石垣、プロ初打点　逆転点火打　Ｇ中川と２度目対戦で仕留めた

　反撃ののろしを上げたのは、３年目の石垣。持ち前のフルスイングで、無得点が続いていた重苦しい空気を切り裂いた。８回２死一、三塁、京田の代打として送り出されると、カウント２－２からの５球目、左腕中川の内角低めスライダーを見事にとらえた。左翼線への適時二塁打。これがプロ初打点となった。

　逆転劇の序章となった一打に「フェアゾーンのギリギリだったけど入ってくれて良かったです」。打席に向かう前、村上打撃コーチに「代打で行く人間が流れを変えてこい」とハッパをかけられたという。その通りになり、笑顔を見せた。

　イキの良さが持ち味の２０歳は、冷静さも持ち合わせていた。中川とは８月２２日にナゴヤドームで対戦し、代打で空振り三振。スライダーにやられていた。同じ球種を今度はしっかり仕留めた。「前にスライダーでやられていたので、意識しながら打席に入った」という。