2019-06-23

腐女子地雷CPとの向き合い方を間違えて、推しCPが滅んだ話

ある日、

同じカップリング推していたフォロワーさんがアカウントを消した。

他のフォロワーさんはしばらくジャンルから離れる宣言をした。

また他のフォロワーさんは原因はわからないけどツイッターから急に姿すとだけ宣言して、萌えつぶやきを消去してそれ以降呟かなくなった。

私の推すカップリング人口が、ごっそりいなくなる事態が起きたのだ。

そのジャンルをA、カップリングBCとする。


ジャンルAはソシャゲだ。

キャラクターの数が多いのに、その一人一人に濃い設定があり、自分はその中の、己にも他人にも厳しい、でもちゃん自分に課せられたことは命がけで守るようなストイックキャラCにハマり、そのキャラシナリオで、彼と関係性の深い奔放な性格のBとのカップリングにはまった。


そのBとのシナリオを見るには、まずガチャでCを引いた上、ストーリーを見るための消費アイテム使用する必要があるので、そのソシャゲを始めたからといってすぐにBとCの関係性が分かるわけではない。自分は運良く最初ガチャで彼を引き当てることができた。でも最近システムが緩和され、課金アイテムを使えば、ガチャキャラ指名して仲間にすることができるようになった。なので、もしそのゲームでそのキャラをなんらかの媒体で見かけて、見た目に一目惚れしたならば、その課金アイテム使用すればいいだけの話だ。ちょっと値ははるしそのアイテム期間限定だが、わりと頻繁に販売されるからちょっと我慢すればいいだけだし、お値段も固定でガチャで出るまで回すよりは確実に安い。高校生の1ヶ月のお小遣いより安いと思う。

BCにはまった私は、同じBC好きな人交流を始めたり、ひっそりと小説イラストを描いてみたり、それはとても楽しい時間だった。そのうち、いわゆるジャンル大手というか、BCのひとなら誰でも一目おくような、素晴らしいBC作品を描く人の存在を知った。いわゆる神と言われるポジションの人である創作だけでなく、普段つぶやきBCからめたとても萌えものが多く、BCならフォローして損のない、そんな人だった。当然自分フォローした。フォロー返しはなかったが、萌えつぶやきを見れるだけでとても幸せだった。

楽しい時間はこのまま、自分ジャンルに飽きるまで続くかと思っていたが、想定外のことが起きた。

ゲームの中のメインストリーで、Cがそれまで接点も何もなかったXと絡むエピソードが追加されたのだ。


先述したが、Cはストイックキャラクターだ。ストイックが過ぎて、攻にするのは少し考えにくいし、Xは心に決めた相手(♂)がすでにいるし、そのエピソードの後もその心に決めた相手を思い続けて、むしろモンペレベルに熱愛している描写があるのだが、それなのにCXというカップリングジャンル内で見かけられるようになった。ただでさえ受認定していたキャラを攻にされたカップリング流行りだしたのは、とてつもなく嫌だったが、攻に考えにくいといってもそれはあくま自分主観の話だ。もし、自分BCがわかるCのキャラストーリーを見る前に、追加されたメインストリーを読んでいたら、そっちに転んでいた可能性が全くないわけではない。そう思って、CXがどうなろうと、自分は間違いなくBCが好きだから、よそはよそ!うちはうち!で気にしないことにした。正直CXは地雷カプとも言えたし、おそらくBC好きの人ならほとんどCXは地雷だったと思う。だがそれは、わざわざ見たりせず、ツイッターならミュートやブロックピクシブなどは検索よけをすればそれでいいのだ。


そう思っていたのだが、その状態を深く嘆いたのが神だった。神は地雷であるCXが好きと宣言しているツイッターアカウントや、ピクシブなどの創作を偵察しまくったらしかった。そして神は衝撃の事実を報告した。


CXをやっていた人は、その気になれば課金でCを手に入れることができるのに、Cを持ってない人がほとんどだった。とのことだった。


これは私も腹が立った。Cの固有ストーリーはBとの関わり以外にもCの人となりがよくわかる、数多いキャラストーリーの中でも傑作と名高いストーリーだ。それを見ずに創作するなど、Cへ対する冒涜以上の何物でもないではないか。(逆に見ていないからこそできたのかもしれないが)

その神のフォロワーも神の報告に怒り、悲しんだりしたつぶやきが多く見られた。自分もとても辛かった。そのうち他のフォロワーもその報告を確認しに地雷原をくぐり抜け、CX好きという人の殆どが、C未所持や、無課金プレイを自慢しあっていたことの裏付けをとったりしだした。それを聞いてまた、フォロワーの嘆きや悲しみのツイートタイムラインを埋めた。この頃、少し「ん?」と思うこともあったが、神の投下するBCの2次創作に夢中になりながら、気づかなかったふりをした気がする。


自分地雷原を踏み抜いてまで確認する勇気もなかったため、神やその周辺のつぶやきのまた聞きになるので信憑性は確かではないが、神が言うのだからそうなのだろうと思うようになっていった。日々神やそれに伴って報告されるCXでのCの扱い(正義感のある設定のあるCがXをレ○プする創作があったなど)を聞いて腹を立てたり、新規の人たちの同人スタンスを嘆いたりして、そのうちCXに対する恨みや怒りに、気持ち支配されるようになっていった。日がな一日、なぜそんな人たちの論拠のないカップリングが、自分の好きなBCより流行してしまっている(神:談)のか。そんなこと考えるだけ無駄カップリング流行なんて自分が好きなもの以外気にする必要はないという意味で)なのに、どんどん創作意欲が失われていった。

