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【サッカー】

大迫がW杯予選へ号砲鳴らす先制弾 古巣スタジアムで躍動 

2019年9月6日 紙面から

日本-パラグアイ 前半、先制ゴールを決め、長友(右)と喜ぶ大迫(右)=カシマスタジアムで(浅井慶撮影)

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◇国際親善試合 日本2-0パラグアイ

 サッカーの日本代表は5日、カシマスタジアム(茨城県鹿嶋市)での国際親善試合でパラグアイ代表に2-0で快勝。10日の次戦、敵地での2022年W杯カタール大会・アジア2次予選F組初戦のミャンマー戦に弾みをつけた。日本は前半23分、FW大迫勇也(29)=ブレーメン=が左クロスに左足で合わせて先制。同30分にMF南野拓実(24)=ザルツブルク=が加点し、無失点で逃げ切った。

 俺についてこい! と言わんばかりに大迫がW杯予選へ向けて号砲を打ち鳴らした。前半23分、長友からの低い左クロス。相手に当たってコースが微妙に変わっても動じず、冷静に左足で流し込んだ。貴重な先制ゴールは2009~13年に在籍した古巣・鹿島本拠地での“凱旋(がいせん)”弾となった。

 「長友さんからいいボールが来たので、当てることだけ考えて打ちました。鹿島は特別なチーム。カシマスタジアムで点を取れて、気分的にもいい状態で(W杯予選に)臨めます」

 後半22分にピッチを退くまで守備でも奔走した。前半14分には2列目の堂安、南野、中島との流れるようなパスワークでゴールへ迫る場面も。点取り屋としてのエゴと、チームへの献身を両立させ、W杯予選前最後の国際親善試合を快勝で締めくくった。

 森保体制でチーム最多の7得点。不動のエースとしてW杯予選へ乗り込む。過去のW杯予選では、2017年6月のイラク戦の1得点のみ。長らく代表の攻撃陣を支えた本田、香川、岡崎の“BIG3”が不在の中「しっかり結果を出さないといけないという責任感がある」と、エースとしての自覚を口にしていた。

 いよいよ10日から自身3度目のW杯へ向けた戦いが始まる。「また始まるので、しっかりといい準備をしていきたい」。円熟味を増した点取り屋が先頭に立ち、カタールへの道を切り開く。 (牧原広幸)

 

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