ラグビー日本代表は3日、W杯開幕前最後の実戦となる壮行試合、南アフリカ戦(6日・熊谷)に向けて東京都内で約2時間調整した。公開された冒頭部分では、FW前5人がブレイクダウン(ボール争奪戦)、BKとFW第3列はボールをワイドに動かすアタックの連係を繰り返し練習した。南アフリカ戦の登録メンバーは4日に発表される。
憧れのロムーのようにパワーで勝負だ! 今季、スーパーラグビーのチーフス(ニュージーランド)でプレーしていたWTBアタアタ・モエアキオラ(23)=神戸製鋼=が南アフリカ戦に向け「僕の武器はフィジカルの強さ。南アフリカ戦も、試合に出られたらフィジカルを前面に出して戦いたい」と闘志をたぎらせた。
身長185センチ、体重114キロ。子ども時代のヒーローは、ニュージーランド代表(オールブラックス)で大活躍したWTBジョナ・ロムーで「トンガの子どもはみんな憧れていた。僕もニュージーランドかオーストラリアに行ってW杯に出る選手になりたいと思っていたけど、日本から先にオファーが来た」。
中学3年で来日し、目黒学院中、目黒学院高(ともに東京)から東海大に進んだ。昨季は同大で主将も務め「フィジカルだけではなく、タックルなど基本プレーも磨いてきた」と胸を張る。南ア戦でも存在感を示し、W杯本番での出場チャンスを自らつかみ取る。(大友信彦)