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APNとは「Access Point Name」の略で、日本語に直すと”アクセスポイント名”のこと。そしてアクセスポイントとは、インターネットなどのネットワークへアクセスするための中継拠点をさします。格安SIMなどでLTE回線を使ってスマホをインターネットに接続するためにはAPN設定が必要です。
FREETEL(フリーテル)を含めた格安SIMはドコモやauのLTE回線を使っていますが、LTEの回線からそのままインターネットへ接続するわけではありません。格安SIM各社が用意するアクセスポイントを経由してインターネットに接続します。言い換えるとアクセスポイントとは、LTE回線を使ってインターネットへアクセスするための橋渡しをするもので、自宅に設置してあるルーターに似たものとイメージしても間違いではありません。このアクセスポイントのことを”ゲートウェイ”と呼ぶこともあります。
APN設定とは、LTE回線からアクセスポイントへ接続するための情報を、SIMカードへ登録することです。設定には、アクセスポイント名とそのアクセスポイントを利用するための認証情報が必要なります。
ドコモやau、ソフトバンクのスマホを使う際にはそんな設定はしなかったじゃないか、と思うかもしれません。ただしそれはAPN設定がいらなかったわけではなく、既に端末に設定が組み込まれてあるためです。格安SIMを利用する場合でも端末にあらかじめ設定が登録されていることもありますが、どの通信業者・MVNOを利用するか分からないSIMフリー端末を使う際や、SIMロック解除して別通信業者を変えた際にはAPN設定が必要です。
OSの種別に関わらず、APN設定の前にSIMカードをセットしておく必要があります。
FREETEL(フリーテル)から届いたパッケージから、SIMを取り外して端末に挿入します。SIMスロットは端末の側面にありますが、具体的な箇所は端末のマニュアルなどでご確認ください。この時、カードの向きや裏表を間違えないようにしましょう。正しくセットされていないと、APN設定を完了できずデータ通信を行うことはできません。
iOSでAPN設定をするためには、あらかじめ自宅の固定回線などにWi-Fi接続をし、インターネットに接続されている必要があります。自宅に固定回線がなければ、ファーストフードやコンビニ、カフェショップなどに設置されている公衆無線LANを利用するとよいでしょう。たとえばコンビニエンスストアでは、以下のように無料でWi-Fiスポットが提供されています。詳細は各リンク先で確認して下さい。
・LAWSON Free Wi-Fi(ローソンの無料Wi-Fiサービス)
http://www.lawson.co.jp/service/others/wifi/
・セブンスポット(セブンイレブンの無料Wi-Fiサービス)
http://webapp.7spot.jp/index.html
・Famima_Wi-Fi(ファミリーマートの無料Wi-Fiサービス)
http://www.family.co.jp/services/smartphone/famimawi-fi.html
【設定方法】
1.Safariなどのブラウザを起動します。
※Safariを利用するのが無難です。
他のブラウザを使うとエラーになることがあるようです。
2.インターネットからAPNの構成プロファイルをダウンロードします。
URL欄をタップしダウンロード先となる以下アドレスを入力します。
iOS6以前の場合 | https://www.freetel.jp/fs_i6.mobileconfig |
iOS7以降の場合 | https://www.freetel.jp/fs.mobileconfig |
3.構成プロファイルが表示されます。「インストール」をタップします。
4.承諾の画面が表示されたら「次へ」→「インストール」とタップします。
5.画面ロック解除のためのパスコードを入力します。
6.インストールが完了します。
これでAPN設定は完了です。画面の上部(ステータスバー)に4GやLTEといった表示がされていたら成功。Wi-FiをオフにしてFREETEL(フリーテル)のネットワークからホームページが参照できるかなど確認してみましょう。
▽iOS10未満の場合は以下設定も必要
1.「設定」をタップします。
2.「LTE回線を使用」をオンにします。
これでFREETEL(フリーテル)を使ってインターネット接続ができるようになります。
▽別の構成プロファイルをインストール済の場合
すでに別の構成プロファイルをインストールしてあり、なおかつその端末をiOS9へアップデートする予定がある場合は、以下の手順で構成プロファイルを一旦削除し、改めてインストールし直す必要があります。
1.「設定」をタップします。
2.設定画面が表示されます。「一般」をタップします。
3.一般画面が表示されます。「プロファイル」をタップします。
4.FREETEL(フリーテル)の構成プロファイルを選択します。
5.「プロファイルを削除」をタップします。
この設定の後に、改めてAPN設定をし直します。
Android端末の場合はiOSと異なり、構成プロファイルのダウンロードは必要ないため、インターネット接続されていない状態でAPN設定が可能です。その代わりにAPN接続に必要な情報を手動で打ち込む必要があります。
【設定方法】
1.画面右上の歯車マーク(「設定」)をタップします。
2.設定画面になります。「もっと見る」をタップします。
3.もっとみるの画面になります。「モバイルネットワーク」をタップします。
4.モバイルネットワーク設定画面になります。「アクセスポイント名」をタップします。
5.APN画面になります。画面右上のプラスマーク(「+」)をタップします。
※「FREETEL(フリーテル)雅」など一部端末はすでにアクセスポイントの設定が登録されていることがあります。その場合はこの手順をとばして、該当のAPN設定が選択されていればAPN設定が完了です。
