39度6分からの超回復が勝利のカギを握る。名古屋グランパスは4日、川崎とのルヴァン杯準々決勝第1戦(等々力)に挑む。8月30日のリーグ第25節・FC東京戦を発熱で欠場したMF和泉竜司(25)にとって復帰戦となる。
「夕方になって、おかしいと思ったんです。熱が上がりっぱなしで39度6分までいきました。しんどかったです…」
FC東京戦の前夜29日。愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターでの午前練習に参加し、帰宅。日が暮れるに従い、体調の異変を感じた。体温計の数字を見てびっくり。フラフラしながらクラブに連絡し、高熱を訴えた。試合当日の朝になっても、熱はなかなか下がらなかった。
ドーピングにひっかからないため、チームドクターの指示を受けて治療。市販の薬などもってのほか。注射にも気を配った。
練習復帰は1日。徐々にキレを取り戻した。ピークは試合当日にもっていく。「敵地ですけど、試合を優位に進めて勝ちたい」と意気込む。
風間監督から「ポジションにかかわらず、高い能力を発揮してくれる」とありがたがられる25歳。高熱に浮かされた万能プレーヤーがサポーターをうならせる。その先に、カップ戦ではクラブ最高成績の4強入りが待っている。