ヤクルト・山田哲が土壇場で値千金の大仕事だ。7―7の9回2死満塁、広島5番手・フランスアからサヨナラ満塁弾。153キロを左翼スタンドに放り込み、106人目の通算200本塁打を達成した。27歳1カ月での到達は5番目の年少記録だ。
「自分で決める。強い打球を打とうと思っていた」。2―5の劣勢から6回に村上の3ランなどで5得点。だが、点の取り合いとなったシーソーゲームは、最終盤までもつれた。「しっかりとらえられたのでホームランになると思った」。勝利を確信した通過点の一発はプロ初のサヨナラ満塁弾。それは「今年1番、気持ちよかった」と声を弾ませる好感触だった。
試合終了時点で今季33号&33盗塁。「最後まで諦めず、きょうのように頑張ります」。目指すは史上初の40本塁打&40盗塁だ。(小林良二)