「川へ行って来たのだ!」の巻
07 12, 2009 | Posted in 12日 フィリピン/セブ島リロアン ・ 五十嵐ガルーダ一規 | Thema スポーツ » ダイビング
0 Comments やあやあ、どーも!オレオレ!リロアンのガルーダっす!!!元気?
ってな感じで「電話かっ!?」と突っ込んでいただいたところで、毎月12日はセブ島最南端の村リロアンよりガルーダ五十嵐がお届けいたします。
で、「お前はバカボンか!?」とさらなる突込みを待ち構えているかのようなタイトルですが・・・
先日、川で遊んでまいりました。最近ではもっぱらメジャーとなった「川遊び」じゃなかった「川ダイビング」ですが、ここリロアン周辺では川は沢山あるものの、そこに潜る(入る)となるとちょっとヤバイもんで・・・。何故ヤバイのかと言うと、コチラの川岸には必ずと言って良いほど小規模ではありますが養豚場があるのです。んでもって、そっから豚ちゃんのやら、飼い主のやら!、飼い主の家族のやら!?、様々な“し尿”が流れ込むため衛生面において非常に危険な場所でもあるわけです。
そんなこんなで、ウチ周辺で潜れる川と言うと、セブ島の西側をバンカーボートで約2時間ほど北上したあたりに大きな川があり、そこなら大丈夫!何故なら、そこは「カワサン・フォール」と言ってセブ島でも有名な観光スポットとなっており上流には大小様々の滝を見ることが出来ます。また、下流地域も公園となっていて周囲に養豚場が無いので安心。。。
とは言え2時間の船旅はやはりちょっとキツイので、行くぞっ!と気合の入った状態でないとなかなか・・・。また上流から下ってくる訳ではなく、海側の河口から遡上して行くためある程度潮が高くないとそれこそズーーーッと匍匐前進状態になってしまうので潮のタイミングも見計らわなければなりません。
が、先日はどうしても撮りたいものがあったうえ、海のコンディションもGOO!潮廻りも大潮ちょい前!ってなタイミングだったので、ようやく重い腰を上げて川探検に向かったのでありました。
まずは海から徐々に河口に近付くと不思議な状況が・・・。水面は冷たい淡水、水底付近は暖かい海水と完全に分かれた状況に。で、オレが動くとあたり一面超サーモクライン状態!!うひゃ~ユラユラだぁ~!と楽しみながら(!?)先へ。最初に登場したのは「オリオンスズメダイ」と「インドネシアン・ダムゼル」2種類のスズメダイによる超巨大なコロニー。オリオンはまだしも、インドネシアンは普段見ないからねぇ~、居るとこにゃぁ居るもんだ!などと納得しつつさらに先へ。
水深が浅くなるにつれ段々と淡水の部分が増えてくる、なもんでかなり冷たい!とは言え志津川ほどじゃないけど・・・(よっ!長明氏、元気?トウモロコシ焼いてる?来月は遅れんなよ!?)。で、次に現れたのがまたもやスズメダイ2種。今度は「リボンスズメダイ」と「スミゾメスズメダイ」。コイツらはこの手の環境じゃないと絶対見られないタイプのスズメダイなのだ。「リボンスズメダイ」はヒラヒラしててとてもキレイなんだけど、あまりにもヒラヒラ泳ぎすぎて撮影が大変!!!「スミゾメスズメダイ」は幼魚はいいんだけど、成魚がまた激しく動きまくるタイプなのでこれまた大変。ってなこって、この2種撮影するだけで1時間かかちゃった・・・。

画像上「リボンスズメダイ」
画像下「スミゾメスズメダイの幼魚」
さらに進んで行くと、なにやら見慣れないカエルアンコウが・・・。そう、コイツは汽水域にしか生息しないと言う珍しいタイプの「ブラキッシュ・フロッグフィッシュ」である。オレはコイツの、その頑な(かたくな)なところが気に入ってるんだよねぇ~。で、画像の茶色い個体とは別にオレンジ色の個体も発見。意外なほどあっちこっちに居たなぁ・・・。
さらにさらに先へ、周囲が森に囲まれはじめ、うっそうとした雰囲気に・・・。そんな川岸に生えているマングローブの根元付近にはスケスケ&キラキラのテンジクダイ「アンボン・カーディナルフィッシュ」がいっぱい!!よく見ると数種類のテンジクダイが混ざって生息しているみたいなんだけど、よく判らないものも・・・。なので今回は同定出来たヤツだけってことで。

画像上「ブラキッシュ・フロッグフィッシュ(茶色)」
画像下「アンボン・カーディナルフィッシュ」
で、もっともっと奥へと進むと、突然周囲が真っ暗に!!!びっくりして顔を上げると(水深1m程度なもんで)、そこは橋の下だった。。。上からは地元のおじさんが「な~にしてんだ~?」ってな感じでこっちを見てる。で、何か話しかけてきたんだけど、あまりにもローカル過ぎて聞き取り不能・・・ま、いっか。