こんな時こそ、BCをたくさん描いて、布教しなければとも思うのだが、悲しい気持ちでは創作意欲が湧くわけもなかった。BC楽しいつぶやきを見たいと、神のアカウントのぞきにいったりしたが、CXへの恨みつらみや、CXのひとがこんな作品を書いていた。Cの性格を知っているならありえない!と怒りのツイートをしていて、また暗い気持ちになったりしたが、気を取り直した神のBCの萌つぶやきで癒され、どうにか日々をしのいでいた。このころは完全にBC界隈は自分を見失っていたと思う。


しかしある日、ジャンルで◯日に、Xの新しい情報が手に入るとの告知があり、X関係ファンに衝撃が走った。そして、BCの我々にも。

新しい情報で、もしXに絡めたCのことを報告されなどしたら、ただでさえ瀕死なのにメンタルきつすぎて死んでしまうのではないか?と本気で思って、その前日は生きた心地がしなかった。別ジャンルの友人に手を握ってもらい、なんとかその発表を迎えた。

···結果は杞憂だった。当たり障りのない、カップリング要素など感じられない情報だった(当たり前と言えば当たり前だが)。それを知った瞬間、大げさかもしれないが本気で泣いた。今思えばお前大丈夫か?と自分に言いたいが、ああ、公式流行しているからとCXを公式でやることはないんだ、BCをやるのに支障はないんだ(今見ると本当に意味がわからないが、このとき本当にそう思っていた)と、ものすごく安堵したのを覚えている。その安堵感から久しぶりにBCイラストを描いたりしようと創作意欲が湧き出した矢先、同じBCの人の、不穏なつぶやきタイムラインを駆け抜けた。


「当たり障りないが、Xのこの設定は、Cにも近い所がある。その部分をCXの人たちは過大に取り上げて盛り上がるかも…」


正直、目を疑った。


なぜ、今この安全にこの日を乗り越えれたという安堵ムードになりかけた空気を、あえて壊す発言ができるのかと。でも、そう言われるとありえないとは言い切れない説得力はあった。そして、やはり神周辺が調べた結果、そのつぶやきは的中していたらしい。

嘆くBC周辺。CXを憎む声。阿鼻叫喚とはこの事をいうのかとすら思った。


そして、話は冒頭に戻る。ひとり、またひとりと、アカウントを消したり、ジャンルから離れるという宣言をする人、その日以来つぶやきを見かけない人。大勢の人が、公式で何かあったわけでもないのに、あの日を境に、BCの人は次々姿を消していった。

何故、こんな事になったのだろうか。

何故、好きなジャンルでこんな苦しい思いをしなければならないのか。

必死で頭を回転させ、このジャンルにいた幸せな頃から、苦しくなりだした今の現状を冷静に見つめ直してみた。

そもそも自分はCXは地雷なので、CXの話題など一欠片も目にしたくなかった。なのに何故CXをBCのことより多く考えるようになってしまったのか。このCXの情報はどこから来たのか。なぜ

···神とその周辺だ。

そう思いあたると目が覚めた。神やその周辺が、BCタイムラインに、CXの地獄のような恨みつらみのこもった報告会さえ始めなければ、自分もその他BCジャンルの方々も苦しむことはなかったのでは?と思いあたった。神さえフォロー外したりミュートすればよかったのだろうが、神から受けた傷を神(の創作)で癒すというよくわからないことになっていたし、私より神に近い、神と普段から親しいフォロワーはそれもできなかったんだろう。

神も苦しかったんだろう。自分BCとして気持ちはとてもよくわかる。おおっぴらには言わないけど、今でもあのCX好きな人は頭がおかしいと本気で思う。でも、BC殆どが心の拠り所にしていた神のアカウントで、皆が目を背けているCX方面情報やうらみつらみを発信することが、BCの首をしめていることに、神は気づけなかったのだろうか?

BCの人は気力を失い、新たにBCにハマった人も、ジャンルのこの状態では定住しないだろう。ここまでくるともはや神ではなく邪神である意味微妙にずれるかもしれないが、「人を呪わば穴2つ」という言葉が頭に浮かんだ。自分と同じ結論に至ったであろう人も何人かみた。こっそりフォロワーを調べてみると、前はあった神やその周辺のフォローが切れていたから多分そうなんだと思う。

地雷カプなんて、見るもんじゃない。腹は立つだろうが、同じ腐女子として、尊重とまでは行かないが、相手も我々と同じ腐女子なのを自覚して、きちんと棲み分けさえしていればそれでよかったのに。それを影響力の強い人たちがその禁を犯したため、自分楽園は、こうして崩壊してしまったのだな…という結論に至った。昔は逆カプの相手同人誌を破ったものを送りつけたり、カミソリレターなどあったらしいが、今のこのご時世だからこそ起こりうる方法で、内部崩壊というの

今は私も別ジャンルで今の推しを愛でている。

が、今でもやはり地雷カプや気に入らないカプが目についたりして、イライラすることもあるが、この時のことを思い出すと、不思議地雷カプへの嫌悪感が和らぐのだった。

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