたい。
例えば、シンガポールで日本人が死んでも、駐在、PRにかかわらず、その亡骸を日本に送り返さなければならないらしい。シンガポールでは、外国人の場合は、遺体を葬りお墓に入れることはできないらしいのだ。
外国人はシンガポール人の配偶者や家族がいると、シンガポール人と同じ扱いとして葬ってもらえる。もちろん、外国人でも、多額のお金を払って、お墓のスペースを政府から墓地的な場所を買うなら話は別だが、シンガポールは土地が少ないため、わずがな何坪かのお墓のスペースでも、目が飛び出るくらい高いらしい。日本でお墓を持つかなんらかの形で葬るほうが、費用的には安いという。
だから、大抵の日本人家族は、PRでも『お墓』は日本で用意していなければならない。現在では、特別なケースを除いて、シンガポールの国土には葬ってもらえないらしい。
一般の外国人家族の場合は、遺体を祖国まで送り返す事が規定になったのかも?しれない。その際、飛行機で運ぶのも特別な荷物として、輸送費用が航空券に加えて別途かかるらしい。
それは、シンガポールは国土が狭いので、シンガポール人だけは国土に中に葬る事は政府として認めていても、外国人になると話が別なんだと私は思う。だから、シンガポールで、お墓のスペースを買おうにも、外国人の場合は、目が飛び出るほど高い費用がかかるのだと思う。
でもシンガポール人やシンガポール人家族なら、一般の人は、政府が用意しているお墓のマンションのような遺骨のロッカーのような感じのお墓があり、そちらは期限付きだが、比較的安く借りる事ができる。
代々お金持ちの家は、シンガポール人でもお墓のスペースを持っている方々もいらっしゃる。でも、そんな方々は
国民の中の僅かな人達である。または、シンガポールが独立前から、先祖代々、シンガポールに住み続けていた現地の人の子孫なのかもしれない。
一般のシンガポール人は、政府のお墓に入るときに、期限分を先払いしてそのロッカーのような場所を借りる形になる。そのあとは、遺族も何もしなくてもいいし、お参りしたければそこに行き手を合わせる事はできる。何もしなくても大丈夫なので、家族の負担にならない。
特に、お墓のスペースがあるわけでもなく、墓石があるわけでもなく、ただのお骨のロッカーのような感じで、扉に名前が書いてあるだけである。
そこは、毎日のように誰かの期限は切れて、誰か新しく借りる。期限の更新はないので、一斉に決められた期限が来ると、遺骨は永代供養としてみんな一緒にご供養して、お骨は、更に細かく粉砕されてどこに撒くのかは知らないが、大地に還りなくなるだけである。
でも、これは、日本人家族や外国人の家族はPRでも受け入れてもらえないらしい。でも、配偶者や家族がシンガポール人であると、PRの外国人でも、シンガポール人の配偶者と一緒に安置して、最終は永代供養をして大地なのか?海なのか?わからないが一斉に地球
に還してもらえる。
これは個人のお墓ではないので、墓守を子供や孫に受け継がなくても、子供の代で必ず期限が来るので、費用も初めに支払うと、あとは何もかからないと聞いた。とても良いシステムだと思う。
日本では、終活や葬儀の形態、お墓の形態も様々に多様化している。故人の意志を尊重する傾向にもある。でも、いずれにせよ、人は生きても死んでも、最終的に結構お金がかかるのだ。
シンガポール人は、葬式は大抵の方々はなさるが、家族葬的な小さなものでも問題ない。これは日本でも同じである。
シンガポール人は、終活なども誰もしないしお墓や墓守を気にする人もいない。故人にとって、最期の選択肢は日本よりも少ないが、費用面でも供養面でも、日本より遺族の負担が少なく、何もしなくても心配いらないところが、私は気に入っている。死んでからも、子供に負担をかけたくはないと私は思っている。
*******************
なんだか、話が随分飛んでしまったが…話を予防接種に戻す事にする。
シンガポールでは、シンガポールの厚生省で定められた予防接種を受けていないシンガポール人はいないが、外国人でも、規定の予防接種を受けいない場合、HB(肝炎)は、日本人は免除されているが、その他のものは、必ず受けていなければならず、受けていないときは、入学までに接種しなければ入学できないようになっている。
日本は、いろいろな意味で、人のプライバシーは尊重される。また、人権についても、国民レベルで学習できている国である。
そのため、いい面もたくさんあるが、今の世の中では、日本人エイリアンのように、我が子さえ良ければいい的に、感染症を発症していても自分が困るからと、わざと知らないふりをして、お子さんを保育園に預ける親もいる。
また、予防接種のときに、何度も面倒くさいという理由や、誰も教えてくれないとかの理由で、必要な予防接種をお子さんに施してない親も存在する。
ちょっと、我が子に対して無責任な態度であるような気がする。わからない事なら、親なら、子供の為に調べるなり、人に聞くなりすればいい事だ。
でも、日本人エイリアンの親は、自意識が高いので、人を聞く事も嫌がり、自分の判断で何事も動く人も多い。我が子のことでも、人に聞けば済むことでも、自分のプライドが邪魔して聞かない人も多くいるのだ。それも困った人である。
最近では、我が子が、感染症を患っているとわかっていても、保育園に黙って子供を預ける親が存在する。
働くお母さんなので、子供の事で仕事は休めないのかも?しれない。また、学校指定の法定伝染病であると、お子さんが数日から1週間出席停止になってしまう。
生活費を稼ぐお母さんにとっては、心が痛い話なのは理解できる。
だからといって、感染がほかのお子さんに拡大するも考慮してもらいたい。
しかも、学校から自宅待機してください、自宅療養してくださいと言われると、学校側にクレームして『我が子を学校がバイキン扱いしている』『保育園には保健室もあるので、そこは、何故利用してはいけないのか?』だの、訳のわからない理屈をいい、まくし立てる親もいる。結局は、自分の家の家計の事しか考えてないのだ。
でも、感染拡大の可能性があるお子さんを保育園で預かると、ほかのご家庭にもご迷惑をかけてしまう事、何故?考えられないのか?
それも、ちょっと、モンスターペアレントではないか?とも思う。
私の中では、モンスターペアレントも『日本人エイリアン』のカテゴリーなのだ。我が子の事しか考えられない親は、親としてはいいのかもしれないが、社会の中では失格と言わせていただきたい。
そんな親に育てられているお子さんは、必ず、大人になると、社会に迷惑をかける大人になる場合が多いのである。親は、もっと、何事も広い視野を持つ必要があると私は思う。
*******************
日本で、はしかなど、先進国では流行らない疾患が大流行するのは、どうしてか?
更に、私は疑問が残るのだが、シンガポールのMMRのように、安全な物が何故日本に普及していないのか?もし、普及しているなら、何故、いまだにはしかや風疹が個別接種になっているのか?しかも、義務ではなく任意なのか?わけがわからない。
ただ、これも、私の知識だけのことなので、現在は、はしかの大流行などで、規定が変わっているならごめんなさい。でも、この間、日本のニュースで、34-54歳だったかな?この間の年齢の特に男性は、無料ではしかかのワクチン接種できるので受けてもらいたいとか言っていた。
私にすれば、今頃おそいんだよっ!って感じ。その方々が赤ちゃんのころに、いち早く、当時の厚生省として、新しいMMRの購入か?国民全体として、個別接種を義務付けするかすればよかったのではないか?と、私は思う。
何故こんなにも、現代になって先進国である日本が『はしか』『風疹』が大流行?
なんだか、シンガポールにいる私にとっては、こんな事は先進国の日本として、少し恥ずかしいようなニュースだな?って思う。