その先へ行くと川幅が狭まって来た代わりに水深が若干増えたので、ちょっと底の方へ潜ってみると・・・突然今度は大きめの魚の群れに遭遇!!!水底が泥なのでかなり透明度が悪いところでの突然の遭遇には寿命が縮む。たぶん3年は縮んだと思われるが確認するすべが無いのでシカト。で、何に出くわしたのかと言うと「クロホシマンジュウダイの群れ」だったのだ。体長約400mmで数十匹からなる群れだった。いやはやビックラこいた・・・。
ふと時計に眼をやると既に2時間以上が経過、そろそろ戻るかと水面付近を移動し始めると、今度はいたるところで「テッポウウオ」が!!!ちなみにコイツ「口を水鉄砲のように使って水をピュッと吐いて虫を捕まえる」と言う習性が知られているが、普段はあまりそ~ゆ~事をせず、水面に着水した生物を食べてるらしいね・・・。で、コイツの撮影たるや「困難、ここに極まれり」と言った感じ。何せ水面にいるもんだから、カメラを構えただけで周囲はサーモクライン地獄。。。とにかく姿がわかる程度でいいから何とかならないかと苦労させられた。が、結局証拠写真程度のものしか・・・。

画像上「クロホシマンジュウダイ」
画像下「テッポウオ」
他にも「ゴマフエダの幼魚」や「ミツボシゴマハゼ」、「ヒメツバメウオの群れ」などなど、さらにはわけの判らんヤツらも多数。いやはや海と同様に川も奥が深いねぇ~(水深は浅いけど)。で、オレ、今回、川に何を撮りに来たんだっけっか・・・???
皆さんの中で興味がお有りの方はどーぞっ!!!但しっ、コンディション&満潮時レベルの問題もあるからその辺のところもヨロシクっ!!!
そんじゃ、明日(13日)はタイ王国より大村君のレポートだよん!お楽しみに。
んじゃまた来月。
五十嵐“Garuda”一規
Villa Tropical Paradise
1WGP LILOAN
6026 Lower Lo-oc Santander Cebu Philippines
TEL/FAX : +63-(0)32-480-9035
E-mail : garuda@villa-tropara.com
URL : http://villa-tropara.com
Blog : http://blog.goo.ne.jp/1wgp-liloan/
ってな感じで「電話かっ!?」と突っ込んでいただいたところで、毎月12日はセブ島最南端の村リロアンよりガルーダ五十嵐がお届けいたします。
で、「お前はバカボンか!?」とさらなる突込みを待ち構えているかのようなタイトルですが・・・
先日、川で遊んでまいりました。最近ではもっぱらメジャーとなった「川遊び」じゃなかった「川ダイビング」ですが、ここリロアン周辺では川は沢山あるものの、そこに潜る(入る)となるとちょっとヤバイもんで・・・。何故ヤバイのかと言うと、コチラの川岸には必ずと言って良いほど小規模ではありますが養豚場があるのです。んでもって、そっから豚ちゃんのやら、飼い主のやら!、飼い主の家族のやら!?、様々な“し尿”が流れ込むため衛生面において非常に危険な場所でもあるわけです。
そんなこんなで、ウチ周辺で潜れる川と言うと、セブ島の西側をバンカーボートで約2時間ほど北上したあたりに大きな川があり、そこなら大丈夫!何故なら、そこは「カワサン・フォール」と言ってセブ島でも有名な観光スポットとなっており上流には大小様々の滝を見ることが出来ます。また、下流地域も公園となっていて周囲に養豚場が無いので安心。。。
とは言え2時間の船旅はやはりちょっとキツイので、行くぞっ!と気合の入った状態でないとなかなか・・・。また上流から下ってくる訳ではなく、海側の河口から遡上して行くためある程度潮が高くないとそれこそズーーーッと匍匐前進状態になってしまうので潮のタイミングも見計らわなければなりません。
が、先日はどうしても撮りたいものがあったうえ、海のコンディションもGOO!潮廻りも大潮ちょい前!ってなタイミングだったので、ようやく重い腰を上げて川探検に向かったのでありました。
まずは海から徐々に河口に近付くと不思議な状況が・・・。水面は冷たい淡水、水底付近は暖かい海水と完全に分かれた状況に。で、オレが動くとあたり一面超サーモクライン状態!!うひゃ~ユラユラだぁ~!と楽しみながら(!?)先へ。最初に登場したのは「オリオンスズメダイ」と「インドネシアン・ダムゼル」2種類のスズメダイによる超巨大なコロニー。オリオンはまだしも、インドネシアンは普段見ないからねぇ~、居るとこにゃぁ居るもんだ!などと納得しつつさらに先へ。
