【サッカー】麻也主将は若手放任「勝手に付いてこい」 サッカー日本代表2019年9月5日 紙面から
サッカー日本代表は5日、茨城・カシマスタジアムで行われる国際親善試合でパラグアイ代表と対戦する。試合開始は午後7時20分。2022年W杯カタール大会アジア2次予選初戦のミャンマー戦(10日・ヤンゴン)に向けた強化マッチを前に、主将のDF吉田麻也(31)=サウサンプトン=は18歳のMF久保建英(マジョルカ)ら若手陣に対して、「勝手に付いてこい」とハングリーな生存競争を促した。国際サッカー連盟ランキングは日本33位、パラグアイ39位。対戦成績は日本の3勝4分け2敗。 まとめ役? 調整役? どちらもNOだ。長谷部からキャプテンを引き継いだ吉田流は“放任主義”。すくい上げるのではなく、はい上がってこい-。久保ら若手陣に向け、実力本位の生存競争を訴え、呼び掛けた。 「主将として引っ張る? 勝手に付いてくればいい。いい選手は勝手に付いてくると思う」 国際Aマッチ95試合出場を誇る経験豊富な重鎮だ。もちろん、求められれば手を差し伸べ、聞かれれば人生を伝える。ただ、基本姿勢としては「僕から(若手の方へ)わざわざ行くこともないかな」と素っ気ない。 一筋縄ではいかないW杯予選が始まれば想定外の難局、アクシデントが待っている。欧州との時差、長距離移動に苦しみ、ポジションを失うリスクとはいつも隣り合わせ。ただ、そんな厳しい環境で「たくましくなる選手がたくさん出てくる」。W杯への旅路はかけがえのない成長、進化につながることを吉田は知っているからこそ、「勝手に付いてこい」なのだ。 もっとも、実力主義は吉田自身も望むところ。「ピッチの上で表現して、若手に認められるように」。自らもハングリーな競争の渦に飛び込み、W杯切符獲得の急先鋒(せんぽう)となる。 (松岡祐司)
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