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【芸能・社会】

「ゆるして」「もっとできるようにする」 公判で結愛ちゃんの言葉

2019年9月4日 12時25分

 東京都目黒区の船戸結愛ちゃん=当時(5つ)=が両親から虐待を受けて死亡したとされる事件で、保護責任者遺棄致死の罪に問われた母親優里被告(27)の裁判員裁判が東京地裁で4日開かれ、検察側は結愛ちゃんが生前に「ゆるしてください おねがいします」などとノートやメモ紙に書いた言葉を読み上げた。

 優里被告はうつむいて聞きながら、はなをすすった。

 検察側によると、ノートなどに記載があったのは、結愛ちゃんが香川県善通寺市から目黒区に引っ越した後の昨年2月8日から27日まで。体重や食事の時間とともに「パパとママにいわれなくても しっかりと じぶんからきょうよりかあしたはもっとできるようにするから」などと両親に許しをこう内容だった。結愛ちゃんは3月2日に亡くなった。

 弁護側は3日の初公判で、起訴内容を認めた上で、夫の雄大被告(34)=傷害罪などで起訴=から心理的な支配を受けていたと主張。雄大被告の機嫌を取るため、優里被告が文章を考えたこともあったという。

 この日の公判では、昨年2月9日に優里被告の自宅を訪れた都の児童相談所の職員が出廷し「香川で家庭をめちゃくちゃにされた。児相が関わると不安定になるので結愛に会わせたくない」と言われたと証言。「当時は優里被告との関係を大事にすることが効果的だと考え慎重な行動を取ったが、結果として尊い命が奪われたことをとても深く受け止めている」と声を震わせながら話した。

 

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