水深が浅くなるにつれ段々と淡水の部分が増えてくる、なもんでかなり冷たい!とは言え志津川ほどじゃないけど・・・(よっ!長明氏、元気?トウモロコシ焼いてる?来月は遅れんなよ!?)。で、次に現れたのがまたもやスズメダイ2種。今度は「リボンスズメダイ」と「スミゾメスズメダイ」。コイツらはこの手の環境じゃないと絶対見られないタイプのスズメダイなのだ。「リボンスズメダイ」はヒラヒラしててとてもキレイなんだけど、あまりにもヒラヒラ泳ぎすぎて撮影が大変!!!「スミゾメスズメダイ」は幼魚はいいんだけど、成魚がまた激しく動きまくるタイプなのでこれまた大変。ってなこって、この2種撮影するだけで1時間かかちゃった・・・。
画像上「リボンスズメダイ」
画像下「スミゾメスズメダイの幼魚」
さらに進んで行くと、なにやら見慣れないカエルアンコウが・・・。そう、コイツは汽水域にしか生息しないと言う珍しいタイプの「ブラキッシュ・フロッグフィッシュ」である。オレはコイツの、その頑な(かたくな)なところが気に入ってるんだよねぇ~。で、画像の茶色い個体とは別にオレンジ色の個体も発見。意外なほどあっちこっちに居たなぁ・・・。
さらにさらに先へ、周囲が森に囲まれはじめ、うっそうとした雰囲気に・・・。そんな川岸に生えているマングローブの根元付近にはスケスケ&キラキラのテンジクダイ「アンボン・カーディナルフィッシュ」がいっぱい!!よく見ると数種類のテンジクダイが混ざって生息しているみたいなんだけど、よく判らないものも・・・。なので今回は同定出来たヤツだけってことで。
画像上「ブラキッシュ・フロッグフィッシュ(茶色)」
画像下「アンボン・カーディナルフィッシュ」
で、もっともっと奥へと進むと、突然周囲が真っ暗に!!!びっくりして顔を上げると(水深1m程度なもんで)、そこは橋の下だった。。。上からは地元のおじさんが「な~にしてんだ~?」ってな感じでこっちを見てる。で、何か話しかけてきたんだけど、あまりにもローカル過ぎて聞き取り不能・・・ま、いっか。
その先へ行くと川幅が狭まって来た代わりに水深が若干増えたので、ちょっと底の方へ潜ってみると・・・突然今度は大きめの魚の群れに遭遇!!!水底が泥なのでかなり透明度が悪いところでの突然の遭遇には寿命が縮む。たぶん3年は縮んだと思われるが確認するすべが無いのでシカト。で、何に出くわしたのかと言うと「クロホシマンジュウダイの群れ」だったのだ。体長約400mmで数十匹からなる群れだった。いやはやビックラこいた・・・。
ふと時計に眼をやると既に2時間以上が経過、そろそろ戻るかと水面付近を移動し始めると、今度はいたるところで「テッポウウオ」が!!!ちなみにコイツ「口を水鉄砲のように使って水をピュッと吐いて虫を捕まえる」と言う習性が知られているが、普段はあまりそ~ゆ~事をせず、水面に着水した生物を食べてるらしいね・・・。で、コイツの撮影たるや「困難、ここに極まれり」と言った感じ。何せ水面にいるもんだから、カメラを構えただけで周囲はサーモクライン地獄。。。とにかく姿がわかる程度でいいから何とかならないかと苦労させられた。が、結局証拠写真程度のものしか・・・。
画像上「クロホシマンジュウダイ」
画像下「テッポウオ」
他にも「ゴマフエダの幼魚」や「ミツボシゴマハゼ」、「ヒメツバメウオの群れ」などなど、さらにはわけの判らんヤツらも多数。いやはや海と同様に川も奥が深いねぇ~(水深は浅いけど)。で、オレ、今回、川に何を撮りに来たんだっけっか・・・???
皆さんの中で興味がお有りの方はどーぞっ!!!但しっ、コンディション&満潮時レベルの問題もあるからその辺のところもヨロシクっ!!!
そんじゃ、明日(13日)はタイ王国より大村君のレポートだよん!お楽しみに。
んじゃまた来月。
五十嵐“Garuda”一規
Villa Tropical Paradise
1WGP LILOAN
6026 Lower Lo-oc Santander Cebu Philippines
TEL/FAX : +63-(0)32-480-9035
E-mail : garuda@villa-tropara.com
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