「衝撃で家が震えた」京急脱線事故、現場近くの住人が証言 鉄道評論家「ブレーキ距離は400メートルは必要だった」

 5日午前11時43分、横浜市神奈川区にある京急電鉄神奈川新町駅と仲木戸駅の間にある踏切で青砥駅発三崎口駅行の下りの快特電車と果物を運んでいた12tトラックが接触し、先頭車両を含む3両目までの車両が脱線した。この事故でトラックを運転していた67歳の男性が意識不明の重体、20代の乗客の女性が重傷。その他、子どもを含む30人が軽傷を負っている。

 捜査関係者によると現場付近の防犯カメラには、トラックが踏切の近くで切り返しをしていた際に、トラックの一部が電車と衝突する様子が写っているということだ。この事故の影響で現在、京急川崎駅と上大岡駅の上下線で運転を見合わせている。

 なお現場から歩いて1分の距離に住む藤田敬一さんは「電車の警笛がしたと思ったら『ドカン』という音がした。ウチの家内が『家が震えた』というくらいの衝撃だった」と事故の瞬間を振り返った。

 鉄道評論家の川島令三氏は「(トラックが)だいぶ前に踏切内に立ち入っていれば、踏切障害物検知装置があるので手前で止まるが、目視で非常ブレーキをかけるとなればブレーキ距離は400メートルは必要だった」と事故が起きた原因を解説した。

 その後、トラックの運転手と見られる男性の死亡が確認された。

(C)AbemaTV
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