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ACEBEAM(エースビーム)H15 2500lm CREE XHP70.2搭載ヘッドライト

本日はACEBEAM H15をご紹介したいと思います。ACEBEAM最新のヘッドランプということになります。正直に言いますと当店ではあまりヘッドランプは好まれません。やはりタクティカル志向のモデルか、EDCにこだわりたいユーザーのためのコンパクトライトが主流です。しかしH15はACEBEAMの意気込みを感じるモデルに仕上がっています。

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ぱっと見の外観は従来機のH10とほぼ同一。特にサイズや重量感の違いはほとんど感じられません。
細かい部分で言えば、ヘッド部分の放熱フィンや頭頂部のリングセレクターの滑り止め形状、ボディの滑り止めやテールキャップの厚さなどが異なっていますが、特筆するようなものでもありません。

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唯一ご紹介したいのが、ヘッド側面の放熱フィンの警告マーク。
実はこのように、段差を無視して印刷されています。凹部には印刷できないと思っていましたので、個人的にはちょっと新鮮でした。まあ、性能には影響しない部分です(笑)

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大きな仕様変更の一つが、LED。MT-G2から、XHP70.2に変更になりました。今をときめく最新のLEDです。効率も向上し、2500ルーメンの明るさを誇ります。ヘッドライトで2500ルーメンも使わねーよ!と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、まあこういったものはできないよりはできた方がセールスにもつながりますからね。明るいに越したことはないわけです。

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LEDの色味の違いでわかるかもしれませんが、MT-G2のH10はニュートラルホワイト、XHP70.2のH15はクールホワイトになっています。と言っても現在ACEBEAMの発注リストではカラーバリエーションが記載されていません。また問い合わせてもバリエーションがある場合とない場合がございます。とりあえず現在掲載している仕様が唯一となっております。

LEDの発光面積自体はMT-G2(H10)の方が大きく、一方でリフレクタはH15の方がわずかに大きくなっています。この結果、H15の方がH10よりもわずかにスポット傾向を示します。しかし体感では大きく違うものでもありません。わずかな誤差や好みの問題かと思います。

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実際の照射。H15は2500ルーメンに光量アップ。一般的にクールホワイトの方が明るいこともあり、やはり若干H15の方が明るく感じます。配光についてはややH15の方が狭いはずですが、正直よくわかりません(笑)。その程度の差です。

一番大きく変わったのは、操作性かもしれません。随分と使い勝手が良くなりました。
H10の詳細な操作方法は過去の記事を参照してください。ここではH15のみご案内したいと思います。

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H15の点灯はクリックするだけ。それだけでリングセレクタで選択した明るさで点灯します。一方、以前のH10は「弱・長押し」でした。これだけでも操作性が大きく異なります。やはりボタンをクリックすれば点灯するというのはスッキリします。

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光量の調整はリング式セレクタを回します。合計で4段階。Eco、Low、Med、Highと分かれています。H15の基本操作はクリックして点灯したらリングを回して調整、でOKです。H10も慣れれば使い易いUIでしたが、正直に言って、H15の方がはるかにフレンドリーに感じます。

しかし、H15はさらに各モードが4段階の明るさを備えています。あるモードで点灯中にスイッチを長押しすると、4段階に明るさが変化します。ややこしいようですが、実際に操作してもらえればすぐにわかるかと思います。

ECO 10、20、35、50
LOW 50、90、150、250
MED 250、320、500、700
HIGH 700、1000、1500、2000

計算上は4*4で16モード、重複している明るさを除くと13モード。リングでモードを選んでおいて、長押しで微調整という設計意図かな。複雑ではありますが、覚えやすくもあります。お好みに合わせた調整ができます。長押しやダブルクリックを使わず、クリックとリングだけを使用すればシンプルですね。


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電池は従来のH10と変わらず、リチウムイオン18650バッテリーを1本使用。CR123Aは使用できませんのでご注意ください。地味にバッテリー容量がアップしてお得感が増していますが、これは予告なく変更されるものと思われます。手元に来た時の状態が正規状態です。
また、一般的な保護回路付きリチウムイオンバッテリーの場合、保護回路にシャットアウトされて点灯できなくなる場合がありますので、IMRを利用してください。

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ずっと本体のみでレビューしてしまいましたが、ヘッドライトですのでヘッドバンドが付属します。電池こみの重量が実測で100gほどと非常に軽量ですので疲れません。コード類の取り回しが面倒だったり、引っかかるから嫌だという方にはH15のような一体型のライトがおすすめです。
付属のバンドは裏面にシリコンゴムが加工され、頭の小さな女性トルソーでも滑らずホールドできます。

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さらにクリップも付属し、L型ライトとしての活用も可能。ポケットに引っ掛けて作業したり、携帯することができます。軽量で操作性が良く、細かな出力調整ができるため、EDCライトととして優秀。

強いて欠点を挙げるとすれば、セレクターリングがH10の方が指がかりが良いこと。テールスイッチにマグネットを仕込んでくれた方が汎用性が高いこと。その程度でしょうか。質感や表面処理もACEBEAMらしく綺麗な仕上がりです。


当店ではL型ライトはイマイチ安定した人気が出ません(笑)。しかし名作も多いジャンルでもあります。H15もそうした名作の一つと言えそうです。ヘッドライトとしての活用はもちろんお勧めできますが、18650電池を使用したEDCクラスのライトをお探しであれば、満足いただけそうなライトではあります。


ACEBEAM(エースビーム)H15 2500lm CREE XHP70.2搭載ヘッドライト