6.アクセスポイントの編集画面で以下情報を入力・選択します。
・ FREETEL(フリーテル)の設定情報
項目名 | 情報 |
名前 | 「FREETEL(フリーテル)」など ※設定を識別するための任意の名前です。 上記以外でもかまいません。 |
アクセスポイント名(APN) | freetel.link |
認証ID(ユーザ名) | freetel@freetel.link |
パスワード | freetel |
認証方式 | CHAPまたはPAP |
APNタイプ | default |
※上記以外の項目はそのままで(初期設定のままで)かまいません。
・フリモバの設定情報
項目名 | 情報 |
名前 | 「freetelmobile」など ※設定を識別するための任意の名前です。 上記以外でもかまいません。 |
アクセスポイント名(APN) | umobile.jp |
認証ID(ユーザ名) | umobile@umobile.jp |
パスワード | umobile |
認証方式 | CHAPまたはPAP |
APNタイプ | default |
※上記以外の項目はそのままで(初期設定のままで)かまいません。
7.画面右上のメニューボタン(「・」が縦3つ並んだボタン)をタップします。
8.「保存」をタップします。
9.登録したAPN名を選択し設定完了です。
これでAPN設定は完了です。画面の上部(ステータスバー)に4GやLTEといった表示がされていたら成功。Wi-FiをオフにしてFREETEL(フリーテル)のネットワークからホームページが参照できるかなど確認してみましょう。
Android端末の場合と同様に、Windows端末も事前にインターネット接続しておく必要はありません。APN設定を以下の通り手動で入力します。
【設定方法】
1.歯車のアイコンをタップします。
2.設定画面が表示されます。「ネットワークとワイヤレス」をタップします。
3.ネットワークとワイヤレス画面が表示されます。「携帯ネットワークとSIM」をタップします。
4.携帯ネットワークとSIM画面が表示されます。「データ接続」をオンにした上で「SIM1の設定」をタップします。
5.SIM1の設定画面になります。すでに構成プロファイルが登録されている場合は「携帯ネットワーク接続プロファイル」から「FREETEL(フリーテル)」を選択します。これで設定完了です。それ以外は以下手順にすすみます。
6.構成プロファイルが登録されていない場合は手動で追加します。「インターネットAPNの追加」をタップします。
7.インターネットAPN画面になります。以下の通りAPNの情報を入力します。
・ FREETEL(フリーテル)の設定情報
項目名 | 情報 |
名前 | 「FREETEL(フリーテル)」など ※設定を識別するための任意の名前です。 上記以外でもかまいません。 |
アクセスポイント名(APN) | freetel.link |
認証ID(ユーザ名) | freetel@freetel.link |
パスワード | freetel |
サインイン情報の種類 | “PAP” |
※上記以外の項目はそのままで(初期設定のままで)かまいません。
・フリモバの設定情報
項目名 | 情報 |
名前 | 「freetelmobile」など ※設定を識別するための任意の名前です。 上記以外でもかまいません。 |
アクセスポイント名(APN) | umobile.jp |
認証ID(ユーザ名) | umobile@umobile.jp |
パスワード | umobile |
認証方式 | CHAPまたはPAP |
※上記以外の項目はそのままで(初期設定のままで)かまいません。
手動入力の場合はこれで設定完了です。画面の上部(ステータスバー)に4GやLTEといった表示がされていたら成功。Wi-FiをオフにしてFREETEL(フリーテル)のネットワークからホームページが参照できるかなど確認してみましょう。
▽APN設定ができないときは?
APN設定が先にすすめない場合は、SIMカードがきちんと挿入されているか確認して下さい。SIMスロットにSIMカードにはまっているか、裏表に間違いがないかなど確認しつつ、一旦SIMカードを抜いて挿し直してみましょう。
▽APN設定を完了しても4G・LTEの表示がされない場合は?
アクセスポイント名や認証ID(ユーザ名)、パスワードの入力に誤りがないか確認して下さい。一文字でも誤りがあると接続できないので、改めて入力し直してもう一度インターネットに接続できるか確認しましょう。
▽デュアルSIMの場合は?
SIM毎にAPN設定を登録・保存する必要があります。音声SIM・データ通信SIMそれぞれ別々のAPN設定を使うことも可能です。なおその際に、当たり前のことですがどちらのSIMでどのAPN設定を使うのか間違えないようにしましょう。
▽本当にFREETEL(フリーテル)でインターネットにつながっている?
これは当たり前のようでミスしやすいポイント。APN設定のあとにブラウザを開きホームページが表示されたら「あ、インターネットにつながっているな」と安心しても、実はFREETEL(フリーテル)で接続されたのではなかった – ということがありえます。これは自宅の固定回線などに対するWi-Fi接続をオフにしていないことが原因。つまりWi-Fiでインターネットがつながっているのにそれが格安SIMなどのLTE回線でつながったものと勘違いしているわけです。
APN設定が正しく完了されているか否かは、ステータスバーの4G・LTEの表示でまず確認するようにしましょう。その上でWi-Fiを一旦オフにしてホームページが表示できるか試してみて下さい。
なおWi-Fiをオフにしたらあらためてオンにし直すこともお忘れなく。固定回線のWi-Fiなどに接続したつもりになって使い続けていたら、いつの間にかFREETEL(フリーテル)のデータ通信量をかなり使ってしまった、なんてことがありえます。