アーロン・バレット投手(31)は4日、4年ぶりのメジャー昇格を果たし、ナショナルズに合流した。「自分はあきらめの悪い人間だ。ずっとそうだったし、前に進むことだけ考えてきた」。ただ、「最初に妻に電話して『(大リーグに)帰るんだ』と伝えたときは、泣いてしまった。妻はこの4年間ずっと、不動で支えてくれたから」と語った際は、赤い目を拭った。大リーグ公式サイトが報じた。
2015年の右肘靱帯(じんたい)再建手術、16年の右肘骨折などと闘ってきた。3日、傘下2Aハリスバーグのルクロイ監督は本拠地FNBフィールドのマウンドにナインを集めてバレットを隣に置き、スピーチした。
「きょう、チームに勝利者がいる。これまで君は、私を勇気付けてくれた。コーチ陣を、選手たちを勇気付けてくれた」。ここで指揮官は声を詰まらせると、ようやく言葉を続けた。「君の監督なのは光栄なことだった。だが、もっと光栄なことを伝えよう。君は大リーグに戻るんだ」。
次の瞬間、ナインからは大歓声。泣きじゃくるバレットを囲み、歓喜のダンスを踊り、31歳を祝福した。今季は2Aで50試合に登板し、0勝2敗31セーブ、防御率2・75。